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世界一周 day184【スコピエ🇲🇰からプリシュティナ🇽🇰へバス移動 コソボ独立について】~世界一周新婚旅行~

10/8、9:00起床。

今日は次の国への移動日です。

10:00、宿を出発。
歩いて30分ほどのバスターミナルを目指します。乗ってませんが、今日のロンドンバスが可愛く営業中。これが市民の足って普通にすごい。

10:30、スコピエ駅に隣接しているバスターミナル到着。

10:45、バスが居たので乗り込む。

チケットは前日購入、1人550デナルでした。
バスの頻度はおよそ1時間毎に1本ペースで出てる模様。

10:58、定刻よりも早く出発。

運転席のバックミラーが気になります。
こんなテキトーさ、EU入りたくても無理だよな。

北マケドニア人って結構せっかちな印象です。街中を見てても、信号が変わって1秒でも動かない車がいたら後ろからブーーッてクラクションがよく聞こえる。

11:30、国境手前のガソリンスタンドで係員?の人が乗り込んできて、謎にココでチケットチェック。

11:45、北マケドニア出国。
本当はドライブスルー形式でしたが、バスのため降りて1人ずつチェック。特に何も言われず出国。

11:50、再びバスに乗り込みすぐのコソボ入国管理所へ。

こちらは国境管理人が乗り込んできて、パスポートを回収。その後にバスの添乗員が返してくれました。コソボ入国は楽々。ここら辺は国境なので写真は撮ってません。変に揉めると嫌なので。

あとバルカン半島については、パスポートのスタンプ問題を述べておきたい。

アルバニア空路入国: 入国スタンプ無し
アルバニア陸路出国: 出国スタンプ無し
北マケドニア陸路入国: 入国スタンプ有り
北マケドニア陸路出国: 出国スタンプ無し
コソボ陸路入国: 入国スタンプ有り

こんな感じですが、ネットで見てる情報と全然違う。全て押されなかったり、逆に押されてる人もいたり。どこの国境から出入国したか、空路か陸路か、或いは入国審査官の裁量なのか。結構まちまちですね。ただ間違いないのは、みんな旅行記を見ていてもデータ上は全て問題なく出入国出来ているから、トラブルにあってる人は居なさそうでした。バルカン半島、よく分からんな。

12:00前、コソボ入国して出発。

ということで....

31ヶ国目 コソボ!!!🇽🇰

良い感じの田舎
相方の寝ている頭はお気になさらず。

色々といわくつきの国ですが、間違いないのは日本政府が国として承認してて大使館もあるので、これは正式に31ヶ国目としてカウントさせてもらいます。

まずそもそも、コソボという国の成り立ちをご存知でしょうか?

国が出来たのは2008年で、ヨーロッパで1番若い国。下記、そんな簡単に説明出来ないし、簡単に説明してはいけないくらいの問題がありましたが、何があったのかを超ざっくり要約しましょう(めちゃくちゃざっくりなので許してください)。チャットGPTコピペは、もうしません。

元々コソボは旧ユーゴスラビア構成国であるセルビアの自治州で、かつてはセルビアから独自の州自治権なども与えられていました。

ただコソボはセルビア正教会の重要な遺産が多く残る地で、セルビア人にとっては大切な地です。しかもまた問題をややこしくしたのが、コソボのエリア一体にはアルバニア人民族が多く住んでいました。なんと民族構成的には、コソボには90%以上のアルバニア人が住んでいるとされています。

そんな自治州が現代になるとどう考えるか。

「旧ユーゴスラビア構成国であったスロベニア、クロアチア、ボスニア、北マケドニアなどは独立していくんだから、僕たちコソボだって独立しよう」

コソボでは独立の機運が高まるが、セルビアからしたらコソボは自国の宗教にとっても大事なエリアなので、認める訳にはいかない。しかもセルビア人だって少数ながら、コソボには住んでますからね。

そこで1998-1999年、コソボ紛争が勃発。
独立を求めるコソボのアルバニア人と、自国の領土だから認める訳にはいかないセルビア人の戦いです。もちろん民族的には、ユーゴスラビアの盟主セルビアの方が強いに決まってて、コソボでは多数の難民が生まれてしまう。

ココに仲介してきたのが、アメリカを中心としたNATO軍。アルバニア人の保護を名目に、NATO軍によるセルビア空爆が起こりました。(またベオグラード行ったらその現場に行きます)

それをキッカケにセルビア軍はコソボから撤退。
2008年まではコソボに地位は未確定のまま、国連統治下に置かれました。

そして2008年2月17日、コソボは一方的に独立を宣言。直後にアメリカやイギリス、ドイツ、イタリアなどがコソボを国家承認しました。日本もそれに続いて3月にはコソボを国家承認。2016年には述べ113ヶ国が、コソボを独立国家として承認しています。ただ国連には加盟出来ていないという現実。

しかしながら、セルビアやロシア、中国、インドといった国はコソボを国家承認していません。なのでセルビアとの国境付近では、たまに武力衝突もあるらしいのでそこは要注意。もちろんセルビアはコソボを自国の州とみなしているため、コソボからセルビアに直接入ると大問題。セルビアの立場で考えると、自国の州(コソボ)からベオグラードにきてもパスポートコントロールはあるはずもなく、旅行者はそのままベオグラードに行けてしまう。つまりは、セルビアに入国履歴がないからセルビア不法滞在になります。

また中国はコソボを国家承認してないため、コソボ入国時には顔をじっくり見てパスポートを舐めるように見られ「なんだ日本人か、それならOK!」という具合でパスポートを回収されました。中国人じゃないよ。そういった経緯で、コソボでは「ジャパン!コンニチハ!」って言われることが多いらしい。

さて、そんなこんなでまとめてるうちに1時間弱が経過。気付けばコソボの首都プリシュティナに近付いてるようです。

13:00、プリシュティナのバスターミナルに到着。2時間ぴったりでした。

今日の宿へ歩いて10分弱、バスターミナル近くにあるBus terminal hostelです。

ダブルルーム、1人1泊2000円。
コソボは通貨がユーロで、アルバニア北マケドニアよりも気持ち物価は高いかもしれません。

さて、少し休憩したらバスターミナルへ戻る。

また明日出発するので、バスチケットを購入します。ただココの移動が1番面倒。

まず次の目的地はモンテネグロのコトル🇲🇪です。ただネットの情報を見ると、今年の夏前でもプリシュティナ🇽🇰→コトル🇲🇪の移動は直通バスがなく、モンテネグロの首都ポドゴリツァ🇲🇪乗り換えが必要とのことでした。しかも、また面倒なのがプリシュティナ🇽🇰19:00発→ポドゴリツァ🇲🇪2:00着という意味不明の時間帯。さらに、ポドゴリツァ🇲🇪→コトル🇲🇪のバスは次の朝まで待たなければいけないので、バスターミナルで野宿する必要があるらしい...。ぐぬぬ。

代替案としてプリシュティナ🇽🇰からティラナ🇦🇱に戻って、ティラナ🇦🇱からコトル🇲🇪の直通バスに乗ろうかと考えましたが、とりあえずバスターミナルで聞いてみることにします。

そして聞いたところ、プリシュティナ🇽🇰→コトル🇲🇪の直通バスはあるらしい!これは朗報。

通しチケットで実は乗り換えアリも大いに有り得ると思って「No transfer bus??」ってしっかり聞いたけど、3人に聞いても「Direct!」とのことなので信じます。まあどこかで乗り換えは覚悟しておきますけど、もしもプリシュティナからコトルが直通バスで行けるなら、今後の旅人たちにも超朗報。明日どうなるか楽しみです。

結局、チケットはこちら。

Berileva社らしい。一応バスターミナルにはこの会社のブースもありますが、11番チケットカウンターで買わされました。

ちなみに11番カウンターでバスの時間とかルート聞きまくったら、Go to information!!!ってかなりの剣幕でお姉さんにブチギレられた。

そんな怒らなくても〜、シワが増えるよ〜。

とりあえずプリシュティナ明日の19:00発、コトル翌日の5:00着で直通バスはあるらしいです。まだ信じてないけど。

さて、観光に出発。
バスターミナルから中心街へは歩いて30分ほど。

因みにコソボは内紛が数十年前に終わったばかりで、いまは建設ラッシュ真っ只中。あちこちで工事してました。

そして街並み自体はこんな感じ。

紅葉と露店が良い感じ。
よくわからない銅像

意外と洗礼された都会感があります。ほんの少し前までは、セルビアと大激戦を繰り広げていたとは思えない。

14:30、まず最初の観光はこちらへ。
その名もマザーテレサ教会。

マザーテレサとローマ教皇
マザーテレサの生涯が描かれたステンドグラス

2007年にコソボ独立の父、イブラヒム・ルゴヴァを建設を指示。2017年に完成して奉献されたカトリック教会です。

ココがなぜマザーテレサ教会と呼ばれるのかは諸説あるらしいですが、1番はコソボを訪れて修道女を志したからだとか。へぇー。

15:00前、お腹が空いたので昼飯に。

これ二つで€4.4です。安いかな?高いかな?

アルバニアや北マケドニアと比較すると、同等からいか少し高いくらいか。物によるかもしれません。

さて、お次の観光はコソボ国立大学図書館へ。

大学図書館なのに、デザインがただただ奇抜。

遠くにはマザーテレサ教会も綺麗に見えました。

近くには謎の廃墟教会も。

お次はもう少し歩いてこちらへ。

スカンデルベグ広場です。この名前を聞いて、ん?と思った人は日記をちゃんと読んでくれてますね。

コソボはアルバニア人が多いということで、ティラナにもあったアルバニアの英雄スカンデルベグから名前取った広場が、プリシュティナにもあります。

それだけアルバニアとの繋がりが強いということだろう。

お次は有名なモニュメントへ向かう。
コソボはまだヨーロッパの中でも若い国ということで、NEW BORNモニュメントです。

近くにはスタジアムもありました。

左はJ3ゲート、真ん中はJ2ゲート
JリーグサポならJ1ゲートから入場したいですね。
FC Pristinaのチームストア
ユニホームはいっぱい売ってたけど、やや質素。
J1, J2はこっちらしい。
J2中位くらいのチームのサポさん、チャンスですよ。

因みに街中にはこんなものも。

先ほどのマザーテレサ教会建設を指示した、イブラヒム・ルゴヴァです。コソボ独立の英雄。

さて16:30、暇になりました。宿方面へ帰る。

コソボは、北マケドニアやアルバニアよりも圧倒的に野良犬が多い。ネットで見てた過去の旅行記よりは少ない印象ですが、大型の野良犬があちこちにいます。

広場でグデーン

夜になると活動しだして、かなり怖そうだなぁ。

17:00、スーパーで買い物もして帰宅。

シャワーを浴びて作業をしたりしたら、あっという間に20:00に。

夜飯は焼きそば。

うん、普通に日清やきそばでめちゃくちゃ美味しかったです!!!!!満足!!!!!

0:00、就寝。

明日は1日またプリシュティナをふらふらして、夕方のバスでモンテネグロへ向かいます。

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