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“足るを知る“世界の最前線を走り抜けているプロデューサーが考える、本当の幸せとは。

「本当にそれ、いるの?」

自分の心に手を当てて、考えてみてほしい。


そう語るのは、絢香やSuperfly、平井堅などを始め数多くのアーティストをプロデュースし、業界の最前線で活躍していた四角大輔さん。今は多くのものを手放し、ニュージーランドの森に囲まれた湖の畔でサステナブルな自給自足ライフを送りながら執筆を中心に活動されている、僕の大好きで尊敬している人だ。

今回のnoteでは、そんな大好きな四角大輔さんと2021年12月に開催したInstagramライブの内容を、文章として記録に残しておこうと思う。この内容が、一人でもいい。本当の幸せを見つけたいと願う人に届いたら嬉しい。

ー四角大輔との出会いから、今への繋がり。


彼との出会いは、遡ること10年以上前になる。

当時はまだ彼女であった、近藤麻理恵からの紹介だった。当時の僕は、人材教育会社でコンサルティングの仕事をしていていわば一会社員。まさか自分が将来プロデューサーになるなんて想像すら、もちろんしてもいなかった。

当時既に四角大輔(以下、大ちゃん)は著書『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』を出版しており、愛読していた僕からすると麻理恵さんから誘われた時に、「え?いいの?マジであの四角大輔さんに会えるの?」というテンションで、とても緊張していたことを覚えている。

そのぐらい有名プロデューサーであり、ヒットメーカーだった大ちゃんは憧れの存在だった。


月日は流れ、2019年の年末。

ニュージーランドで生活する大ちゃんの元を訪ね、年末年始含め約1ヶ月間ほど一緒の時を過ごした。訪れた理由は明確。「ときめいた」のだ。

ー四角大輔から見た、川原卓巳という男。


四角大輔は語る。

初めて麻理恵ちゃんに川原卓巳(以下、卓ちゃん)を紹介された時、『こういう人を麻理恵ちゃんは選ぶんだ、いいな〜』と純粋に思った。麻理恵ちゃんには、満月というよりも繊細な三日月のイメージがあったので、太陽みたいな人(卓ちゃん)を選ぶ彼女の未来は大丈夫!って勝手に感動したの。卓ちゃんはきっと、麻理恵ちゃんを完全サポートするんだろうな〜って直感的に思った。


ー川原卓巳から見た、四角大輔という男。


四角大輔は、やめる天才であり、手放して生きる先駆者。

約10年前、大ちゃんと出会った時は、まさか自分が将来プロデューサーとして活動するとはこれっぽっちも考えていなかった。

大ちゃんは、有名プロデューサーでヒットメーカー。

人材教育コンサルティング会社で働く僕は「自分らしさ」が分からなくなっていた時でもあり、“いいな〜“と憧れを抱いていた。


それから10年来の友人として関わらせてもらう中で、この人凄い!やめる天才、手放して生きる先駆者だなと思った。

プロデューサー川原卓巳としても、より多くの人に知ってもらい、もっと四角大輔の思考や生き方に触れてほしい。こんな生き方、可能なんやで!と、“四角大輔“をもっと多くの人に知ってもらいたい。本気でそう思えるカッコいい男でしかない。

ー四角大輔の生き方。


ニュージーランドという大自然の中で、育児を楽しみ、生活、人生そのものを人間らしく生きている彼は、今は執筆活動と『LifestyleDesign.Camp』というオンラインサロンの主宰がメインである。

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自然や他者と共生しながら自分を極める。ーそんな人生をデザインするためのメソッドや、独自コンテンツを限定で公開する、四角大輔主宰のオンラインサロン。
https://lifestyledesign.camp/

彼はニュージーランドに移住した2010年以降は、絢香やSuperflyといった一度は耳にしたことがあるであろう有名アーティストのプロデュースをしたスキルを活かし、企業やブランド、商品開発やイベントのアドバイザーとして生計を立てていた。

しかしその一方で、昔のスキルで食い繋ぐのはどうなのかな?と思うことも増えてきた。そして、プロデューサーの仕事もやめようかな?と思うようになってきた。


プロデュースという仕事は、四角大輔にとっては、”プロデューサーとしてのポイント”が分かっている分、簡単に稼げるようにもなり、どこかワクワクしない、ときめかなくなっていた。

その背景には、「自分には世に伝えたいことがあり、プロデューサーではなく、アーティストとして表現したい」という思い、つまり自著の執筆に専念したい、という気持ちがあったという。

ワクワクしないと最高のパフォーマンスは出せないし、予定調和で合格点を取っても感動できない。そんな生き方が面白くなくなっていたと彼は語る。


10年前に培ったスキルは、時代の変化とともに廃れていく。それなら手放そう!と思いながらも、心のどこかで『四角大輔、本当にいいの?』と踏ん切りがつかないリアルで素直な気持ちも吐露してくれた。


ー川原卓巳が、四角大輔の“プロデューサー“という仕事を手放すきっかけになった。


プロデューサーという仕事を手放そうと思いながらも、踏ん切りがつかない四角大輔の腹を決めさせたのが、僕、川原卓巳だったと大ちゃんは話してくれた。

四角大輔は語る。

「2019年の年末に再会した時、麻理恵ちゃんはNetflixはじめ、世界的に活躍の場を広げていた。この背景に、“この人がいたからこそ、世界に ” こんまり ” が伝わったんだんだ“と卓ちゃんがしてきたことを知り、初めて会った時の感覚を思い出し、『やっぱりか。納得だ』と感動。

卓ちゃんとプロデュース談義をしていると、大切にしたいことが同じで、情熱や流儀も近くて、分身かも?と思ったくらい。ニュージーランド合宿で、毎日何時間も語り合っているうちに、踏ん切りがつかなった自分の気持ちが整理され、心置きなくプロデューサーという仕事をやめようと決意できた。
そして、2020年11月26日に発売された、卓ちゃんの初著書『Be  Yourself-自分らしく生きて人生を輝かせる教科書-』を読んで、誰にも継承できなかったプロデュース哲学や、原理原則すべてが入ってる、と一人で勝手に喜んだの。おかげで、さらに執筆に集中できるようになった。」


ー川原卓巳が手放したもので一番大きかったものは、人生そのもの。


「卓ちゃんがこれまでで手放した一番大きなものは?」

四角大輔は、僕に質問をしてくれた。

僕は二つ返事で「人生です」と答えた。

僕は麻理恵さんと結婚して残ったのは“川原“という名字だけ。逆を言うと、麻理恵さんは名字だけが変わった。冗談のように言っているが本当のハナシ。

彼女と付き合い、共に月日を過ごす中で、全てを麻理恵さんに注いだ。

想い、時間、情熱、愛、スキル、苦労、涙、汗も、全部注ぎ込んだ。今思うと、危ない賭けのような行為だったとも思う。うまくいく確証なんて一つもないのに、全ベット。


でも最初はぶっちゃけ怖くて、会社員を手放すことへの不安があった。

会社員しながら、彼女が苦手なところを全部自分がすることで上手くいっていたから、どこか半身残して行っていた。逃げていたのかもしれない。

でもこれは人として普通の感覚だと思う。
何かを手放すって簡単なようで簡単じゃない。

でも、逃げきれなくなるくらい仕事が埋まり、会社に通勤できなくなるくらいになって、『もう逃げるのやめよ』最後にコツンと小さく音がした。本当にやるなら、今までのもの全て手放して、麻理恵さんにフォーカスした。全て抱えると決め切った。

アメリカに行ったのも、「よし行こう!」ではなく、実は逃げ回っていた。


英語もできない、家族もいる中でリスクだよって逃げ回っていた。でも状況はどんどんアメリカに行くようになっていき、「もー分かりました!逃げるのやめます」って腹括ったら、ストンと落ち着いた。


会社員、確かな収入、なんとなくで過ごせる慣れた日常。慣れたことを手放すのはすごく難しくて勇気がいること。どこか自己否定のような感覚になる人もいるかもしれない。


ーステップダウンすること。


共に子育てをするパパとしての談話も続く。

初めて父になった四角大輔はこう話す。

息子に洋服を着せようとしても、おむつは外すし、靴下なんて秒で外す。「余計なものつけないでくれ!全裸で生まれてきたんだから、俺はパーフェクトなんだからこのままでいいんだ!」って主張しているようで可愛いんだよね。足短いし、お腹でてるで君って突っ込んでも、ケラケラ喜んで笑っている我が子を見るのが楽しいと、互いに目を細め会話をしながらも、核心に迫っていく。

人間は全裸で生まれ、死ぬときは、お金も名声も、物品も何一つ一緒に土に帰ることはできない。そして我々は、地球上のものを散々いただいている。

大ちゃんと話していて、人間は本来全裸で生まれてきて、それ自体でパーフェクト。だから、何かを手放しても、自己否定でもなんでもないと気づいた。


ー手放すのが怖いという人に問いたい。


やめたり手放したり、どうなったらあなたは恐ろしいの?何が怖いの?

まずは”最悪”を想定してみてほしい。

今現代の日本で、お金がなくなっても支えてくれる保障制度もある。
たった一度の人生を、我慢して、無理して、辛い思いをして生きていく方がよほど辛いし怖いのではないか。

ーこれがあれば大丈夫、というものを持つと最強。


四角大輔は語る。

麻理恵ちゃんがこう言っていた。「もしも何かあったとしても、いざとなったらお片づけの仕事があるから大丈夫。全てを失っても、知名度もお金もなくなっても、お片づけというノウハウは、自分の中にあるから大丈夫って。」これがあれば大丈夫と言うものがあると人は強くなれる。

ニュージーランドに移住した時、プロデューサーという特殊な仕事をしてきた自分に仕事があるとは思っていなかった。だけど、セミプロにまでなった釣りがある。魚を釣って取って食べることができれば、死ぬことはない。麻理恵ちゃんのその言葉を聞いた時、そう自分に言い聞かせてきたことを思い出したんだ。


今の世界は、本当に物も情報も、世間体も固定概念も、世間の目も多くのものが溢れている。

何がどうなったら怖いのか?
恐ろしいのか?
それは本当に怖いことなのか、今一度考えてみてほしいと思う。

ー挑戦するのが怖い人へ。


『挑戦が怖いなら、挑戦するのやめたらいいのでは?とすら思う。
生きていけるもの。でもね、人生たった一度だけだよ。』

そう話す僕に、大ちゃんはにっこり微笑みながら大きく頷いていた。

ー「やめたいけれど、守りたい気持ちがあって勇気が出せません」


ライブ中に寄せられた質問に、「卓ちゃんならどう答える?」大ちゃんが答えを促した。

やめたい気持ち、守りたい気持ち、本当はどちらなのか、自分に今一度聞いてほしい。守りたい気持ちがあるから迷う、これが素直な気持ち。

心のフィルターが曇り出したら判断ができなくなる。“どっちでもいい“って心の軸をずらさずに、選んでるのは自分だと忘れないこと。本当に自分にしかできないことであれば、守らないといけないものであれば、判断できると思う。

やめてはいけない、守らないといけない、これも自分の勝手な決め事だから、それすらも自分が決めていいと思う。

ー答えは自分が知っている。


自分の中で答えがあって、既に答えを知っている。だからこそ答えを求めて動き回るのではなく、自分の中の答えに気づくことが大切である。

それが、こんまりでいうところの“ときめき“。
ワクワクする、ざわざわする、違和感を感じる、変な汗をかく。こんなちょっとした心の変化、この無意識レベルで感じる感覚を大切にしてほしい。

ーこれからの時代に向けて、伝えたいこと。


「これからの時代に伝えたいことは?」と大ちゃんに聞いてみた。

子供たちの未来のために、楽な生き方メソッドと、できる限りいい状態の地球を残したい。

不必要な我慢や古い思い込みを捨てる考え方、環境破壊や社会的弱者からの搾取が前提の、大量生産・大量消費という、貪るようなライフスタイルはいますぐやめるべきだと思い、発信してきた。この思考を、共感できる仲間を一人でも増やしたい。ぜひ自分に「本当に、それいるの?それ必要?」と自分に問いかけて、「足るを知る」と「身の丈」という美しい日本語を思い出してほしい。

大量生産、大量消費、大量破棄がなくなって、ときめくものだけで溢れたら、麻理恵さんが本当に目指している「世界のお片づけを終わらせたい」が実現できる世界になる。こんまり®︎流片づけコンサルタントの職がなくなる。そんな時代が来たら、本当に地球にとっても人類にとっても優しい世界になるよね。

ー川原卓巳にプロデュースされたい。


インスタライブも終盤に差し掛かったところで、「いつか卓ちゃんにプロデュースされたいと思っているんだよね」と大ちゃんがみんなの前で話しだした。

そして大ちゃんは、続けて話してくれた。

「プロデューサーという仕事が天職だと思っていた僕が、アーティストになった今、プロデューサーに身を委ねてみたいと思えている。プロデューサーとして働いていた当時、『俺も四角大輔みたいな本気のプロデューサーにプロデュースしてもらいたい』と思っていたけど、自分以外で初めて任せていいと思えたのが卓ちゃん。


とても嬉しかった。

「僕たち二人がやる以上、中途半端なことはしない。ヒット飛ばすとか、ベストセラー目指すとか、そんな中途半端なことじゃなく、人類を前に進める、意味のあることをしよう。」


大ちゃんは、こう力強く言ってくれた。大ちゃんとなら、実現できる。その確信しか見えない。大ちゃんと話すだけでときめくのに、胸の高鳴りが更に力強くなった瞬間であった。

ー終わりに。


問いかけてほしい。

「本当にそれ、いるの?」と。
自分の心に手を当てて、考えてみてほしい。


足るを知る。

あなたは、あなたのままで十分。
新しい何かを得ようとするのではなく、内側にある輝きを大切にしてほしい。

あなた自身は、唯一無二の存在で、素敵なのだから。


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インスタライブを終えてみて、改めて思う。

四角大輔という男が好きだ。尊敬しかないレベルで大好きだ。そして、嫉妬するくらいにかっこよくて憧れる。

プロデューサーとして、一人の人間として、もっともっと世界に貢献できる生き方をしようと心に誓った。そんな対談だった。

また話せる日を楽しみにしています。

四角大輔最新刊『超ミニマル主義』
発売を記念して、このnoteを公開する。

四角大輔Instagram:https://www.instagram.com/daisukeyosumi/


(執筆・構成:中村綾)

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