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推し休暇

すごい、スゴすぎる制度がありました。
色々言う前に、先ずは一読を👇!

推しが卒業する場合には有給を付与する――というユニークな勤務規定を新設した会社がSNSで注目を集めています。ネットで大絶賛の「推し休制」を考案した企業「ひろろ」の代表、itaru9(@itaru9Z)こと鶴見 至善社長にお話を伺いました。

話題になっているのは、CMやMV(ミュージックビデオ)などのクリエイティブディレクションやコピーライトを手掛ける企業「ひろろ」の代表が投稿したツイート。「社員の推しの卒業が決まってしまったため、弊社の勤務規定に慶弔休暇の項目が追加されました」と投稿したところ、様々な反響が寄せられています。

★推し休制とは

・推しのライブ、イベントがある場合、一週間前までの申請で、早退、必要日数の休暇が取得可能。ゲリラライブや告知のない突発的なイベントに限り、当日即早退が可能。
・推しが卒業する場合、一推しの場合10日間、二推し以降の場合3日間の慶弔休暇を申請することができる。
・推し本人が結婚する場合10日間の慶弔休暇を申請することができる。
・慶弔休暇は有給とし、通常の賃金を支給する。また、精神的なダメージの度合い、必要に応じて休暇日数を加算する場合がある。

この投稿は4万8000件以上の“いいね”を集めたほか、「こんなに、認められる会社、まじでホワイト」「松坂桃李の結婚聞かされた時、もう本当この世の終わりに近かったです こんな最高の会社で働いてみたかった…」「うちも導入して欲しいです」との意見が上がっています。

★社長に聞く「推し休制」制定の裏側

“推し”のいる人にとって、推しの存在が文字通りの“生きがい”となっている場合も多く、共感や絶賛の声が上がっているこの施策。ねとらぼ編集部では、「推し休制」の発案者・鶴見社長を取材しました。

――早速ですが、「推し休制」が誕生した経緯について教えてください。

鶴見社長:株式会社ひろろは、「9nine」の村田寛奈ちゃんを公私ともに全力で応援するために、独立して作った「法人格のオタク」という考え方の会社です。

なので、同じ様にアイドルなどの推しのために働きたいという人を積極採用しています。というかそういう人だけを採用しているので、面接もキャリアの話より、オタク活動の話を重視してます。

とにかくオタクが楽しく働ける社内環境をつくる制度の一環として、ライブやイベントのために会社を休める「推し休制」を元々作っていました。

――会社名の「ひろろ」も、村田寛奈さんの愛称からですよね。もともとの「推し休制」に慶弔休暇が加わったきっかけは何だったのでしょうか。

鶴見社長:今回、慶弔休暇ということで推しの卒業や結婚を制度に加えたきっかけは、社員の推し「あっとほぉーむカフェ」のひるねちゃんが卒業してしまうと聞いたことです。「元気になるまでしばらく休んでいい」と伝えたのですが、会社としてバックアップする必要もあると考え、この制度を作りました。

――推しの卒業だけでなく、結婚発表も含まれていることもユニークですよね。

鶴見社長:昨年(2020年)、声優の水樹奈々さんのファンである広告プランナーの方と仕事をしていたときのことです。東大卒ということもあり普段は理知的で淡々と仕事をするタイプの方だったのですが、彼女の結婚が発表された日は、動揺でまったく打ち合わせになりませんでした。そういった経験から、推しの結婚も制度に加えようと思いました。

また私自身も推しているグループのメンバーが脱退や卒業したり、活動休止や解散になったりと仕事が手に付かない精神状態を何度か経験しているので、自分にとっても必要不可欠な休暇だと思っています。

――実際に推し休制を利用する予定のある方はいますか。

鶴見社長:前述の社員が実際に取得しています。制度では3日間の休暇となりますが、1日分はすぐに取得し、残りの2日分は推しの卒業当日から2日間連続で使いたいと申請がありましたので、その形で取得してもらえればと思います。

――ネット上での反響について、どのように感じましたか。

鶴見社長:こんなにたくさんの方に賛同して褒めていただけるとは思ってもいませんでした。海外の方も含めて、世界中の「推しが生きがい!」という方々の気持ちが、今回のツイートで少しつながった気がしてとてもうれしいです。

また、現在求人はしていないのですが、採用の問い合わせを10件以上いただいてしまい、推しと生きる方々にとって居心地の良さそうな職場と思っていただけたのであれば、これほどうれしいことはありません。ぜひそういう方々と、もっと一緒に働けるように頑張りたいです。

オタクの活動全般がそうなのですが、実際に体験していない人には、推しがいる楽しさも卒業の悲しさも理解できないと思います。なので、誰にも話せずに一人で落ち込んだり、その様子が気持ち悪いといわれたり、悲しい思いをすることも多いです。

僕は、ダイバーシティーというのは、自分が「理解できない痛み」についてその存在を認めて、和らげていく努力がすべての人に求められる時代のことだと思っています。今回の件で、「そういう生き方の人もいるんだね」と気づいてもらって、みんながみんなにやさしくできる世界に、ちょっとでも近づいたなら、すごくいいなと思っています。

このほかにも「ヲタ活補助制度」として、村田寛奈さんが出演するイベント、ライブ、舞台のチケット購入、グッズ購入等は上限なしで全額補助する「ひろろ補助」。推しのライブへ参加する場合、1遠征につき国内5000円以内、海外1万円以内の補助金を支給する「遠征補助」。

推しの大切なワンマンライブへ参加する場合、めいっぱい楽しめるようにグッズ、チケット購入等のため5,000円の補助金を支給する「大切なワンマン補助」。推しの大切なシングルが発売される場合、複数購入のため100枚につき1万円の補助金を支給する「大切なシングル補助」。

新規で推すグループの初回の特典会参加に限り、特典会参加費用として1000円の補助金を支給する「推し増し接触補助」。イベント後等にヲタクと楽しく飲んだり食べたりした場合、1回につき1000円の補助金を支給する「ヲタ交流金制度」など、ユニークな制度を設けている同社。

COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の流行以前に制定されたものが多いため、現状使いづらいものもあるそうですが、鶴見社長は「早くコロナが落ち着いて、いっぱい使ってほしいです」とコメント。なお上記の制度は従業員専用とのことで、役員である鶴見社長自身は使えないとのことでした。

社長がこの制度を使えないと言う最後のオチは笑えましたが、昭和生まれの当時社畜オジサンには考えられなかったし、逆にこういう発想が重要と非常に勉強になりました。

しかも細部までこと細かく出来ており、オタクの気持ちが髄まで分かっているというような内容だと思いません。

ストレス社会は昔からあります。
ただ、昔と違うのは情報のスピード化です。人から得るより、情報から得られるものが早いということです。

だから、リアルの義理人情は最低限で、無理にコミュニケーションやノミュニュケーションをしなくても良く、会いたいときに会える状況だけあれば良いのだとも思います。

となると、企業は頭を捻る必要があります。

実は自分の会社は経理以外にはスタッフはいません。数年前にはいたのですが、全て独立していただきました。

理由は、組織不要論が自分にはあったからです。今でもそう思ってます。

組織にぶら下がると、らしい自分、エンジョイ自分が出来きれないのが分かったからです。

働くとは、好きなことをしたいから、その対価(お金とか人脈とか)を得るためにするものだと考えます。

だからそれ以降はスタッフを抱えるような事業はしないと決めました。

しかし、業種によってはスタッフを抱えないと出来ないものもあります。

そういったときに、上記の鶴見社長の発想はサイコーです。令和の時代の今、企業への帰属意識を求めるのではなく、いかにのびのびと働けるのかを、わくわくするような方針提案があるのかが重要なのではないでしょうか?

この20年、天変地異が尋常じゃないくらいです。
だからこそ、仕事もプライベートも"楽しい"がキーワードだと思うのは自分だけでしょうか?

自分ももっともっと楽しいを極めます笑笑

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