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子どもの頃は何かを研究すること(学ぶこと)は遊びだった

子どもの頃は何かを研究すること(学ぶこと)は遊びだった

僕の中で、もっとも偉大な遊びの中には「研究」というものがあると思うのです。研究を職業にしている人に言ったら、研究はもっと崇高なものだ、と言われるかもしれないけれども、仕事としての研究だけではなく、学校の自由研究みたいなのも含めて、幅広い研究という意味ので研究で言ったら、僕は遊びとなると思うのです。

そして、それは子どものころを思い出せばわかるように、日々が研究でした。何か新しい道を発見する、研究する。何か仮説を立てて、それを証明しようとする。意識的にそう思ってはいなかったかもしれませんが、日々は本当に研究だったのではないかと思うのです。

単純に、純粋な気持ちで何かを知りたい、何かの謎を解き明かしたい、冒険に出かけたい。それはどこか遠い国とかにいくというわけではなくて、ちょっとだけいつもと違う道を通ってみたり、今まで歩いたことのない場所を歩いてみたり、ちょっとだけ行動範囲を広げてみたり。それでどうなるか、そこには何があるのか、まさに子どものころはみんな研究者だったのではないでしょうか。

大人になると、だんだんと知っているふりをするようになってしまって、研究しなくなってしまいます。研究していても自分の本当に好きな分野だけ。それでもいいのですが、でも、研究対象が狭まると研究の幅も狭まってしまうので、人によっては飽きてしまって研究をやめてしまう人もいます。ある種、研究は楽しいからやっていられるもので、新しい発見がなければ、やめてしまうことが多いのです。そうしたら、また新しい研究課題をみつけて、その研究を始めればいいのですが、研究の対象を最初から絞りすぎてしまうと次のテーマが見つかるのに時間がかかったりします。

いまの大人たちは自分の興味関心を絞りすぎてしまったり、自分にはできない、向いていないとかで、ちょっとかじってみるだけで、そもそも何もやろうともしないで、研究対象から外してしまうことがいかに多いことか! 本当はちょっとした興味の先に、大きな興味のしっぽがあるのに。それを捕まえられるかどうかは、日々いろいろなことに興味を見出して、それを研究しようという心構えなのではないかと思うのです。

子どもはいつも探究心をもっています。ちょっとしたことに「なんでー?」と疑問を抱きます。ある時期はなんでもかんでも「なんでー?」というふうに大人を困らせることもがありますし、その言葉を気に入って、使っているだけということもありますが、子どもが何かに夢中になったときの集中力は半端ありません。大人の声なんてもう聞こえないですし、それを研究しているだけ楽しくて、側から見たらただ蟻を観察しているだけでも、子供には壮大な研究の世界に没頭しているのです。

子どものころは研究上手でした。いまではインターネットもあり、なんだか研究する意味なんてないのでは? とか思ってしまう人もいると思いますが、インターネットで載っていることなんて本当に世界の秘密のほんの一部の一部だけで、99.9999999・・・・%のことはわかっていないのではないかと思うのです。だから、人生は面白くて、生きている間中、研究し続けることができるのです。

時に研究はつらいこともあります。ずっと真っ暗なトンネルを歩き続けているような錯覚を覚えることもあるでしょう。道があるはずなのに、本当に出口があるのかどうか。そして、だいたいの研究には答えなんてないのです。世界の秘密を暴くことはきっとだれにもできないのです。でも、その過程がなによりも楽しくて、もしかしたらこうじゃないかな? と思うだけでもワクワクしてきて、たとえ、答えをみつけられなくても、それを探求したこと自体に意味があるのです。

子どものころ、探求していたことなんてもう覚えていないかもしれません。もしかしたら、子どものころ探求したことをいま研究者として取り組んでいる人もいるかもしれません。でも、僕たちはいつも日々なにかしらの研究をしていて、人はだれもが研究者なんだと思うのです。

もし何か研究のテーマがみつからないならば、子どものころ研究していたこと、興味があったことを思い出して、それに取り組んでみたらどうでしょうか。大人になったあなたには、子どものころの研究課題をクリアすることができるでしょうか?

もしかしたら、子どものころに壮大な研究テーマをぼくたちは見つけていて、いまも大きくみるとその巨大なテーマに僕たちは取り組んでいるのかもしれません。そのテーマがあまりにも大きすぎて、それに取り込まれてしまっていて、そのテーマすら思い出せないくらいの大きなテーマに僕たちはきっと取り組んでいるのだと思うのです。

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