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本の感想

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これまでに書いた本の感想文をまとめてあります。
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#読書

本の感想:品田遊『ただしい人類滅亡計画』(今月の本)

本の感想:品田遊『ただしい人類滅亡計画』(今月の本)

今月読んだ本は品田遊先生の小説『ただしい人類滅亡計画』。

(Amazonのリンク。電子版もあります)↓

近所の書店に置いてなかったので紀伊國屋書店まで買いに行った。

通販じゃなく大きな本屋で本を探すのは宝探しみたいで楽しい。在庫僅少だけど1冊だけあったので買った。

本の表紙は赤地に金の箔押し、緑の栞つき。背表紙もおしゃれなので本棚がちょっとかっこよく見える。家にあった頭のよさそうな本と並べ

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本の感想:塩田武士『騙し絵の牙』(今月の本)

本の感想:塩田武士『騙し絵の牙』(今月の本)

こんにちは、とらつぐみです。

今月読んだ本は塩田武士先生の『騙し絵の牙』。

↑文庫版の方のリンクです。

主人公を大泉洋さんに「あてがき」した小説で2020年に映画が公開されるなど話題になった作品ですね。

発売当初読んでいなかったんですが、友人に「面白いから読んで感想聞かせて?」と言われたので文庫版で購入して読み、折角なのでここにも(ネタバレしない範囲で)感想を書こうと思います。

「書く」

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その絆は「呪い」か、それとも――『同志少女よ、敵を撃て』(今月の本)

その絆は「呪い」か、それとも――『同志少女よ、敵を撃て』(今月の本)

こんにちは。とらつぐみです。

今月読んだ本は逢坂冬馬先生の『同志少女よ銃を撃て』。
本屋大賞受賞で話題になっていてずっと気になっていたのをやっと読みました。

タイトルから何となく分かる通りこの小説の舞台は旧ソ連です。それも第二次世界大戦の独ソ戦、その最前線で戦った女性だけの狙撃手部隊の物語です。

身近に迫るようなリアルな戦場の緊迫感とアクション、そして登場人物の女性たちのシスターフッド(女性

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