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通信技術の基盤となるクラウドコンピューター


こんにちは! 本村です

さて、今回は「通信技術の基盤となるクラウドコンピューター」というテーマでお話ししたいと思います。

ざっくりとしたクラウドについてのお話しです。



Chapter1;クラウドとは



まず、”クラウド”とはコンピューターのシステムを図にした際に、雲の形で表すことに由来している。そして、今回の記事のタイトルでもある”クラウドコンピューター”についてですが、意味としてざっくりいうとインターネット経由でハードウェアやソフトウェアなどをサービスとして利用する形態のことをいう。

言い換えると、サービス提供者は、ハードウェアやソフトウェアを自社で保有する必要がなくなり、インターネット経由で存在するものを使用するということであり、同時にハードウェアやソフトウェアの導入にかける費用やメンテナンスを自分たちで行う必要がなくなるのである。

しかし、誰でも利用できるため、外部から不正な攻撃を受けやすいとされています。

クラウドを使用する大まかなメリットとしては、万が一、端末が壊れたとしてもクラウド上にデータが保存されていれば、データ自体を復元できることにあります。

クラウドがどういった構造をしているかが分かったところで、次のチャプターへ移りたいと思います。


Chapter2;クラウドの内部に迫る



もともと企業や団体では、”オンプレミス”と呼ばれる情報システムを保有して、サーバーやネットワーク機器などを本社や情報システムのセンターなどの自分たちで管理できる場所に置いていました。オンプレミスとは、企業が自社内にサーバーなどのシステムを配置して運用する形態のことです。

一方でクラウドとは、Chapter1でも述べた通り、インターネットなどを経由して、他社が提供するサーバーやソフトウェアなどを利用する形態のことです。因みにクラウドが普及するまでは、自社でシステムを運用することが一般的だとされていたが、クラウドの登場により区別するために、オンプレミスと呼ばれるようになった背景があります。

クラウドとオンプレミスについてお話ししたので、次にコンピューターの歴史について簡単に触れていきたいと思います。

コンピューターは下記のように3つの歴史に分けることができます。

  1. メインフレーム時代(1960年代)

  2. クライアントサーバー時代(1980年代)

  3. クラウド時代(2000年代)

メインフレームとは大型コンピューターのことであり、すべての機能を大型コンピューターが保持し、利用者が同時にそれを使用する形式でした。

続いて、クライアントサーバーとは、機能を提供するサーバーと利用者が操作するクライアントにコンピューターを分けて、役割分担して使う形式のことです。

そして、後にインターネットの高速・大容量の状態が進むと、ソフトウェア開発の環境やインフラまでインターネットを経由して利用するクラウド時代が本格化したということです。

そして、このクラウドには、それぞれ種類が存在します。上述したコンピューターの歴史と同様にクラウドも3つに分類されます。

  1. IaaS(Infrastructure)

  2. PaaS(Platform as a Service)

  3. SaaS(Software as a Service)

まず”Iaas”は、サーバーやネットワークなどのハードウェアやインフラなどの機能を提供するサービスのことです。2つ目に出てくるSaasが備えているOSやサーバーに加えて、ネットワーク機器や記憶装置などの幅広い環境を整えることができます。


二つ目の”PaaS”は、アプリ開発の環境をインターネット上で提供するサービスのことを指しています。そのため、OSやサーバーなどの機能が利用できます。

最後三つ目の”SaaS”は、利用者が必要なときにインターネット上でサービスが利用できるクラウドのことで、最も一般的な形態になります。Googleの「Gmail」やWindowsの「OneDrive」などもSaaSに分類されます。最大の利点としては、複数の利用者が同じデータの共有や保存ができます。

サーバー

今回の内容で度々、ワードとして登場した”サーバー”についてお話ししていこうと思います。

サーバーもこれまで紹介したコンピューターやクラウドと同様に3種類存在する。

  1. タワー

  2. ラックマウント

  3. 高密度

一つ目の”タワー型”は、デスクトップPCと同じ形状の直方体のものです。オフィスなどでよく見かけるタイプです。

二つ目は、”ラックマウント”とよばれるものです。専用のラックに1台ずつ設置するタイプで、拡張させたり耐障害性に優れていたりします。

三つ目の”高密度”は、ラックマウントの派生形で、主として大量のサーバーを利用するデータセンター向けのタイプです。

その他では大型コンピューターで専用設計の”メインフレーム”や”スーパーコンピュータ”、そして”量子コンピュータ”などもサーバーの仲間に入ります。


データセンター

上記で説明したサーバーを保管するためには、収容施設のようなものが必要になります。それが”データセンター”とよばれるものです。サーバーの台数が増えれば増えるほど、その数に比例して設置する電源や空調設備、ラックなどが必要となるため、受け入れる建物、言わばデータセンターの存在が欠かせないということです。

因みにデータセンターは、大きな工場のような形状をしていることが多く、防災や温湿度管理の関係から低層で窓がほとんどないのが特徴として上げられます。最も重要な点が保安上の観点から公開されていないことです。

Society 5.0

2018年の6月に日本政府は「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」を発表し、府省庁の情報システムはクラウドサービスの利用を第一に検討することを示しています。

以前、内閣府で定義された”Society5.0”。

中身としては、仮想空間と現実を高度に融合したシステムで、経済発展や社会的課題の解決を図るために、第4期の情報社会をAIやIOTなどの技術でさらに発展させた第5期の未来社会のことです。

日本に限らず、世界中がクラウド社会に染まっていることが日常化しています。AIなどが発展するに連れて、クラウドの精度もさらに向上していくと考えられます。





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