見出し画像

「洗える超伸縮フィットマスク」は、ALL JAPAN縫製体制の供給拡大を目指します。

このノートのまとめ
・マスクを作ったら想定をはるかに超える反響でした。
・ただ需要が大きすぎて、私たちだけでは無理でした。
・アパレルベンチャー企業sitateruさんとタッグを組むことになりました。
・sitateruさんとつながる全国の工場さんと供給体制を強化します。
・名付けて「ALL JAPAN FITMASK Sewing PROJECT」
・こんな時こそ力を合わせて、業界を盛り上げましょう。

思わぬ反響を頂いたマスク

2回目の記事を書かせて頂きます。広島県福山市の小さなストレッチプルオンパンツ工房TAKUMIBAです。書いているのは、前回同様TAKUMIBAの何でも屋の藤井です。

3月6日に初めてのnoteを公開し、マスクを発売したところ、想定をはるかに超える大きな反響を頂き、大変ありがたく思っております。

図1


そしてこれまでの販売を通じて、たくさんのメッセージを頂きました。
今は1日でも早くお届けできる作業を優先させて頂いている場合があり、すべてにお返しできておらず大変心苦しいですが、メッセージには全て目を通しております。

商品の感想が嬉しいです。

また特に嬉しかったのは、商品の感想です。

口コミ

私たちはこれまで、卸店さんを通したセレクトブティックでの販売や、百貨店ブランドさんの黒子としてパンツづくりをしたり、いわゆるBtoBのお仕事しかありませんでした。

そんな私たちにとって、購入いただいた方に「直接お届けして、感想を頂く」ということは、仕事のやりがいを感じる大変嬉しい瞬間でした。

一方で大きな責任感も感じています。一層気を引き締めて、改良を重ねながら満足いただける商品を届けてまいります。

画像7


ALL JAPANでの供給拡大を目指します

前置きが長くなりましたが、2回目の本記事でお伝えしたいことは、

「超伸縮フィットマスクをALL JAPAN縫製工場体制で生産拡大します」

です。ALL JAPAN体制は、現段階では少し言い過ぎですが、この後そこまで拡大させる。という意思を込めてあります。そのためにパターン・仕様書・ノウハウを全て公開します。

その経緯を以下にまとめました。


大きすぎる需要と頼もしい先輩とのつながり

先週3月16日(月)に3回目の販売で、3万枚のマスクを販売させて頂いたところ、ものの20分で無くなってしまいました。これは私たちの生産力の約1月分を大きく超えます。

お問い合せも2万件近くになっており、私たちの力だけではこれ以上は販売が難しい状況になっていました。(私が1分に1通お返事しても、300時間かかってしまいます。)

問合せ


TAKUMIBAのリソースだけでは、この大きすぎる需要に到底応えきれない。。そう考え私は、大学時代の先輩である鶴さんに相談させてもらいました。

鶴さんは、「衣服をつくりたい人と、衣服をつくれる工場を繋ぐプラットフォーム」としての役割を持つ”sitateruシタテル”というアパレルベンチャー企業のNo.2として業界で活躍されている方です。

画像12


全国の500を超える、高い技術を持つ工場さんと繋がりを持つsitateruさんなら、力になってくれるかもしれないと考えて、相談したところ、鶴さんから、

「藤井さんのSNSで様子を見て、何か力になりたいと思っていた」と非常に頼もく、嬉しすぎるお返事を頂くことができました。

今のTAKUMIBAは、ノウハウがあり、裁断は余裕があるものの、縫製はこれ以上縫えない、販売もこれ以上手を広げると対応しきれず、お客様に迷惑がかかってしまう状況で、「縫製と販売」をできるパートナーが欲しいと考えていました。

画像8

画像9


一方sitateruさんは、先日「sitateru SPEC」という「生産から販売」までをワンストップで行うサービスを開始したところで、ちょうどその機能が、今回のお互いの不足リソースを補うのにピッタリでした。

足りないところ

この構図が頭に浮かんだ、私と鶴さんは「これはやるしかない」、そう考えてプロジェクトがすぐにスタートしました。
これは3万枚が即売り切れた次の日(17日)のことでした。


まず私たちからはパターン・仕様書・ノウハウを全て提供しました。サンプルや裁断したものをsitateruさんに送りました。

sitateruさんはそれを元にすぐに全国の工場さんに相談を投げてくれました。

その他、パンツ営業としての東京出張の合間を縫ってsitateruさんのオフィスに訪問させて頂いたり、オンラインのミーティングで詳細を固めていきました。

画像4

MTGの様子スクショ

そして、生産背景・販売サイト構築・発送体制まで1週間で固まりました。この速さはさすが業界トップを走るベンチャー企業sitateruさんです。

そんな突貫工事で完成したのが、

TAKUMIBA×sitateru「洗える超伸縮フィットマスク」出張ONLINE STOREです。

コメント 2020-03-25 104106


こちらは、先日まで販売していた、私たちが作り、発送まで完結させていた「TAKUMIBA POPUP STORE」とは一部中身が異なります。

「生地手配と裁断」は私たちTAKUMIBAが行い、
「縫製」は技術提供した全国の工場さんで行い、
「販売と発送」はsitateruと協力業者さんが行う。

というかたちになります。
もちろん品質には差異が出ないよう、私たちも一緒に確認していきます。

プロジェクトの名前は・・

そして今回のこのプロジェクト、たくさんの工場さんと協力していきたい気持ちを込めて、勝手にこう名付けました。

「ALL JAPAN  FITMASK  Sewing PROJECT」

プロジェクト概図2

sitateruさんと組めば、ALL JAPANは絵空事ではなくなります。

この記事を見て、「うちも手伝う!」という、縫製工場の方は、ぜひ私たちTAKUMIBAか、sitateruさんにご連絡ください。ぜひ一緒に取り組みましょう。

生地が特殊ですが、糸と針、糸調子・ミシンアタッチメント等のノウハウをTAKUMIBAから提供させて頂くことで、日本国内の工場(特にニット工場)なら対応が可能だと思います。

画像10


そして早速ですが、

この後3月25日17時から、4月末~5月上旬お届け分の販売開始になります。

本日はまだお試しリリースというかたちになり、数量も工場さんの様子を見ながらの少なめ(とはいってもTAKUMIBA生産力の半月分)でご用意させて頂いておりますが、軌道に乗ってくればすぐに再販を開始する計画です。

もしこの後17時の回で、買えなかったという方も、少しだけ再販売をお待ちください。早くお届けできるように、TAKUMIBA×sitateru×ALL JAPAN縫製工場で全力でやります。

そしてまだリリース準備中ですが、更にもう一段、超伸縮フィットマスクの供給力を上げるための施策があります。近々お伝えできると思いますので、ぜひご期待ください。

画像11


TAKUMIBA×sitateru 出張オンラインストア詳細

<価格>
¥1,000(税込)※配送料込み

<第一回販売期間>
2020/3/25(水)17:00 ~ 2020/3/31(火)23:59
※2020年4月以降も継続的に受注販売を行っていく予定です。
※販売期間終了前でも予定数無くなり次第終了になります。

<お届け予定日>
2020年4月下旬~5月上旬
※ご注文をいただいてからマスクを縫うため、お届けまでには少々時間がかかります。ご了承のうえ、お買い求めください。

最後に

【縫製関係の方】
この機会に力を合わせて、(まずは)国内の物資不足に対応していきましょう!そしてそれはきっとアパレルも例外ではない不況を追い払って、業界とそこで働く人の元気にも繋がると信じています。

【縫製関係ではない方】
プロジェクト拡大に向けて、ぜひこのnoteをシェアしていただければ幸いです。応援も力に、供給を整えて、早くマスクをお届けします。

文:design & factory TAKUMIBA 藤井


<ご協力いただく提携工場様>・cottle様(岡山県)
・エスタードジャパン様(東京都)
・川連繊維工業様(秋田県)
・モードレディース様(熊本県)


ーーーー順次更新予定です。
ここまでのタイムライン
2月27日 企画開発スタート
3月3日   量産開始
3月6日   第一回販売開始
3月9日   第二回販売
3月16日 第三回販売
3月17日 sitateruさんとプロジェクト開始
3月25日 TAKUMIBA×sitateru 出張オンライン店舗リリース
Coming soon・・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?