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#HALFTIMEアカデミー ビジャレアルのアカデミーを活用したスポンサーシップ
皆さまこんにちは。琢磨です。
タイトル講義に参加し、その備忘録と考えをまとめます。
今回はビジャレアルのアカデミーを活用したスポンサーシップについて。
講演者は、ビジャレアル国際ディレクターのファンさん。
スペインの地から講義ありがとうございましたmm
育成文化を重視するビジャレアル
ビジャレアルは有名選手を獲得するのではなく、育成によって「強豪チームと戦っていくぞ!」というアカデミー重視のクラブ文化を持っています。ファンさんの口からもアカデミーに誇りを持っていることが凄く感じられ、「ビジャレアル=アカデミー」というブランディングが根付いていると感じました。
1997年に実業家のフェルナンド・ロイグがトップに入ってからビジャレアルは世界的クラブに成長していきます。彼については以下記事をチェックです!
世界的に有名なアンバサダー「マルコスセナ」の存在
ビジャレアルのアンバサダーとして活躍するマルコスセナ。EURO2008年のスペイン優勝に欠かせなかったボランチ。アンカーという言葉を世の中に広げたのは彼ではないかと思います。
マルコスセナは世界各地で開催されるアカデミープログラムのアンバサダーとして、自らも参加することでビジャレアルの文化を伝え、子供たちを魅了する非常に大きな役割を担っております。
子供の頃、地元にスポーツ選手が来るのは一種のイベントでした。
小学校時代。所属していた野庭キッカーズOBに、ワールドユース、マリノス、ギリシャリーグ、アビスパで活躍された坂田大輔さんがいまして、チームに訪問してくれたことを昨日のことのように思い出します。
なぜか私の分の色紙がなくなってしまい(親の仕切りちゃんとせいw)、
ピザハットの厚紙を切り取って「特別やな!」とサインをしてくれたのを思い出します。(特別っちゃ特別だけど…まだ実家のタンスにあるのかしら)
その後選手としては常にウォッチしてましたしね。まあ所属クラブのファンにはならなかったのですがw
ただ、選手訪問は強烈なインパクトとして大人になっても昨日のことのように思い出しますよ!ということが伝えたいですw
ビジャレアルのバリュー
ファンさんからは幾度となくビジャレアルのバリューに関する話がでてきました。アカデミーでは、ハードワーク精神、忍耐、謙虚、改善、常に前進、と文化を教わります。
そういったビジャレアルのバリューを人口5万人の都市に3~5年の中長期計画を通して根付かせることで、街にいる全ての人がビジャレアルへの感情を持ちます。
クラブアカデミーで育った子供たち。プロ選手になる人よりは、その街で働く人のほうがずっと多い。アカデミーで育った人々がクラブを支え、街の中心となって強大なコミュニティを作っていく。
クラブは街のテーマパークのような存在で、週末にはアカデミーを中心に家族でサッカーを楽しむ場として輝きを放っております。
小さな街に存在するクラブの在り方として、クラブのフィロソフィーや文化を街に馴染ませていくことは、強力なファンベースを築くためにとても重要なことと再認識いたしました。
アカデミーを通してビジャレアルのバリューを世界へ
ビジャレアルは世界各地でアカデミー活動を展開します。
築き上げたアカデミーノウハウを吸収したい!と世界各地の経営者や指導者が注目します。
日本では鹿島学園と提携し、カシマアカデミーフットボールクラブを創設。
クラブの文化とも言えるアカデミー活動を通して、ビジャレアルのことを身体を通して知ってもらい、バリューを受け継ぐ。ビジャレアルが掲げる提供価値です。
世界中にいる7,000人のアカデミー選手とその家族がビジャレアルのバリューを受け継ぎ、伝える存在となっております。
アカデミー運営では子供達だけでなく、家族ともしっかりコミュニケーションを取ります。ロックダウン中、子供達と家族に向けたワークショップを実施し、室内でのトレーニング方法や、プレーできない歯がゆさを感じる子供へどう接するかといった心理学者からのアドバイスも。
ビジャレアルファミリーの一員であることを感じられる素敵な経験です。
アカデミーを通したスポンサーシップとは?
ビジャレアルのスポンサーシップの考え方として「選手肖像やロゴを使える権利を与えても、ファンにはなってくれないし、我々が伝えたいバリューとも異なる」と。現地に渡りビジャレアルの文化であるアカデミー活動を通してダイレクトに体感するからこそクラブの価値が伝わる、と解釈しました。
単にアカデミーを拡張していくというよりは、明確なクラブ文化であるアカデミーという強みを活かして、しっかりファンとして還元させていく強力なコミットメントを感じます。
ROI観点からもライツ提供ではなく、アカデミーを通した活動によるファン化の方が効果が高く、クラブ文化にマッチした戦略なのでしょう。
ビジャレアルでお仕事をされる佐伯さんのブログがとても分かりやすいのでシェアです。
最後に
アカデミーとスポンサーシップというのがどうにも結びつかなかったのですが、最後の最後に腹落ちです。
日本だとホームタウン活動に近い形でしょうか。ライツ提供型とは全く異なるスポンサーシップの形と感じます。
子供や親からしたら地元に世界の有名クラブがレジェンドともにやって来て、クラブロゴの入ったユニフォームやビブスを着用し、チーム専用のボールでプレーができるのは一生ものの経験として記憶に定着しファンとなりやすいでしょう。
日本ではFC今治がアジアアジアマーケットに向けて人材交流や指導者派遣を行い、日本だけでなく海外を取り込むことを視野に活動を広げております。
先日、某団体様とお話した時に「スポンサーシップのメニューを設けるのではなく、パートナー様とのヒアリングを通して、オーダーメイドで一緒に作り上げていく」という話を伺いました。
関連するステークホルダーのイシューに対してクラブとしてどのような価値を提供できるのか。
スポンサーシップの手法に答えはなく、パートナーイシューの特定とクラブバリューのマッチングが非常に重要と感じます。
次回は板倉選手所属フローニンゲンの「スポーツマーケティング」について。
過去記事は以下よりご参照くださいませmm
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