体はもっと動かすことを求めている

体は動かせば動かすほど強くなる。そんな当たり前のことも、便利さや楽ばかりを求めていると忘れてしまうものです。

サッカー観戦のために会場に行くのに、バスで移動をしようと考えていたのですが、時間を調べると一時間弱かかる。お金がかかるのは仕方がないとして、こんなにも時間がかかるなら、自転車でもそんなに変わらないのでは？　と思って調べるとたしかにそんなに変わらない。

ただ、片道約１５キロ。時間にして約１時間はかかる。そんなに自転車で走ることができるのか？　もちろん、それなりに運動をしているので、頑張ればそれくらいの距離なら然前走ることはできる。でも、クタクタになったら観戦も楽しめないかもしれないし、汗だくになって汗臭くなったら嫌だし、途中で雨が降ったら・・・、とそんなことばかり考えていると、できるだけ楽な方法をとりたくなる。

でも、かかる時間がまったく違うのであれば、違う方法をとるのもいいけど、かかる時間が同じならば、自転車で移動する方が環境にも優しいし（まあ、僕が乗らなくたって、人が全く乗っていなくたってバスは動くのですがね汗）、自分の体力づくりにもなる。考えうるメリットは、デメリット（楽したいという気持ち）よりも少ないけれども、でも、今回は自転車で行こうと決めた。

自転車を走らせてみると、やっぱり気持ちがいい。もちろん、最初は楽というのもあるし、今日は曇りだったので日差しもそんなに強くなく、走りやすい天気だったということもある。でも、すぐに汗だくになるし、急な上り坂はなかなか大変である。でも、不思議と体は嫌がっている感じがしない。

頭では嫌だ嫌だと思っていても、体はむしろ喜んでいることがわかる。時間に余裕を持って家を出たし、そもそも多少遅れてもいいと思って、マイペースで自転車をこいでいるので、そんなに過度な負担もかからない。それくらいであれば、別に体は悲鳴をあげることなく、むしろ楽しんでいるように感じる。

走っても走っても目的地が見えないと、スマホをいじっていても、読書していても到着するバスにしておけばよかったかも？　なんてことが頭をよぎってしまうけれども、でも、体はもっともっと動かしてほしいと言っているような気がした。

僕はサッカーチームに入っているので、月に何回かサッカーの試合があるのだけれども、それがない週末はできるだけ走るようにしているし、畑仕事もなかなかの重労働で体力づくりにも多少役立っているのではないかと思う。だから、もともと体を動かすことは好きなんだけれども、でも、片道１５キロ、往復で３０キロ走ったのは久しぶりで、走ってみると、大変なのは大変だけれども、別に体は嫌がっていないことがわかる。なんだったら、もっといけるんじゃない？　くらいの感じだ。

前の日も往復で２０キロ走ったので、それなりに疲れはあるのだけれども、また走りたいなと言っているのがわかる。頭ではもうすでに面倒臭いなと思ってしまっているし、そもそも、そういう長距離を走る機会ってなかなかないので、きっとまた何かの機会があれば、頭はまた面倒だなと思うようになるだろう。振り出しに戻るのかもしれないけど、ちゃんと体は楽しかったことを覚えていて、そして、今回走ったことは体力アップにつながり、体の方はさらに運動を求めている。

どうしてこんなにも頭で考えていることと、体の感覚のズレが生じてしまったのかな、と思ったときに、周りの目（汗臭いと言われたら嫌とか、変な人だと思われたくないとか、風呂を沸かす前にシャワーを浴びたら水の無駄遣いだと思われるとか）を気にして、みんなに合わせるようにしてしまってからなのかな、と思うのである。

本当はいつももっと運動したくて、でも、周りのこととか、楽をすることが当たり前だと思い込んでいて、効率的に移動したり、それこそ、時間を無駄にしないことは大切だっていうのが、裏目に出たり。時間を無駄にしない＝ただ効率的に生きる＝楽をする、みたいな頭になっていて、それがなかなか抜けなくて、きっと頭と体がバラバラになってしまっているのではないかと思う。

もっともっと体の声を聞いて、ちゃんと心と体と頭で考えることが一致すると気持ちよく生きられるだろうな、と思うのだけど、それを取り戻すためには、まだまだ頭優先で考えてしまうので、ちょっと時間がかかるかもしれないと思う今日この頃です。

追伸
生のイニエスタ選手が見られることを楽しみにしていたけど、残念ながらは出場はありませんでした。
でも、大迫選手を見ることができてよかった！　大迫選手は本当にボールをとられない！　すごいです！　僕はまったくああいうタイプではないですが、ああいう選手がいてくれると心強いなと思います。果たして次のワールドカップの代表には選ばれるのでしょうか。楽しみですね。