takumanのなんでも感想文part2

こんにちは、takumanです。
part2にもなれば、ようやく執筆にも慣れてきましたね。更新頻度に関しては、今は特に立て込んでいることもないので、11月でペースを安定させていきたいと思っています。とりあえず3日に1本投稿を目標にしていきたいといった感じです。

さて、第2回目ということで今回も有名作品の紹介をしていきたいと思います。タイトルは、「無職転生-異世界行ったら本気出す-」です。

原作本編は今月25日の最新刊を以て完結し、2023年にはアニメ第2期の放送も決定している、異世界転生系の金字塔ともいわれる作品です。私はこの作品を読んだのはかなり前ということもあってか忘れている部分もあるので、未見の方にとっても既に知っている方にとっても、振り返るタイミングとしては良い機会だと思い、無職転生を選びました。

「無職転生-異世界行ったら本気出す-」とは

無職転生-異世界行ったら本気出す-は、2012年から小説家になろうで連載されていた、まさに異世界ラノベの先駆的な作品です。話のあらすじは、引きこもりのニートが兄弟に家から追い出されてしまい、その際にトラックに轢かれそうになっている高校生をかばってトラックに轢かれたことで、異世界で目覚めるところから始まります。今となってはもはやお決まりとなっている、「異世界だし、もしかしたら魔法の一つでも使えるんじゃない?」といった感じで5才ごろには既に魔法を使えるようになっています。見た目は子供ですが中身はただの元おっさんなので、かなりスケベなところもあるのが、主人公であるルーデウス・グレイラットの少年時代のお話です。ちなみにスケベなところはいくつになっても変わりません(笑)。
また、その精神年齢の高さゆえに強かな部分もあり、とある一件が原因で家族崩壊になりかけた際にもその手腕で見事その危機を乗り切って見せます。さらに世界から忌み嫌われているスペルド族と出会った際にも、その恐怖をおくびにも出さずに、自らの護衛として協力関係を結ぶことに成功します。「無職転生」は、こうした性格のルーデウスが自らの前世のようにはならないよう、この世界を本気で生きていくことを誓って成長していく物語となっています。

トラウマを乗り越えた先には

この作品は、前述で紹介したとおり転生ものです。しかし、話の肝は登場人物一人ひとりの生き方にあると思います。主人公ルーデウスの前世は、引きこもりではありましたが、それは決して自分が望んだわけではありませんでした。学校ではいじめられ、度重なる暴行を繰り返されるなど、毎日が苦痛な生活を送っていました。現代日本ではこういったことは滅多にないと思いますが、校門に磔にされるなど、行き過ぎた苦しみと恥辱を味わったことによって、34歳になっても引きこもりで、家から外に出ることができなくなってしまいました。そうして生まれたトラウマは異世界でも解消されることはありませんでした。
ですが、ルーデウスは意外にもあっけなくトラウマを乗り越えることになります。その一因となったのが、ミグルド族のロキシーでした。彼女は幼少期のルーデウスの魔術の家庭教師を務め、そのやさしさと幼い容姿からグレイラット家で家族のように愛されていきました。ある日、ロキシーはルーデウスを外に誘いました。トラウマのことを知らないロキシーは、ルーデウスを外に連れ出そうとしますが、恐怖で足が動かないルーデウスは目も開けられません。しかし、おずおずと目を開けるとそこはもう家の敷地の外側でした。この世界では、誰も自分を蔑む者はいないのだと気づいたルーデウスは、自分を外に連れ出してくれたロキシーに感謝し、トラウマを乗り越えたことで外に出ることが好きになっていきました。
人間誰でも、嫌いなことや苦手なものはあります。ですが、どれだけ無理と思っていても案外ささいなきっかけで解決することもあるのだとこのエピソードで教えられました。異世界というファンタジーを描いているにも拘らず、とても現実味があって、勇気をもらえた気がしました。

家族との絆

そして、もう一つのこの作品の醍醐味は、家族との絆です。これはアニメを追っている方や未見の方にはネタバレになってしますのですが、ルーデウスは将来的には3人の女性と結婚することになります。はじめは父親のパウロと母親のゼニス、グレイラット家のメイドであるリーリャの4人でしたが、その影響で子供や孫と、話が進むにつれて家族が増えていきます。アニメではアイシャとノルンという2人の妹ができました。前世のルーデウスは、引きこもりの間も声をかけてくれた親が亡くなったのに葬式にいかなかったことを悔いているため、転生したこの世界では家族を大切にしようと決心します。
そんなルーデウスと家族の印象的なシーンは、アニメ第17話「再会」です。この話では、ある事件がきっかけでルーデウスの故郷が魔力災害という現象に襲われて、世界各地に散らばってしまい、その旅の途中でルーデウスとパウロが再開するというところから始まります。せっかくの家族との再会。しかし、ルーデウスの旅の様子を聞かされたパウロは、なぜかルーデウスが突然の出来事であったのに、家族の心配ひとつせずに楽しそうに旅の様子を語っていたのを見て。魔力災害に遭ってから、ノルンと二人きりになったパウロは、世界各地で仲間を集めて家族を探していましたが、見つかりませんでした。
こうして感動の再会だったはずが喧嘩別れとなってしまいましたが、パウロは思います。
「自分が10歳のころには、こうして危険な場所を旅してきて無事で帰ってこられるだろうか。」と。
そしてパウロはルーデウスに謝りに行きます。そんなパウロを見てルーデウスは前世を思い出します。
「自分がパウロと同じ年齢の時に、こうして素直に頭を下げられただろうか。」と。
こうして、2人は和解し、無事に再会できたことを喜び合うことができました。無職転生には、こうした家族をテーマにしたストーリーが数多く展開されています。涙なしには見られないシーンのひとつです。

おわりに

今回はここまでとなります。
前回、長くなりました的なことを言いましたが、今回はさらに長くなってしまいましたね(笑)。正直言葉での説明が難しく、見てもらった方が早いと言えばそれまでですが、ついつい全てを説明してしまいたくなってしまうのは、オタクあるあるですよね。
アニメ第2期では、今回紹介しなかったヒロインの一人である、シルフィエットがメインとして登場します。2人は幼少期に出会っていますが、その再会は果たしてどうなるのか。気になった方は、この機会に是非読んでみてください。私もアニメの放送を楽しみに待ちたいと思います。

次回も乞うご期待ください。それでは。


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