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フリーランス美容師になって5年、今思うこと。

美容師を志したのが19歳の大学1年生のとき。
何かを自分で一歩踏み出して初めてチャレンジしたのが美容師でした。
会社員からフリーランスになって気付けば5年。
美容師として変わらずできることを、このnoteを読んでくれたあなたに伝えられたと思い、書きます。


変わっていくこと。

時間の流れと共にいろいろなものが変化しています。
美容師のあり方もいろいろと変わっています。
会社に所属が当たり前だったのが、今では個人でフリーというあり方もかなり多くなってきていると思います。
カリスマ美容師というブームのあと、雑誌からホットペッパー、そしてSNSで美容師を探すようになるという変化をしています。
集団から個人にかわり、また集団に戻ろうとしてる流れも最近感じます。
お客様の選び方もより専門性の高い特化した人から美容師を選ぶ人は増えたんではないでしょうか。

変わらないこと。

時代と共に変わっていく中で、僕個人がずっと変わらずに感じていることがあります。

みなさんそれぞれ価値観は違うと思うので、あくまでも個人の感想ですので悪しからず。

皆さんは、こんな髪型になりたいと思い、
美容師さんに見せようと写真や動画を探して美容室に行っていると思います。
もし写真がない場合は、言葉で伝えたり相談したりして決めますよね。

僕たち美容師はご希望に応えようと、髪の毛に合わせて一生懸命デザインします。
お客様が家に帰ったあとどんな生活をしたいか、
誰に褒められたいか、
朝鏡を見たときにどんな気持ちになってほしいか。

これは美容師が髪の毛をデザインすることで提供できる大事なことだと思っています。

つまるところ、
生活の中でお客様と自分でつくった髪型がどんな風にお客様と過ごしていくか、
その時間の流れの満足感が大事です。

ご来店から次回のご来店までの時間をより良く素敵な時間になるように髪型をお話しながら決めています。
パッと美容室の鏡で見るキラキラした喜びも、毎朝鏡の前で良い感じだな〜っていうニッコリしちゃう喜びも、ふと好きな人に良いね!って言われる嬉しい気持ちもやっぱりイメージしながら出来ることをする。
これはずっと変わらないことだと思います。
僕の仕事の本質はここだと思います。

僕が出来ること。

僕は別に予約が取れない人気美容師でもないし、売上いくらです!って自慢するようなものでもないです。
長く通ってくれるお客様がとても多いから美容師として独立しても生きて行けています。
ただ粛々とお客様のその時の“気分”に合わせて、自分の引き出しからデザインを提案して、“なりたい自分”を髪型を通して手伝っているだけです。

一緒に年を取って、その時間の流れにあった髪型を楽しみながらここまで来ました。

ずっと続けてきたことを止めることなく、ひとりひとりに向き合うこと以外できることはないと思っています。

インスタ映えとかバズりとか、全然興味ないです。なんなら目立ちたくないです。
美容師は人を輝かせる仕事です。そこに自分が目立つことはやっぱりいらないと思います。

常に面白いかどうか、それが誰かの役に立つかどうか、ちゃんと胸を張ってカッコいいことをしているかどうか。

自分に問いながら、本質を見失わないように。

今後自分を出していろいろなコンテンツを出していく予定です。それも何か困っている人に何かしたいからです。
居心地の良い空間であるために。
自分も含めて自分らしくある場所に。
そこで作る髪型が明日のモチベーションとかに繋がれば美容師として最高に幸せです。

おわりに

長々書きましたが、大好きな美容師の仕事だから
大好きなことしかしたくないし、
わがままにやらせてもらえてるのも、ずっと通ってくれるお客様のお陰です。
だから流行りやバズりみたいな言葉に惑わされず、
届いた人と良い時間の流れを過ごせたら嬉しいです。
自分らしくできないなら美容師はやめます。

金野拓実


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