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成長期の膝の痛み(オスグッド病)


痛みの原因を追求、自ら治る力を引き出す柔道整復師タクです

今回は一生懸命スポーツに取り組んでいる小中学生に多い膝の痛み、オスグッド病について解説したいと思います。

息子、娘などが膝のお皿の下の出っ張りが痛くて走るのが大変そうなどと困っていれば参考にしてみてください。


成長期の痛み

オスグッド病の原因は膝蓋骨(お皿)の下部までつながる腱が繰り返し強く引っ張られておこると考えられています。この部分は脛骨粗面と呼ばれています。

脛骨粗面は成長期までは軟骨です、女子は10-12歳、男子で12-14歳で骨化します、骨の成長が落ち着くと症状は緩和するとされています。

代表的な症状

膝の前面痛、特に脛骨粗面に押したときの痛みがあります。動かした時の痛みとしては屈伸や階段昇降、ランニングなど膝の曲げ伸ばしが関わる動作で痛みを伴うことが多いです。

スポーツではバスケットボール、バレーボール、短距離走、体操、サッカーを実施している子どもに多いとされています。

痛みの経過はどう?

安静にしていれば予後は良好とされていますが、患者さんの10%は成人になっても痛みを訴えるとされています。

クラブや部活に痛みの管理ができる人がいれば活動量を調整してもらうことが大切だと考えます。

セルフケア

痛めたてや腫れていたり安静時痛があるような状態では患部をアイシングすることで一時的な痛みの緩和には繋がるとされています。それ以外のケア方法を紹介します。

できる範囲の活動

負担がかかりにくく、尚且つ体力を維持できるようなトレーニングを選択できるのが理想です、例えば水泳、エアロバイク、ウォーキングなどです。

また膝への負担を最小限にするためには体幹トレーニングやバランス訓練をしておくことも大切です。

ストレッチ

成長期には骨の成長に筋の柔軟性が追いついていないことが考えられるためストレッチを実施することは有用だと考えられます。

大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)のストレッチは脛骨粗面への引っ張られるストレスを軽減する効果が期待できます。

まとめ

オスグッド病は毎日練習する子供にとってしぶとい痛みです、安静が難しいのであればどこかのタイミングで運動量の調整、ケアに集中する期間を作っても良いのかもしれません。

そのためには適切な判断ができる医療機関を受診することをおすすめします。



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