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【人生談】馬鹿にされても嫌われてもいい。憎まれてはならない。

「馬鹿にされても嫌われてもいい。憎まれるのだけは気を付けるんだよ」

昔、ご近所に優しいおじいさんがいた。外から見ると普通の家だけど、内装は凝っていたし、地下室や屋根裏部屋があって本や楽器がたくさんあったことを今でも覚えている。今にして思うと結構お金がかかった家だったと思う。

家族が共働きだったので、友達と予定が合わない時は家にいるのも寂しくて遊びに行っていたが、嫌な顔せず夜になるまで自由に本を読ませてくれた。

そのおじいさんはあまり話しかけてこないのだが、お茶やジュースを飲みながらたまに昔話をしてくれた。殆ど忘れたけど。いまだに覚えている言葉がタイトルの言葉である。

今ならその意味がわかる。少なくとも聞いた時よりは。おそらく実体験から
憎まれるのだけは避けるように教えてくれたのだ。知らんけど。

限度ってものがあるが、馬鹿にされたり嫌われていて精神的にダメージを受けたり物事がうまくいかないとしても、命までは取られることはない。また、相手も自分の存在をかけてまで相手を潰したいとはならないが憎しみは捨て身、自爆攻撃も厭わないことがある。

憎まれると影みたいに負の塊がついてきて、いつ襲われるかもわからない。
身の回りではパワハラで憎まれて被害者から訴訟を受けたりストーカーのように電話やメッセージを送りつけられて精神的に参ってしまった人がいる。ニュースでも度々、人間関係がこじれてしまい危害を加えられたという話がある。
仕事で誰々が失脚したとか取引先を切ることになったとか聞くが、理由の半分は大事な局面で梯子を外されたとか、頭が上がらない時に無理をさせられて我慢していて立場が逆転して仕返ししたくなったということが多い。

他人の目を気にしてやりたいことを我慢するつもりはないけれど、少なくとも配慮を忘れないようにはしていきたいと、影に怯える人を見てあの日の言葉を思い出した。




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