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自分自身にすら本音を言えなくなってしまっている自分

自分の体を支えられないくらい大きくなる理由はなんだろう

【小さな自給】
何が起こっても生きていける、安心で、自由な暮らし。
お金がなくても、場所がなくても、小さくはじめられることから。
日記のようなフォトエッセイ。

植物が不思議なのは自分の体を支えられなくなるくらい大きくなってしまうということ。人間に関してはそこまでいかないが(体重が増えて大変そうな人はいるが)、植物特有のもののような気がする。

そんなに倒れてしまうまで大きくならなくていいのに? と思うけど、倒れてしまうまで茎や葉を大きくしてしまうものもある。そして、普段は大丈夫だけど強風などにやられてしまうものも。もちろん、それは予測不可能なものだけれども、でも、自然界の生き物なので、そういうことも織り込み済みだと思うのだけど、でも、やっぱり倒れてしまうものもある。

それもまた自然なのだと思うけれども、なんだか人間目線で考えると、不自然な気がしてしまうことがあるのだ。もちろん、ピッとまっすぐに伸びていくと思っている、そういうものが当たり前と思っているというもまた人間の思い込みなのかもしれない。

トマトはもともとは地生えしていたという。だから、トマトを上にのぼっていくように仕立てていくのは不自然なはずなのだけど、僕たちには地生えしているトマトの存在の方が信じられないと思う。そもそも品種が改良され続けてしまい、いま地生えで育てることは難しいのではないかと
思う。

実際にやってみたら、実はつかないわけではないのだけれども、周りの草の影響とか、地面が濡れていたら腐ってしまうなど、いろいろある。それでも、地生えというか、放っておいて育てることもできるのだ。

だから、必ずしも多くの植物たちは自分の体を支えることはそれほどこだわっていないのかもしれないとも思う。僕たちがそう思っているだけで、本当はもっと自由に伸びていきたいと思っているのかもしれない。

個人的にはシュッと綺麗に咲いてほしいな、と思うけれども、自分の体を支えられずに倒れながらも咲いているカモミールとかをみていても不思議だけどとても愛らしい。それでいいよね、と思ってしまう。

ただ栄養が足りないだけなのかもしれないし、土が足りないのかもしれないけれども、それでも彼らは大きくなってちゃんと花を咲かせていく。それだけでもOKなんだ、と思う。

人も人それぞれで。基本的には人間は立って生活できるようになっているけれども、いろんな体型があっていいし、いろんな人がいていい。自然界がそんなめちゃくちゃで成り立っているのであれば、人間界もまためちゃくちゃでOKなのかもしれないと思うのである。

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