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ケガ、腰痛、神経痛、、、痛み止め何を選ぶ?

今回は捻挫、打撲、腰痛、神経痛などあらゆる疼痛に対しての痛み止めについて解説したいと思います、何も考えずに自宅にある痛み止めを服用していた方が多いのではないでしょうか。

痛みの種類について把握し、それに対する薬を選択することが重要です。特に下記のような方に読んでいただければ幸いです。

  • 服用しても治らない

  • 何を服用して良いかわからない

  • そもそも服用するべき?


痛みを我慢すべきか

そもそも「痛み」というのは、体に起きた「炎症」を脳に伝えるための重要なサインです。

このサインを無視し続けると、飲み始めた時期には効きにくくなってしまったり、治りが遅くなってしまい副作用のため体に負担がかかってしまうことがあります。

そのままうつ症状になり、慢性痛になり複雑化することが考えられます。

痛みのメカニズム

痛みを大きく分けると3つのメカニズムがあります。前回の記事「痛み、知るだけで少しだけ心が晴れる」でも紹介した復習になります。

侵害障害性疼痛

切った、ぶつけたなどの炎症や刺激を、体の至る所に配置されているセンサー(侵害受容器)でキャッチすることで生じる痛みです。

日常生活でおこりうる多くがこのタイプです。

神経障害性疼痛

神経そのものが傷ついたり、圧迫されたりして生じる痛み、長期間にわたり悩まされる傾向にあります。

電気が走るような痛みや針でチクっと刺されたような痛みがあります。

手術や外傷などで神経が圧迫され傷ついたりすることもあれば、帯状疱疹後神経痛のように神経にウイルスが感染するものなど様々です。

心因性疼痛

説明しうる損傷や病変がないにも関わらず訴えられる痛み、またはそれらが認められてもその痛みを十分に説明できない痛みと言われており、心因的なファクターが大きく関与していると考えられています。

痛み止めの種類

非ステロイド性鎮痛薬(NSAIDs)

侵害受容性疼痛の場合に処方されることが多い。

抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を持つ薬剤の総称です、ロキソニン、カロナール、セレコックス、ボルタレンなどが含まれます。

消化器系への副作用に注意しながら服用する必要があります。

リリカ(プロガバリン)

日本で神経障害性疼痛に対し承認されている薬。
神経伝達物質の過剰な放出を抑える効果があり、痛みを和らげる。

副作用に眠気やふらつきが出ることがあるため体調変化に気をつける必要があるます。

抗うつ薬(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

心因性疼痛に処方される薬。セロトニンとノルアドレナリンの脳内の濃度を維持する、この役割はうつを抑制する役割もありますが鎮痛作用も存在しています。

副作用に喉の渇き、便秘、心臓への負担などがあるため体調管理にきをつけることが必要です。

まとめ

痛み止めの把握には

①組織の痛み(侵害受容性疼痛)
②ビリビリするような神経の痛み(神経障害性疼痛)
③きっかけのない心因性の痛み(心因性疼痛)

を頭に入れておくことが重要です。①は正しい処置を行い非ステロイド性鎮痛薬(NSAIDs)を服用すれば症状は落ち着くことが多いです。

②③に関しては医療機関を受診し、医師の処方する薬を服用する必要があります。

処方された薬で痛みが長期間緩和しない場合は今回紹介した薬と自分の薬を照らし合わせみましょう、疑問があれば医師に確認しできるだけ慢性化を防ぎましょう。

ご覧いただきありがとうございました。参考になれば幸いです。



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