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人生のサイクル

いつの間にいつの間に

小さな自給
何が起こっても生きていける、安心で、自由な暮らし。
お金がなくても、場所がなくても、小さくはじめられることから。

毎週畑仕事をしにいくと、「いつの間に」と感じることが多い。一番は、草たちが、作物たちを覆うように大きくなってしまうことなのだが(笑)、それに負けずに大きくなっていく作物たちにも驚かされる。

毎年毎年畑をしているのに、毎週毎週足を運んでいるのに驚かされるから不思議である。何度見てもそれは神秘的で驚かされるのだ。人間の子どもの成長も早いな、と思うけれども、たった数ヶ月でその一生を終えてしまうような植物たちの変化は、当然その何十倍も早いのかもしれないと思うと、その変化に驚かされないという日はない。

毎年決めて植えているのは、ひまわりだけ。だいたい大豆は植えているのだけれでども、必ずこれを植えようと心に決めているのはひまわりだけ。そして、2メートル近い身長になるひまわりを植えている。最初は本当に大きくなるの? と思ってしまうような小さな芽から始まって、秋にはもう立派なひまわりとして、僕の身長を超えてしまうものもある。

毎週毎週みていても最初は小さな変化しかないのが、ある時一気に大きくなったようにみえる。実際にそういう時期もあるのだろう。一気に何十センチも大きくなっている。たった、一週間の間に!

何度その瞬間をみても驚いてしまうし、植物の神秘だなって思う。それは別にひまわりだけではないのだれども、背丈が大きくなるものは本当にそれが目にみてわかりやすいので、驚いてしまう。

そして、去年から植えていたぶどうたちもどんどん大きくなる。肥料も何も与えていない。ただそこに植えただけ。最初は冬を越せるのかな? と思っていたし、こんなに大きくなるとは思ってはいなかったので、その生命力に驚かされるし、土地との相性というものもあるのだろうと感じる。

それもやってみないとわからないし、いつの間にかそれは起こっているのだ。残念ながらぶどうは今年実をつけることはないだろうけれども、もしかしたら、来年あたりは実をつけるかもしれない。そう思うと、とてもワクワクするし、そして、来年もし花が咲いて、実をつけたら、やっぱりとても驚くだろう。

とても自然なことで、とても当たり前なことなんだけれども、間近で生命の神秘をみていると驚かずにはいられないのだ。

正直畑仕事は大変だけど(といっても、週1回の2時間程度しかしていないのに苦笑)、続けられるのは、その神秘を間近で、こっそりと、自分だけの体験として、その自然の秘密を知ることができるからかもしれない。

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