プロジェクト見出し

「プレステエイズ」時間がない人へ向けたプロジェクト説明

いよいよクラウドファンディングがスタートしました。僕はと言えば、もともとこっちに来てから夜寝れないのによりドキドキして昨日はなかなか寝付けず、夜中の2時に寝て朝6時に起きるバグった一日を過ごしています。日本はもうすぐ2月なんですね。いやケニアもだけど。何言ってんだろう。

多少おかしくなりつつありますが、気にせずいきます。Campfireのクラファンのページを眺めていて思ったのが「長い」。ということ。これだと基本的に忙しい現代人の皆さんに読んでもらえません。

というわけで、要点だけかいつまんで説明するnoteを書きました。5分~10分あれば読み終わるかと思います。「いやもっと時間ないわ」という方は、スライドだけ寄せ集めたプロジェクト説明があるので、こちらをご覧ください!

【どこでなにをするの?】

ケニア西部・ビクトリア湖に浮かぶムファンガノという島で、HIV予防のための性教育授業と、HIVテスト受診を促すために、現地パートナーのケビンが運営するプレステや音楽・動画ダウンロードのできるネットカフェのような場所にHIVテストカードを導入します。

【ムファンガノ島って?】

ケニア・ビクトリア湖に浮かぶ島の一つです。主な使用言語はルオ語で、民族構成はルオ族・スバ族。ルオ族が大半を占めています。人口は統計によって差がありますが、ここでは、島で活動するアメリカの団体が母体のCBOのデータに基づき、26,000人と記します。主な産業は漁業・農業です。

【なぜHIV/AIDSなの?】

性感染症であるHIV/AIDSは、ご覧の通り漁師のいる地域では特に罹患率が高いです。

職業/国別HIV感染率グラフ。上から「漁師」「トラック運転手」「軍人」「囚人」「注射器使用の患者」。タイ以外の国では漁師のHIV感染率が非常に高い。(The State of World Fisheries and Aquaculture 2006より。)

理由は(とくにムファンガノ島では)

①移動先で性行為を行う漁師が多い
②魚を性交渉によって取引する慣習

だと言われています。

出先で性行為を行い、また次の出先で…と繰り返していき、不特定多数と性的関係を持つだけでもリスクは高まります。それに加えて、所得水準の高い漁師⇔貧しい消費者という構図が性行為で魚を取引する状況を作り出してしまい、HIVに感染してしまう危険性を高めてしまっています。それを裏付けるかのように、ビクトリア湖周辺(漁師の多い地域)はHIV感染率がケニア内でも非常に高いです。

中でもムファンガノ島は感染率30%ともいわれており、26000人いる中で7800人がHIVに感染していると考えられます。

【どうやって問題にアプローチするの?】

まず一つ目の柱が島の初等・中等学校を対象に行う性教育授業です。HIVを含めた性感染症に対する知識や、性に関する知識を身に着けることで、HIVの感染を予防することを目的としています。

これに踏み切った一番大きな理由は、「他の団体が未介入のエリアが若者(学生)」だったということです。大人向けにはHIVのプログラムがこれまで他の団体によって行われてきましたが、学生はノータッチであったため、若者のHIVリスクを減らすことをひとつ目標として性教育を行います。

二つ目が、現地パートナーのケビンが運営するネットカフェにHIVテスト診断カードを導入して、利用者がテストを受けない限りは利用できないというシステムを構築するものです。

性教育は予防という観点からHIV感染のリスクを減らすことを目的としていますが、こちらは感染後の適切な処置を促すことを目的としています。HIVは、陽性であることをテストによって判別し、適切な投薬を続ければ死の宣告にはもう成り得ない時代になりました。つまりテストを受けることが非常に重要なんです。国連合同エイズ計画の掲げる目標に「90-90-90」というものがあります。

この90%をすべて達成し、HIV/AIDSを根絶させようという目標です。最初の90%を達成するためには、テストを受けることが欠かせません。一度陽性と分かれば、島のHIV患者搬送システムに則って無料でHIV治療を受けることができるので、この島においても、テストを受けることはHIV治療において最も重要なこととなっています。

このネットカフェ、ひと月分の顧客データを取ってみたところ、一日平均16人ほどが利用しており、利用者も若者が多いので、HIVテスト受診を促すにはいい場所なのではないかと考えています。もちろん雨がひどい日は一人もお客さんが来ない日もあったり、停電した日は来客ゼロになったり、途上国らしいムラもあるんですが…

終わり

ざっとこんな感じです。「いやまだ余裕あるよ」という方は下記のプロジェクトページも読んでいただけると嬉しいです!とはいえ、伝えたいことはこのnoteにぎっしり入っています。

最後に、僕の意気込みや、現地パートナーのケビンへの想いを綴ったnoteを載せておきます。このnoteではプロジェクトの論理を、下記のnoteでは僕の気持ちをお伝えできれば幸いです。

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