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コロナ禍での障がい者の生活と介助の実態~"Safety through Inclusion"(「安全は、地域で共に生きることを通して」)~

先月(2021年1月)、京都の某大学の法学部の教員や職員向けの人権研修会で、タイトルの通り、コロナ禍での障害者の暮らしの状況や課題について、お話ししてきました。 pcr検査の件数や、トリアージのことは話していません。それよりも、そもそもの日々の暮らしのあり方を大事にして話しています。 入所施設の暮らしと、地域で支援を得ながらの暮らしの大きな差異を、あまり知られていないので、強調しました。 以下、レジュメだけですが、公開しますー。 Ⅰ.自己紹介 日本自立生活センター(JCIL

    • 命のリスクの比較考量の視点ー京都市、週明けの4月6日(月)より随時、教育活動を再開とのこと(4月10日より再休校へ)

      [追記(4/6):京都市より、4月10日から再休校にするとの発表がありました。それでも、以下の文章の趣旨にブレはありません。休校中の子どもたち、各家庭への目配せや支援がより一層になります。 ] いろいろ意見あると思いますが、ぼくとしては今のところ、子どもたちの教育の保障と、現在の地域の感染状況(「感染確認地域」)の認識、そして開校の際の「感染防止対策」(以下に引用)を踏まえた、丁寧な再開決定と思います。 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku

      • 「新型コロナウィルスから障害者を守るために」 −国連人権専門家カタリナ・デバンダスさん(2020年3月17日、ジュネーブより)

        「入所施設や精神病院、刑務所にいる障害者たちの状況はとりわけ深刻です。感染のリスクが高く、外部からの監視もありません。…」 現在、日本国内では、重度障害者たちへの支援の必要性が考慮された新型コロナウイルスへの対策が講じられていないため、さしあたり、国連の障害者人権関連の専門家のコメントを以下に翻訳することにしました。 国連の人権サイトのニュース記事より意訳です。 https://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.a

        • 「(小中高休校要請に対して)小さい子をもつ一家庭人、重度の障害者や患者を受けもつ一市民としてのお願い」

          京都市の市長や知り合い議員さんたちに以下のメールをしました。 「お世話になります。 お忙しいところ恐縮です。 安倍首相から公立小中休校要請が発表されたとのことです。 うちには、小一(7歳)の長男と2歳の娘がいます。 父(私)は、24時間介護が必要な、医療的ケアや強度行動障害の障害者の在宅支援を行なっている支援者であり、母(妻)は、市中の総合病院の看護師です。 今回の発表によって実際に京都においても休校措置が行われたら長男が一人で過ごすことは無理なため、父か母かは交互に休まざ

        コロナ禍での障がい者の生活と介助の実態~"Safety through Inclusion"(「安全は、地域で共に生きることを通して」)~

        • 命のリスクの比較考量の視点ー京都市、週明けの4月6日(月)より随時、教育活動を再開とのこと(4月10日より再休校へ)

        • 「新型コロナウィルスから障害者を守るために」 −国連人権専門家カタリナ・デバンダスさん(2020年3月17日、ジュネーブより)

        • 「(小中高休校要請に対して)小さい子をもつ一家庭人、重度の障害者や患者を受けもつ一市民としてのお願い」

          【(小中高休校要請に対して)セーフティネット・社会資源が縮小する(児童虐待や家庭内暴力リスクの上昇も)】

          あほすぎる。 首相が全国の公立小中高に休校を要請したとのこと。 子どもへの感染率や重症化率がきわめて低いことが報告されてるのに。(中国の4万5千人中、9歳以下の死亡者0と実証している以下の駒崎さんの情報も参考にしてください。https://twitter.com/hiroki_komazaki/status/1232983804853145600?s=21 ) そして、現実的な医療情報や対処策がようやく出始めているのに。 それよりも、親が仕事を休まざるをえないことによって

          【(小中高休校要請に対して)セーフティネット・社会資源が縮小する(児童虐待や家庭内暴力リスクの上昇も)】