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ポートレートにはコイツだ FE 35mm F1.4 GM レビューその1

皆さんこんにちは、シオタニです。
今回はFE 35mm F1.4 GM(SEL35F14GM)の使用感についてです。
またまた間が空いてしまって申し訳ないです。相変わらず写真は楽しんで撮ってます。今回時間が空いてしまったのは、苦手な35mmに慣れるのに時間がかかってしまったのもあります。
その分レビューも力入ってるんで、見ていってください。


■ なぜこのレンズを選んだのか

さて、実は35mmは2本目です(笑)。
元々、SIGMAの35mmを持ってました

こちらのレンズ、実はポートレートに不向きだなーと思っている点がありました。それはかなり強い樽型の歪曲収差が出るんです。

中央にモデルさんの顔を配置すると、顔が大きめに写ってしまいがちです。後で補正できるとはいえ、撮影中にいい写真が撮れてる実感がないと気分も乗らないですよね。

35mmGMも歪曲収差は大きいですが、糸巻き型なのでかなり良いと感じています。ということで、ポートレートなどの人物撮影用に追加しました。SIGMAの時から続く35mmの苦手意識を払拭するまではかなり時間かかりました。コツもちょっと話せればなーと思います。


■ 作例&使用感

それでは作例と使用感について触れていきます

f2.8で撮影
場所によってはかなりボケていい感じです

50mmより出るパースが結構厄介だと感じる人が多いのではないでしょうか。私も本当に苦戦しました。50mmの感覚で寄ったりするとダメなことが多いです。顔の角度や配置を意識する必要があります。


f1.4で撮影

このパースを活かせればかなりいい写真に仕上がります。流石にf1.4なので1.2ほどはボケないんですが、そこは腕の見せ所です。徹底して背景が離れてるような場所を狙ってます


f4で撮影

こういう背景と被写体が近いような場所だと、50mmの方が好きな写真になることが多いです。たまにめっちゃキマる時があるんですけど、汎用性はないですね。


f1.4で撮影
半逆光なんですがそれを感じないですね

構図さえ整理してあげればめちゃいいですよ。だけどこれ以上寄るのは難しいです。より過ぎると顔にパースついちゃって苦しいですね。


f1.4で撮影
歩きながらパッと撮ったものです

35mmの真価はこんな写真にこそ現れると思っています。何気ない瞬間にパッと撮れる。50mmは狭くて苦しいことがあるんですが、35mmは周りの空気感まで写せます
望遠レンズは簡単にいい写真が撮れるんですが、被写体との距離感が離れてしまいますよね。それが写真に出てる感じがするんですよね。わざとらしい感じがするというか…
35mmは被写体との距離が近く写ってて、より自然に見えるというか、「写ってる感」が少ない写真になりやすい感じがしてます。


f1.4で撮影
これだけ引くとボケによる背景との分離は難しいですね

引きの写真でもやっぱり被写体との距離感が近い感じがするんですよね。もちろんモデルさんが上手いおかげなんですけど(笑)。


f1.4で撮影

逆光は比較的柔らかめに写ってくれます。これもポートレートに向いてていいですよね。積極的に狙っていきたくなります。いやらしくない程度のフレアなので使いやすいですよ。


個人的にはブラックミスト1/8をつけるとちょうどいいかと思います。程よく雰囲気出してくれて、より35mmらしさが増すと感じてます。1/8だといやらしさも少ないですからね。


1/8ブラックミスト使用

こちらの写真もブラックミスト入れてます。言われないとわからないかもなんですが、ちょっとしたフレア感お気に入りです。


ちょっとアオって撮る時は本当に気をつけないといけないです。標準画角の感じでやると絶対に失敗するのでお気をつけください。


大方いいことばかりなんですが、よくない場所もあります。開放での周辺減光がかなり大きいです。星や風景はSIGMA35mmの方が絶対にいいと思います。


■ まとめ

被写体との距離感を感じさせない、空気感を伝えることができるレンズです
50mmより望遠のレンズと比べると格段に難しい画角ですが、その分写真が上手くなる気がしています。いわゆるおじさんポートレート的な写真になりにくいです(笑)。
糸巻き型の歪曲のおかげである程度は寄っても大丈夫ですし、ポートレートを撮っててテンションが上がるレンズですよ。

欠点としては周辺減光ですね。特に星の撮影は絶対SIGMAです。解像度的にも値段的にも。

個人的にはブラックミスト1/8をつけての運用がオススメです!今回の作例もほとんどブラックミスト付けて撮ってます。下記のブラックミストを使用してるんですが、これが有ると無いとじゃ仕上がりのクオリティが全然違います。まじでオススメです。35mm以外にもいいので試してみて欲しいです。


ついてない作例は下の方に置いておくので、お時間あれば見てみてください。



■ その他作例たち


こちらブラックミストなしです
結構キリッとしてますよね
こんな感じのパース効いた写真は35mmならではですね



こちらもブラックミストなしです
結構雰囲気のある写りしてくれると思いませんか?



宮古の海なんですが、めちゃめちゃすごかったですよ
ほんと、この写真のまんまです



寄っても周りの空間が映るのがいいですよね
望遠だと周りの情報がほとんどカットされちゃうので



広角レンズでは積極的に前ボケ入れていきたいです
やっぱり被写体前後の情報があってこその立体感ですね


こういう写真とかとっても好きなんですよね
ちょうどいい距離感とボケ感



困ったら日の丸構図です
絶対いい写真になります



基本はアイレベルで撮るのがいいかと思います
一番脳みそ使わなくてもいい写真が撮れます



街の中感を出せてとても良いです



こんな感じの写真はやっぱり35mm



全身を入れても背景選べばかなりボケます



壁と並行にならないようにするのが大切です
私はすぐ壁と並行になって撮ろうとするので苦戦しました



一応並行になっても撮れるは撮れるんですけど、場所選びの難易度は上がります



立体感が好きな一枚



逆光もいいですよ
やっぱりブラックミストとの組み合わせが最強なんだよなー


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