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X-E4を3年使ったので改めてレビュー & X-E5購入指南

前回に引き続き、愛用カメラを改めてレビューするnoteでございます。
また最後の方には、いつか発売されるかも知れないX-E5を心待ちにしている方へのアドバイスも書き留めておこうかと。

↓前回の記事↓


X-E4…買いたくても買えないカメラTop3の常連。こちらもα7SIIIと同じく購入は2021年。小型軽量なサブ機を探していて、どうせならSONY以外も使ってみたいなということでNokton 35mm F1.2 (X-mount)と共に購入。

X-E4も総合的に見て非常に優秀なカメラ。だからこそ3年間ずっと愛用できた。前回同様、スペックシートにはない部分を重点的に語って参る。



【良い点】

■美しいデザイン

まぁもうこれだよね。X-E4の魅力の9割がこれ。いつみてもカッコいい。特に語らず写真だけ載せておくことにする。

かわいい
かわいい
kawaii
底面もひんやり
いい感じに削れてきた


■豊富なレンズラインナップ

LUMIX S9もカッコいいけども、フルサイズのLマウントは大柄なレンズも多いので「見た目もしっかりキマるレンズ」は意外と少ない。
一方X-E4は、AFであれば純正のコンパクトプライムやパンケーキが用意されており、MFであればNoktonが多数用意されている。またマウント径の関係からMマウントアダプター装着時の収まりもよく、「アダプタ付けてます!!!!!(迫真)」のような主張が無くて非常に好み。

総じて上で述べた「美しいデザイン」を補助する重要な利点。カメラだけカッコよくても意味がない。あとNokton 35mm F1.2が見た目も写りも最高すぎる。このレンズが無いと僕のX-E4は成り立たない。

Nokton 35mm F1.2 のボケはいいぞ
絞ってもいいぞ


■チルト最高

みんな大好きチルト。Twitter民の99%はチルト派な気がする。また液晶の収まりもよく、「チルトいけます!!!!!(迫真)」のような主張が控えめで非常に好み。
なお「誰が気にすんねん」的な話として、「自立しづらいレンズを付けた際のバランス取り」にも使える。例えばNokton 35mm F1.2は若干重くて前のめりになってしまうけども、チルトを少し引き出せばバランスが撮れて自立する。この状態で撮影してあげれば更に美しさ倍増。(まじで誰が気にするんだ)

チルトいけます…(控えめ)
(´・ω・`)ショボーン
(`・ω・´   )シャキーン


■力強いシャッターフィール

見かけによらず「ドシャッ!!!」と力強い音を奏でる。今まで使ってきたカメラたちの中でも間違いなくトップ3に入るフィーリングで、Dfの次に好き。fp然り、S9然り、小型化を追求するとメカシャッターを省略しがちなのでここはありがたい。
たぶんフルサイズのメカシャッターはそこそこ大きくて小型機への搭載が難しいのかも。もしかしたらAPS-Cだからメカシャッターを詰め込めたのかもしれない。


■AF/MF切り替えスイッチが無い

富士フィルム機においてこれは大きなメリット。
富士フィルムの多くの機種は前面にAF/MF切り替えスイッチがあって、背面側での切り替えが実質不可能になっている。僕はこの前面スイッチが結構嫌いで、まず単純に操作し辛いし、S-C-MFのうちCを通り過ぎることも多いし、とにかく使いづらい。

しかし幸運なことにX-E4はミニマルデザインを追求する過程でこのスイッチが省かれ、これによりX-S10やX-H2系統と同じように背面側で切り替えが可能となった。
僕の設定ではタッチファンクションにAF/MF切り替えを用意しているので、撮影中のホールドを維持したまま1秒もあれば「S-C-MF-トラッキング」を切り替えられる(動画参照)

このダイヤルがめんどいねん


【気になる点】

■クソバカ自撮り仕様

これが一番気になる。これだけは納得いかん。マーケティングの関係上「最近流行りの自撮り機能」を設けてしまう所まではギリギリ許せるが、その仕様があまりにもお粗末。

「液晶が自撮り体勢になった時に画面を反転させる」という要求仕様を満たすための方法はいくつかあって、例えば磁気センサーの採用によりこれが達成可能であるが、あろうことか富士フィルムは「自撮り体勢時は液晶がファインダーのアイセンサーを塞ぐよね...そうだ、これ使えばいいんじゃね!?」と考えてしまったのだ。これが致命的にアホ。

実は磁気センサー自体はX-E4に搭載されていて、ボディ左下の磁気センサーが液晶左下にある磁石的な何かを検知することが可能になっている。つまり「磁気センサー反応有り=モニターは畳まれている」と判断し、アイセンサーの機能は通常通り「EVFの起動」の役割を果たす。

一方で磁気センサーが何も検知していない時は「モニターが自撮り体勢になる可能性あり」と判断し、内部処理的には「もしアイセンサーが反応したらそれはきっと液晶画面だから、画面を反転させてね」となる。
そしてこのアイセンサーの感度が無駄に高いもんだから、チルト撮影中にアイセンサーがTシャツやストラップに反応して画面がくるくる反転する。これが致命的にダルい。ここだけ改善されて他全部同じのX-E5が出ても買うかも知れない。使ってて気づかないのかこれ、ほんとにテストしたんかこれ。

※実はこの仕様を逆手に取って「ボディ左下に磁石を貼り付ける」という強引な解決策もある。この磁石によって液晶がどの位置にあろうとX-E4は「磁気センサー反応あり!!モニターは畳まれています!!!」と判断してアイセンサーによる画面反転フラグが立たなくなるのだ。アホか。カメラに磁石張るとか聞いたことないよ。というか磁気センサー使うならボディ上部に埋め込もうよ!「磁気センサー反応有り=自撮り体勢→画面反転」でええやん!!それが一番確実やん!!!..ぁぁあああああああああ!!!(泡を吹いて倒れる)

このへんに磁気センサーがある
ギリギリ反転しない距離
ここで反転する(アホ)
誰が自撮りすんねん


■シャッタースピードダイヤルを使わせろ

いつも思うんだけど、早くこのSSダイヤルを「最低SS速度」にしてほしい。それだけで使う人100倍に増えるでしょ。いちいちショートカットからISO設定呼び出して最低SS変えてますよ、はい。もったいないよ。もっと活かそうよ。

ずっとAのまま
カッコいいのに


■露出ダイヤルを固くしろ

結構ゆるめだから勝手に+3とか-3になってる。Cの隣が±3だから尚更たちが悪い。もっと固くするか、固定させてほしい。むしろいらない。


■甘いよ富士フィルム

やっぱりまだまだ甘い。まずたまにエラーが起きる。SONYやNikonと比べてエラーは多い。露出が突然暴れ出したり、ものすごく真っ白になったり、ライブビューと撮影結果の露出が全然違ったり、記録エラーになったり。

もちろんM11ほど致命的な頻度ではないものの、まだまだ作り込めていない印象がある。あとメニュー構成もまだまだ洗練されていない(a7SIIIのnoteでも言及してるのでそちら参照)

AFの速度とか技術的な所は全然寛容になれるよ。「無理にSONYにならなくていいよ^^」みたいな気持ちがあるから。でもバグとかメニュー構成は頑張れるでしょ。なんとか頼みますよ。


【X-E4で撮った写真たち】

上からNokton35mm, XF27mm, Nokton35mm
XF35mm F1.4 R
XF35mm F1.4 R
XF35mm F1.4 R
以後 全部Nokton 35mm F1.2


【まとめ】

自撮り仕様については色々文句を言ったけども、美しいデザインと出てくる画によってその欠点は「愛すべきバカ仕様」へと姿を変えている。それくらいカメラのデザインが素晴らしいので3年間使い続けることが出来たと思う。
色々カメラを持っているが、実は出勤率が一番高いのはこのX-E4。毎朝「今日は何を持っていこうかな」とカメラを選ぶ時、どうしてもこのデザインに惚れてX-E4を手に撮ってしまう。まるでアクセサリーを選ぶときのように。今でもオススメできるカメラ。


【X-E5購入指南】

結論を言うと「X-E4が気になるなら今買ったほうがいいよ」となる。
おそらく最近の傾向からするとX-E5のスペックは以下の通りだ。

・ほぼX-E4の筺体
・4000万画素
・AFやや強化
・IBIS
・リアラエース
・50g増
・22万円

本当に発売されるなら概ねこのスペックだと思うので、X-E4で悩んでる人はこれと見比べて好きな方を買うべきだろう。

あくまでも予想なので参考程度に聞いてほしいけども、僕はX-E4でいいと思う。4000万画素いらないでしょ。手ぶれ補正いらないでしょ。被写体認識いらないでしょ。X-Eシリーズの魅力はそこじゃない。

「あとリアラエースもいらないでしょ」
「えっ、さすがにリアラエースは使ってみたいけどなぁ」
「友人から聞いた話なんだけど、なんか最近"とあるプリセット"が人気で評判も良いらしいんだよね。ポンと押すだけで結構いい色になるんだって!!これならリアラエースがなくてもいい色が出せそう!!」
「えーっ!?そんなすごいプリセットがあるの!?聞きたい聞きたい!!」
「いいよ!ちょっと待ってね」

そう言って2人は以下のリンクへと足を運んだ.....(完)


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