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【北極星を目指して】元子ども兵の社会復帰施設で学んだ教育の価値#未来のためにできること

私は山梨県で中学校の社会科教員をやっています。
この仕事は、どのような意識で子どもたちに携わるかが非常に大切だと思います
その意識とは、北極星(究極の目標)を目指して目の前の子供に向き合うこと。
私にとっての北極星は、戦争のない平和な社会を実現すること。

先日、アフリカのウガンダ共和国を訪問し、NPO法人テラ・ルネッサンスが運営する、元子ども兵の社会復帰施設を訪問しました。
ウガンダでは、内戦によって子どもが戦場で戦う「子ども兵」の問題が深刻でした。戦場で戦う術しか教わっていない、心に深い傷を負った彼らには、
社会で自立した生活を送っていける支援が必要です。

NPO法人テラ・ルネッサンス
授業の様子

平和とは対極の場所にいた人々が、新たな人生のスタートをきっている姿を見ながら、色々なことを考えました。
「ここで学んだことが、人々の幸福につながるといいな。」
「1回1回の授業が、未来の平和を創ることにつながると信じないとな。」
「日々の授業を無駄にしてはいけないな〜。」
気づけば、自分の教育活動に引きつけて考えていました。
自立して生きるために、教育が必要不可欠であることを感じました。

作業の様子

施設の卒業生の方ともお会いし、実際の仕事現場も見学させてもらいました。社会的にも経済的にも自立した元子ども兵の姿を見て、学びや教育は、人々の幸福と未来の平和を創る上で非常に意義があると感じました。

卒業生の仕事現場の様子

平和とは対極にある行為が、戦争です。
戦争は人から奪う行為です。では、なぜ人から奪うのか。
それは自分で生み出せないからだと思います。
教育を通して自分にできることが増えれば、自分で何かを生み出せるようになる。
そして、人や社会のためにできることも増えてくる。
教育が平和にもたらす価値について、考えさせられました。

平和という言葉の実態は、泥臭いものだと思います。高い理想を抱きながらも、地に足をつけて行っていくべきことだと思います。ですが、教員自身が平和への高い理想を持たなければ、始まらない。
教員自身が変わらなければ、未来の平和は創れない。

「戦争のない平和な社会を実現する」という北極星を目指して子供と向き合えるか。時間的にも空間的にもマクロな意識を持ち続けて日々の教育活動に当たれるか。その意識を持っていれば、自分の言動が変わっていき、徐々にあるべき方向へ向かえると信じています。


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