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日本の先生がカナダで先生になるには <有料級>

『カナダで本気で先生になりたい人たちの相談サロン』を運営している梅木です。今日は日本の中学校で数学教師をされていたRさん(仮名) からなんとBC州の教員仮免許が下りたとの報告を受けてインタビューをさせてもらいました。内容は完全に有料級ですが無料で特別にシェアしたいと思います。

ぜひフォローよろしくお願いします。https://linktr.ee/takuyaumeki 


カナダの仮免許をとるまでの経緯を教えてもらえますか?

Rさんは家族での海外旅行や短期留学などを通して以前から海外で住みたいという思いを抱かれていたそうです。2019年度からの学生ビザやワーキングホリデイビザを使ってカナダのバンクーバーに滞在。渡航前から予定していたことが上手くいかない等、困難なこともありましたが、カナダでいつかは住みたいという思いがより強くなりました。

日本では中学校の数学教師をしていましたが、違和感を感じることが多かったようです。特に子供からもっと自由に発信できる教育、民主主義が感じられる教育を目指したいと思っていました。

カナダの滞在中に教育関係の人に出会い、こちらで先生になってみたらどうかと勧められ、TRB(免許の申請をするBC州の政府機関)のサイトを通して仮免許申請にのぞみます。

以前もシェアしましたが仮免許申請に必要なリンクを添付しておきます。

IELTSに向けての勉強や高校卒業証明から大学での単位、教師としての職歴など集める書類は結構あります。Rさんは8か月ほどでTRBに出す書類がすべて揃ったみたいです。

書類をそろえる段階では日本でもカナダでも申請書類を念入りに読み込んだうえで、政府機関やTRBに電話をかけてかけてかけまくったそうです。Rさん曰く同時並行で書類を集めれば数か月で全部揃うみたいです。

(ちなみにIELTSの基準は以下のリンクにもあるように平均で6.5(そのうちどれも6を下回らないこととスピーキングは最低6.5の条件付き)ですがこれは他の国の教員免許切り替えに比べるとかなり低めです。ちなみにオーストラリアは平均7.5でスピーキングとリスニングは最低8!今は基準点低いですが、カナダでもいつ変わるかわからないので要注意です。)

Rさんの場合はそれから4‐5か月ほどで仮免許の連絡が入りました。これ英語では a Conditional Certificateと言われていて、5年以内にある一定の条件をパスすれば期限のない正式な教員免許に切り替えることができます。

これはつまり5年の間はこの仮免許でBC州の先生として働けるということです。これは僕の今までの経験からくる予想ですが、この免許をもとに地方の先生の足りていないところでワーホリか就労ビザをサポートしてもらいながら先生(もしくはEA(教育アシスタント))として働き、1年後に移民ビザ申請を出し、移民が取れ次第必要な条件を満たして正式な教員免許を取るって道もありだなと思いました。

仮免許から正式な教員免許に変えるための条件は何ですか?

大まかに免許切り替えの条件には以下の四つがあるようです。

  1. 言語能力(IELTSなど)

  2. 四年生の大学卒業資格(120単位相当)

  3. 教員養成課程(教育実習なども含めて)

  4. カナダの文化社会に対する理解

個人情報に関わるのでここではRさんの必要な単位数ではなく、一般的にどのようなコースをとることを求められるか紹介したいと思います。IELTSのスコア条件を満たして、四年生の大学(教育実習も含めて)を出ていれば以下のようなコースをとることが求められます。

  • English Literature(文学) とEnglish Composition(文章構成) の合計6単位

  • カナダの公教育に慣れるためのオンラインプログラム単位なし(10週間$600)↓↓↓

  • 15か月以上のBC州での教員経験か教育関係の3単位ずつの3つのコース(BC州の多様性と包括性について、原住民の教育について、子供の権利と福祉について)をとる(合計9単位)

  • 日本の大学の単位をどれだけ認められるかによってプラスαの単位数

参考リンク:Training and professional development for teachers - Province of British Columbia (gov.bc.ca)

合計6+9の15単位と$600のオンラインプログラムそしてプラスαの単位数(人によって違います)で正式な教員免許に切り替えることができるようです。上記にもあるように9単位の代わりに15か月以上働くことで9単位を代替できるみたいです。先ほども言ったように地方で職を見つければ15か月働きながら移民も取って最終的に残りの単位をとるだけで免許切り替えが完了するということです。

これってかなりすごくないですか?

このすべてをカナダで履修するのも一つの手。もしかすると日本で取れるコースもあるかもなのでぜひTRBと交渉することをお勧めします。

まとめ

今回はRさんが仮免許をとれたということでインタビューをさせてもらいました。今年の4月からサロンを運営していますが、運営後初めての仮免許取得者です。これから一人でも多くの方が海外で、カナダで教えてみたいと思われるときにRさんのような道なき道を作られた方が勇気を与えると思います。ぜひ少しでも興味のある方にシェアしてください。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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