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学問一辺倒からあらゆるジャンルの要素を取り入れている


こんにちは! 本村です。

さて、今回は「学問一辺倒からあらゆるジャンルの要素を取り入れている」というタイトルでお話ししていきたいと思います。

話は2022年頃に遡ります。

当時、南アメリカのアルゼンチンで発見された”新種の肉食恐竜”についてです。

正確には白亜紀後期と呼ばれる時代(肉食・草食恐竜等が繁栄を遂げていた)があり、その時代の地層から発見されたとアルゼンチンなどの国際研究チームが発表しました。

ちなみに白亜紀後期は約9600万年〜9300万年前の時代で、巷で有名なティラノサウルスという最大級の肉食恐竜が地上の覇権を握っていた時期でもあります。


(2019年に福井県立恐竜博物館にて撮影)

上記の写真は、今から5年前に福井県の恐竜博物館に足を運んだ際に撮影した写真で、上述したように肉食恐竜の王者とも謳われるティラノサウルスの全身骨格です。

そして、冒頭でも述べたように南米のアルゼンチンで発見された化石は、ティラノサウルスのように大きな頭部と無いと言ってもいいくらいの小さな前足があり、”カルカロドントサウルス”と呼ばれる恐竜の一種だとされています。

勿論、カルカロドントサウルスはティラノサウルスと同様、肉食恐竜です。


(2019年に福井県立恐竜博物館にて撮影)

上記写真を拡大すると見えると思うのですが、正式なネーミングは「カルカロドント・サハリクス」と名付けられています。

少しWikipediaを参考にしながら特徴を上げていこうと思います。

”カルカロドントサウルス”という恐竜は、上記写真から見て分かるように顔の幅は狭く、全体的に長いシャープな造りになっています(実際に1本1本の歯も鋭い)。

歯の鋭さも相まってホホジロサメ属を意味する言葉と”トカゲ”を意味する両方の合成後で命名されました。

全長は約11メートルもあり、今回の記事でも取り上げた”ティラノサウルス”と同等以上の体長と頭蓋骨を備えていたとされています。

さらに面白いことにこのカルカロドントサウルスは、腐肉食者(スカベンジャー)であったとも示唆されています。

ティラノサウルスとは異なり、前足が長かった為、狩りの手法も独特でした。

サーベルタイガーのように、自分よりもサイズの大きい相手に深手を負わせて、出血で死亡まで追い込むスタイルだったとされています。

そして、今回の内容で最も興味深い発見としてこのカルカロドントサウルスをベースにした新種の化石が2022年に取り上げられました。

「メラクセス・ギガス」と命名された新種は、体長が約11mで体重が約4tと推定されています。

驚きなのは、この新種の名前です。
「メラクセス・ギガス」という名前は、海外のTVドラマである「ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)」の原作小説に登場する巨大なドラゴンの名前に因んで名付けたとされています。

こういった科学領域の中枢にある理屈を飛び越えた要素から学問の世界に入り込んでいく瞬間って面白いなと感じた次第です。

サイエンスはサイエンス界隈の事象のみで埋め尽くす印象が高かったのですが、他分野の知識も取り入れたので、面白い掛け合わせが見れました。

重複しますが、垣根を超えることの重要性を感じ取れたことが良かったことと、今回のケースは特にそうですが、映画産業等のエンタメ要素から古生物学といった研究の世界に矢印が向いたので、その辺りも新鮮味を感じました。

今後は、あらゆる分野で掛け合わせが起こると予想されます!

それでは、また!

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