「ちょっと広い」トイレのメリットとは?
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
今回は、トイレのお話です。
家づくりでは、トイレの広さにこだわりを持つ方って、案外少ないですよね。
でも、面積的に余裕があれば、少しだけ広くすることで、色々メリットがあるものです。
通常、トイレは「1帖」とすることが多いですね。
1帖は、壁芯寸法で91cm×182cmです。(有効寸法(内寸)では78cm×156cmほどです。)
縦幅の180cmというのは、まあまあ余裕がある寸法ですが、横幅は結構圧迫感があります。そのため、横の幅を少し広げるといろんなメリットが出てきます。
ただ、あまり大きくしすぎても、ほかのスペースを圧迫するので、横幅をプラス20cm~45cm程度までの間で広くできるとベターです。
◆掃除しやすい
1帖分のトイレは、座って用を足す分には十分なスペースです。
ただし、掃除となるとちょっと厄介です。皆さんのお家のトイレも、同じような横幅だと、便器の後ろ側は、なかなか掃除しにくいところだと思います。
そのため、少し横幅を広げられると、掃除が楽になります。
◆洗面・カウンターをつけやすい
最低20cmほど広くできると、小さめの洗面やカウンターを取り付けることができます。
トイレの外に洗面があればまだ良いのですが、近くに洗面がない場合には、トイレの中に小さくてもちゃんとした洗面を設けたいと考える方は結構おられますよね。
カウンター+ボール設置で、トイレ空間がランクアップします。
◆リラックス
トイレがあまりに広いと落ち着かないので、狭くて十分という考えもありますが、少し広くなるとゆったりと使えるので、リラックスできるものです。
全館空調でない限りトイレは冷暖房はありませんので、特に夏場は「狭くて」暑いトイレ内は座っているのが厳しいものがあります。
ちょっと横に広いだけで夏場の暑苦しさもマシになり、圧迫感も少なくなりますね。
◆バリアフリー
若いうちは問題ありませんが、歳を重ねると狭いスペースで立ち上がったり、姿勢を変えることが重労働になってくるものです。
足腰が弱くなってきた時に、少し広いことで体勢を変えやすく、手すりをつけても立ち上がって姿勢を変える動作もしやすくなります。
また、お年寄りのトイレの介助をする場合は、できるだけ広いスペースが必要です。
本格的に介助をする、または車椅子でトイレに入るには2帖分(普通の倍)のスペースが要りますが、45cmでも大きくすると、トイレの介助はかなりしやすくなります。
◆まとめ
トイレは無駄に大きくしてもペーパーホルダーのある壁から便座は遠くできませんから、あまり意味は無いものです。
でも、「ちょっとだけ」広くすると、色々とメリットが出てくるものです。
面積的に少し余裕があれば、「ちょっとだけ広いトイレ」を検討されてはいかがでしょう。
※さらにトイレの詳しい解説はこちらの記事をご覧ください↓↓↓
注文住宅でトイレの間取りや仕様を考える~トイレの場所は難しい~
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