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なんとなく最近膝が痛い(変形性膝関節症)

医療機関で軟骨が減っている、変形性膝関節症と言われたけどどのような状態かわからない、どう対応すれば良いか悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。

今回は変形性膝関節症についてと進行度別に考えていきたいと思います。特に下記の方に参考にしていただければと考えています。

・60代女性心当たりはないけど膝が痛い
・変形性膝関節症と言われたが対応に困っている
・人工関節にすべきなのか悩んでいる


変形性膝関節症とは

膝関節の軟骨がすり減り関節が変形する疾患をいいます。60歳以上の男性で10%、女性では18%罹患しています。

原因としては加齢による劣化、外傷により軟骨の弾力性低下、遺伝、肥満など様々あります。

 
進行度

変形性膝関節症の進行度は関節と関節の隙間がどれだけ狭くなってきてしまったかなどを中心に6段階に分類されます。ここでは細かな解説は省いています。

グレード0〜2

関節間は狭くなってきているが多少軟骨が削れているだけです、軟骨には神経、血管がないため痛みを感じません。痛みを感じているとすれば膝関節の周囲組織に由来する痛みです。

このような痛みは一定期間で沈静化していることが普通です。
 

グレード3〜6

軟骨が消失し骨同士が擦れ合う強烈な痛みが出てきます、さらに進行すると周囲組織にも変形が進みクッション性が失われたことによる痛みや炎症が生じます

膝の腫れ

一般に「膝に水がたまる」とは、炎症等などにより本来は潤滑油や軟骨の栄養である滑液が異常に増えてしまった状態のことをいいます。

滑液が関節内に貯留してしまうことを関節水腫と言います、これ自体が関節を圧迫し膝痛を生じる為痛みのコントロールとして睡眠時は膝の下タオルを入れ軽度屈曲にすることをお勧めします。

また医療機関を受診し、水を抜いてもらうことも考えましょう。筋力、可動域低下を防ぐことができます。水を抜くと癖になると考えている方もいます、確かに炎症が引いていないと再度腫れることはありますが癖になっている訳ではありません。

痛む場所

1番痛む場所はお皿の下側です、これは膝蓋下脂肪体と言います。太ももの筋肉の滑りを良くしたり、太ももの骨と膝のお皿のストレスを緩和する役割があります。痛みが進行すると関節と関節の隙間付近や骨の付近が痛みやすいとされています。

治療

進行度別に治療を分類していきます、日常生活が制限されないように早期に医療機関を受診し、適切な治療やセルフケアをしていきましょう。

グレード0〜2

炎症に対してはヒアルロン酸注射により症状緩和が期待できます、関節機能の改善を目的とした運動療法により、疼痛の軽減が得られる可能性が高い

グレード3〜6

人工関節をはじめとした、外科的治療以外に除痛することはできません。グレード3以上は運動療法としては手術が円滑に手術が円滑に行われるために必要な機能を高めておくことが大切です。

まとめ

変形性膝関節症と病名がついたとしても、様々痛みの部位があったり、症状が出ないことすらあります。大切なことは自分がどの程度の進行度にあり、どのような処置をすれば良いのかということを把握し、それ以上悪化させないことです。

この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

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