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飽きやすいデザインを回避せよ!~長く愛せる家づくりって何かね?

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。


「飽きのこないデザイン」「愛着が湧く住まい」なんてフレーズもよく聞きますが、なかなかそんな理想的な家づくりは難しいもの。

そんなフレーズに誘われて、ハウスメーカーのサイトを訪れてみたら、今どきのフツーの「流行り」の家やんっ!ってこともありがちなことです。

飽きのこない、長く愛される家を建てるって、実はなかなか難しいものであります。

とはいえ、高いお金を払って建てるんだから、飽きたくないし、愛着を持ちたいものです。

今回は、飽きないために、愛着が湧く住まいとするために、ふたつの考え方をご紹介します。


◆「流行り」はなるべく取り入れない

流行りの形、流行りの色ってありますよね。

近年では、ローコスト化もあって

「軒の出が無い」「キュービックな外形」「片流れ屋根」

そして、色は「白が黒か白&黒」


といったところが流行りでしょうか。

全てに共通するのは「シンプル」なところです。

よく、シンプルなものは飽きないと言いますが、建築に限っては少し違います。

シンプルということ自体、悪いことではありませんが、そこに愛着が湧く過程が無いので、飽きやすいものです。

「流行ってるから乗っかった」では、飽きるのも一瞬ということ。


そして、それが「流行り」とされていることも飽きる要因です。

「流行り」ですから、いつかは過去のものになる。「流れて行く」ものですから、飽きやすいですよね。

建築では、ファッション業界ほど流行の流れはありませんが、やはり「昔は流行ったなぁ」というものはあります。

例えば、出窓がそうですね。出窓自体は今でもやりますが、台形に出っ張った出窓はやはり古臭さを感じます。


どんなデザイン、材料を使うのも自由なことですが、

「飽きない」「愛着が湧く」ことを考えるなら、大量に建っている同じような外観の家にはならないよう、オリジナリティが欲しいものです。


◆本物にこだわる

よく材料でも、「○○調」という何かに似せた素材があります。

「石調」「タイル調」「木目調」「塗り壁調」

いろいろありますよね。

こういうの、本物じゃないから安っぽさがあって飽きやすい材料ですし、愛着は湧かないものです。

よくあるのはフローリングですね。複合フローリングで表面にもプリントシートが貼ってあるもの。

できれば使いたくないですね。

コスト的に無垢フローリングが難しくても、表に天然木が貼ってある挽板(ひきいた)くらいにしておきたいところです。


クロスの柄なんて、○○調が多いですよね。

特に、アクセントクロスで変化をつけたい時、石やタイル調のデザインを入れているのを見ます。

最近の壁紙クロスはよく似せてあるのですが、やはり安っぽさは拭えません。

レンガ調とか打ちっ放し調のクロスとか、よくカラオケ店にありますよね。

「○○っぽく見える」だけで、質感が好きにはなれないものです。

アクセントクロスを使うなら、まだ「織物調」であればそんなに違和感はないですね。

石やタイルを似せたものは、何か背伸びをした感があり、しっくり来ないものです。

アクセントで変化をつけるなら、本物のタイルや石、塗り壁材を使えば、飽きにくく愛着も湧くものです。

コストは少しかかりますが、そんなに大きな面積ではありません。石なら石、タイルならタイルを使って、質感を楽しみましょう。

フローリングも、無垢フローリングだからこそ質感があり、経年による変化が楽しいから愛着が湧くものです。

材質を選ぶ時には、なるべく「○○調」を避けて、その素材本来の味を楽しめる柄やデザインを選ぶことをおすすめします。

長く愛せるものをつくるためには、何かに似せた偽物ではいけませんし、流行り廃りがあるものは、避けておきましょう。

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