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【プリセット】 PON for Lightroom をリリースしました

【追記】
ご購入数が150個を突破致しました🙇‍♂️
誠にありがとうございます!

↓作例追加しました↓


「PON」はティール&オレンジ(T&O)をベースにしたオリジナルプリセットです。「ポン」と適応するだけで、柔らかく印象的な写真となります。



- 4種のプリセット -

PONは
T&O要素を多く取り入れたPON_A,
適度なフェードを入れて柔らかに仕上げたPON_F,
それらのOrange強調を控えめにしたPON_A-, PON_F-
合計4つのプリセットからなります。

いずれもT&Oをベースとしていますが、一般的なT&Oと比較して色の強調は控えめであり、家族の写真やテーブルフォト等にも広く使えるよう作りました。


1. PON_A

PON_A
Original

ベースとなるPON_Aは4種のプリセットの中では最も色の強調が強く、ゴールド寄りのOrangeと強すぎないTealを特徴とします。主に風景やストリートスナップに適していますが、光の状況によっては室内撮影や子どもの写真にも適します。


PON_A
PON_A
PON_A
PON_A
PON_A

2. PON_A-

PON_A
PON_A-

1つのプリセットで全ての被写体に対応するのは困難です。例えば1枚目の画像ではPON_Aを当てていますが人によっては「肌のOrangeが強すぎる」と思うかもしれません(一般的なT&Oプリセットでは尚の事)

ここでプリセットの濃度を薄くした場合、teal関連や各種コントラスト要素まで薄まることになり、全体的に印象が弱くなりがちです。

そこでOrange要素をやや弱めつつ、Teal要素も微調整したPON_A-を適応することで2枚目ような仕上がりとなります。家族を撮影するときにも、肌の色強調を抑えることで比較的優しい印象となります。この他、意図せずOrangeが強くなってしまった場合に最適なプリセットです。Tealの強さも少し変わっているので、写真に合わせてお選びいただけます。


PON_A-
PON_A-
PON_A-

3. PON_F

PON_F
Original

ベースとなるPON_Aに適度なフェードを入れ、T&Oの雰囲気を残しつつ柔らかな印象を与えるプリセットです。※PON_Fの "F" は "フェード(Fade)" のFです。「フィルム風」のFではありません。本当です。

・強すぎないコントラスト
・Teal / Orange の控えめな主張
・寒色とも暖色とも言えない適度なバランス

上記に魅力を感じる方は、きっと気に入って頂けると思います。


PON_F
PON_F
PON_F
PON_F

4. PON_F-

PON_F
PON_F-

多くの被写体にお使い頂ける「PON_F」ですが、肌の色を違和感なく仕上げるために赤系の発色が保たれるようにしています。

一方で被写体や光の状況によっては赤系(赤い物体や肌)だけが高彩度になり、周囲の色と馴染みきれない場合があります。

その際は「PON_F-」を適応することで、浮いた赤を周囲に馴染ませることができます。


PON_F-
PON_F-
PON_F-
PON_F-

5. おまけツール

4種類のプリセットのほか、PONの魅力を更に引き出すプリセットツールが数個含まれています。本記事(および2024年以降にTwitterでアップしている写真)のほぼ全ての写真は4種のPONだけでなく「おまけツール」の併用で現像しています。

また、PON全体の使用方法やおまけツールの解説も合わせてご提供致します(2500文字程度)


PONの 長所 / 短所

PONの長所は「お手軽に統一感を得られる」点にあります。

一般的なプリセットも非常にお手軽と言えますが、被写体によっては全くフィットしない場合もあり、作風に統一感を持たせることは 意外と難儀するものです。

プリセットパックは「被写体に応じて選択できる」利点がありますが、色味の方向性が大きく異なる場合も多く、これも統一感を出すのはやや難しいと言えます。(またプリセットパックのうち結局気に入った1,2種類しか使わない、という経験も多いかと思います)

最近増えている混ぜ合わせ系のプリセットも大変柔軟性がありますが、どちらかと言えば「じっくり色を探求する方向け」の性質があり、僕のようなスマホ現像がメインのライトユーザーにはオーバースペックな部分もあります(もちろん、一度好みの色を発見して保存すればPONに近い特徴は得られます)


PON_A
PON_A-
PON_F
PON_F-

PONでは4種のプリセット全てが「良い意味で概ね同じような雰囲気」になるよう作っています。例えば上記4枚の写真は全て違う日時/場所で撮影し、それぞれ別のプリセットを当てていますが、ある程度雰囲気が統一出来ている可と思います。※もちろん露出とWBの調整は行っています。

また、写真1枚につきおよそ2~3分の現像で上記の仕上がりとなっています。
1. PONを4種類当てて、いい感じのものを一つ選ぶ
2. 露出とWB調整する (1の前でも可)
3. おまけツールを使う + 稀に露出用マスクを作る
4. 露出とWBを再調整 + すこしシャドウ/ハイライト等々を調整
5. 書き出し
これくらいしかしてません。流石に「調整無しで全ていい感じに」とはなりませんが、「ちょっと暗いから露出上げよう」や「顔だけもう少し明るくしよう」程度の、少しLightroomを触った人なら分かる程度の調整で終わっています。※ほとんどスマホで現像してます。

反面「気分に応じて作風を変える拡張性」や「自分に合った色味をじっくり探す楽しみ」はあまり無いかもしれません。良くも悪くも「いつも同じ雰囲気」になってしまうためです。上記を踏まえてご購入頂けたら嬉しく思います。


日常に馴染むティールアンドオレンジ
それがPONです

ティールアンドオレンジはハリウッド映画でもよく見かけるカラーバランスであり、僕もその魅力にハマってT&O風の現像を試みたこともありました。

(PON現像ではありません)
(PON現像ではありません)
(PON現像ではありません)

しかしながら、T&Oで現像した写真はどこか現実感がないと言うかカッコ良すぎると言うか、光り輝くネオンや日没間際の海沿いなど「ちょっと特別な景色」じゃないとそもそもT&Oがハマってこないと思う時が多くなりました。その思いは数年前に子どもが産まれてから更に顕著になり、小さな子どもと過ごす上でメインとなる「近所の散歩や室内での日常」に対しては、一般的なT&Oプリセットは殆どアンマッチと言っても過言ではありません。

もちろん「近所の散歩写真」をT&O風にしても十分よい写真になりますが、悪く言えば「ちょっと嘘っぽい」ような気もしていて、もっと日常に溶け込んだT&Oはないものかと試行錯誤して作ったのがPONです。

PON_A
PON_A-
PON_F
PON_F-

さいごに

ここまで色々話してきて恐縮ですが、「PONには他のプリセットには無い、何か特別なエッセンス」が詰まっているわけではありません。PONのプリセット適応後には各種パラメータの調整値が見えますが、大したことはしておらず、ある程度知識がある方であれば「こんなもんか」と思うかもしれません。

しかしそんな僕の写真であっても何名かの方々から「プリセットの販売待ってます」との嬉しいお声を頂いたものですから、僭越ながらリリースさせて頂きました。

PONを使って簡単現像を楽しむのも良し、PONを踏み台にして新たな色を探求するのも良し、「私もプリセット売ってみようかな」と意気込むのも良しでございます。いかなる形であれ、あなたの写真生活が少しでも楽しくなれば幸いです。



Q&A

Q. Capture Oneでも使えますか?
A. Lightroom専用です。.xmp形式です。

Q. スマホでも使えますか?
A. Lightroom Classic(PC), Lightroom (PC), Lightroom (モバイル版, iPad版) で使えます。ただしモバイル版は.xmpからのプリセット初回読み込みが出来ないようなので、初回読み込みはPCからお願い致します。

Q. 対応バージョンを教えて下さい
A. 「.xmpファイル」が利用可能なバージョンであれば対応しています。古いバージョンの場合は.xmpに対応していない場合もあるそうなので、可能であれば最新バージョンでお使いください。

Q. 他にも作例をみせてほしいです
A. Twitterにて 2024/4以降 にアップした写真はほぼ全てPONで現像していますので、そちらをご参考ください。

Q. どのカメラでも使えますか?
A. どのカメラでも使えます。プロファイルを「Adobe標準」もしくは「Adobeカラー」に統一して作成しているので、メーカーによる色の偏りは可能な限り排除しています。(厳密に語ると一緒ではないけども、そこまでこだわる方が買うプリセットではないので割愛します)
なお、すぐ上にある4枚の写真は順にα7SIII, fp, α7SIII, Df で撮っています。
※普段しているカメラはSONY, Nikon, FUJIFILM, SIGMA, Leica, RICOH(GR)で、それらのrawをベースに調整を検討しました。

Q. jpegにも使えますか?
A. 適応自体は可能ですが、あまりおすすめはしません。プリセット作成はrawをベースにしています。jpegに対しては上述の「Adobe標準プロファイル」が適応できないため、どのような色味になるか検証していません。

※クラウド版Lightroomにおいて、jpegに対しては「PON_F-」のみ表示されない(選択できない)という事象が起きています。こちら「一部互換性のあるプリセットを非表示」のチェックを外すとPON_F-が表示されて適応も可能ですが、内部処理がどうなっているのか不明です。原因/対処方法がわからずこのままのリリースとさせて頂いておりますので、raw専用とご認識ください。rawであれば全プリセットが表示されます。

Q. インストール方法を教えて下さい
A. 検索すればたくさん出てくるので各自でお願いします。
https://helpx.adobe.com/jp/lightroom-cc/kb/faq-install-presets-profiles.html
https://helpx.adobe.com/jp/lightroom-cc/using/import-presets-mobile.html

Q. うまくインストールできません
A. かなりの確率で個別環境によるものなので対応致しかねます。
もちろん、プロファイル自体に致命的な欠陥があることが認められ、多数の方から同一事象が報告された場合は対応致します。他人のPC(別環境)で動作することは確認しております。

Q. あんまりT&Oじゃないのでは?
A. その通りです。PON_Fに至ってはただのフィルム風フェードの効いたプリセットと言っても過言ではありません。「T&O好きな奴が作った色優しめのプリセット」くらいの感覚でご理解頂ければと思います。

Q. PON_Fはフィルム風ですよね?
A. フィルム風ではありません。"F"はフェード(Fade)のFです。フィルム風ではありません。本当です。


↓作例追加しました

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