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人生最大の失敗とは?

本居宣長

今週も小林秀雄全作品を読んでいます。そして、『本居宣長(下)』のところまで来ました。正直、古文をそのまま引用しているところも多く、とてもわかりにくい。わざわざ現代語訳してくれているわけではないので、注釈とかを見ながらなんとなく読む。でも、何度も何度も読んでいると不思議に意味が少しわかってくる。言葉の不思議ですね。

そもそも、本居宣長という人の名前は、学校の教科書で知って、そして「もののあはれ」という言葉も多くの日本人が知るところでしょう。でも、彼のことをそんなに詳しく知る機会もなく、まあ、歴史上の人物なんてみんなそんなものかもしれないですが、小林秀雄はこの人に驚いてしまった。これまで、ドストエススキー、モーツァルト、ゴッホなど海外の人を対象にしていたことが多かったが、ここに来て本居宣長。どうしてそうなったのか、とても気になるところです。

小林秀雄は本居宣長の眼で何を見ようとしているのか、何を見ているのか。とても気になります。個人的な感想としては、本居宣長を通して、言葉の深淵に迫るという感じがあります。古語を知る、わかるということはどういうことなのか。昔の人たちはどのように言葉を使ってきたのか。そういうことがわかってくると、現代では軽んじられてしまっている言葉のちからの本質に近づくことができるのではないかと感じるところがあります。ただ1回でわかるというものではないような気がするので、人生で何度も読み返す本になるかもしれません。そんな予感がします。
読書の旅は続きます。

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