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四国を2日で楽しむ土讃線縦断旅行記 #3 土讃線を北上

下記のつづき。

時刻は12時過ぎで、土讃線を北上した。
基本的に気になった駅を片っ端から降りていくと、時刻表の都合上、延々と目的地にたどり着かないので慎重に観光する場所を選ぶ。

ミーハーなので、オーソドックスに景勝地の大歩危(おおぼけ)を目指すことにした。

鉄橋上にある駅

土佐北川駅は鉄橋の上にある駅だ。
どうやら、周りは険しい渓谷で土砂災害から駅を守るためにこの場所に移ったらしい

特急の通過待ちで10分くらい停車した隙に下車してみた。
兵庫の余部鉄橋の上にある餘部駅に比べれば、鉄橋の高さはそこそこで遠くまで眺望を見渡せるわけではない。それでも、狭いプラットフォームと鉄橋のトラス構造の開放感とそこから見下ろす渓流が綺麗。

ちょうど良い鉄橋だ。

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すれちがい

大歩危にて観光遊覧船

土讃線から望む吉野川は、日本三大暴れ川の1つで「四国三郎」の異名を持つ。そんな川を電車から望むだけでなくて、近くで感じるなら大歩危駅で降りて、歩いて20分のところにある観光遊覧船に乗ると良い。

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大歩危駅

吉野川の大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)と呼ばれる流域は、その激流によって創られた約8kmにわたる渓谷で、岩が切りたった美しい景観をみることができる

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乗船前

その流域を少々心許ないサイズの船で、約30分間、景色を楽しむことができる。いきなり深くなったり、浅くなったりする早い流れの川は、海洋恐怖症の人にとっては恐怖以外の何もでもないと思う。いきなり約20mの深さのある流域が現れることもある。光の届かない川底には何があるのか、気になって仕方がない。

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船から景色

往路はタクシー、復路は歩き

観光遊覧船の乗り場まで大歩危駅から、歩いて20〜25分かかる。
道は平坦なので、十分歩ける距離。

余裕があるなら往路はタクシーでショートカット、復路は歩きにして景色を堪能するのもおすすめ。道中には展望所や博物館、カフェがある。時間があればゆっくりしたいけれど、土讃線の電車本数は少ないので時刻表と相談だ。

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途中の橋

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吉野川

宿泊がゲストハウスなら食料を買い込むのもあり

大歩危駅の駅前は、他の駅に比べて観光客向けに飲食店やスーパー、酒屋などお店が充実している。食料やお土産を買うのに都合が良い。

その土地の野菜が激安で売っていて興味がそそられる。何なら買って帰りたいくらい。宿泊先がキッチン付きのゲストハウスなら、買い込んだかもしれない。下記の写真の野菜は、肥大化したキュウリなのか?

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ただのヤサイ

店内に置かれていた巨大豆腐は5度見した。いやそれ以上にまじまじと見た。無限に麻婆豆腐つくれそうなくらい可能性に満ちた豆腐。買いたい衝動が爆発しそうだった。

電車旅行だと、泊まる場所にキッチンがあるかどうか、夏なのか冬なのか、そんなことを考慮して生鮮食品を買わないといけない。

今回は残念。

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でっかい豆腐

家庭的な民宿「白地荘」

宿は阿波池田駅の手前にある三縄駅近くの民宿「白地荘」を選択。
宿の予約はかなり大変だった。

コロナ禍の影響かやっているのかどうかわからない宿、影響を受けて今夏は休業の宿があった。

宿のオーナー曰く、この宿や大歩危がある三好市の観光業はかなり影響を受けているらしい。

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宿からの眺望

宿は一般住宅を増改築したスタイルで、山の斜面に沿ってたっているものだからいりくんでいた。ものすごくアットホーム。部屋に鍵はなく、性善説に任せられたつくりだ。そもそもこんな山の中に悪人は来ないだろうし、周りに民家も少ないから、これはこれで良いのだ、と妙に納得した。

ムササビが住み着いているし、

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ムササビ注意報

宿泊客が勝手に餌をやるものだから、早朝、玄関前に猫が餌待ちしている。

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毛並みが綺麗

無断キャンセルはご法度

たまたま宿泊した時に、無断キャンセルした予約客がいたようだ。
夕食にジビエを食すプランを指定していたようだけれど、全て無駄になったと、宿のご主人が嘆いていた。

予約は予約で、宿泊費は当日現金払いだからといって、とんでもない旅行客がいるものだ。

ジビエ余っているなら、プラス料金払って食べたかった。
鹿肉は唐揚げにすると、とても美味いらしい。
気になっちゃうじゃないか。

過疎がすすむ三好市

林業の衰退。払えない固定資産税、空き家の増加。
若者からしたら生活には極めて不便。
産業が少ない、そんな三好市。
そんなことを宿から駅までの送迎で、宿の主人がぽつり。
渓谷に挟まれた美しい景色の街が徐々に衰退していく。
いつか深い緑に飲み込まれていくのだろうか。
ノスタルジーを楽しく感じるのは旅行者だから。

つづく...

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