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子育ての究極の目標とは? 〜自立できる力を育てること

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、
現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

あなたは子育ての目標ってなんだと思いますか?
あなたにとって我が子が大人になった時、
どうなっていたら子育てが成功したと思えますか。

みんな子育てのことは色々考えていても、
意外とこの本質的な問いについては、
意識していないことが多いではないでしょうか。

そこで今日は子育てのゴールについて、
一緒に考えてみたいと思います。


いつまでも子供の面倒は見られない

言うまでもないことなのですが、
特殊な事情がない限り通常は、
親が子供よりも先に死を迎えます。

親としてはいつまでも子供の面倒を、
見てあげたいと思うものかもしれませんが、
実際はそれはほぼ不可能です。

でも子育てをしている最中に親は、
意外にこの事実を見落としているような気がします。

特にまだ子供が小さいうちは、
いつまでも自分が守ってあげなくてはと言う思いを、
抱いている親がほとんどではないでしょうか。

もちろんそうした親心は美しいものですし、
見ていて、微笑ましいものではありますが、
いつまでもそうあれるわけではありません。

いつかは必ず親は子供を、
自分の元から元から巣立たせなければなりません。

その当たり前の事実を、私たち親はまず、
子育てにあたって肝に銘じる必要があると思います。

自立を妨げる言動とは

そう考えると子育ての1つの目標は、
子供を自立させることにあると言う点に、
気づいてくるのではないでしょうか。

いかに子供を自分自身の力で、
生きていけるようにするか。

それが子育ての成否を決めるといっても、
過言では無いのかもしれません。

にもかかわらず、何故か私たち親は、
その目的とは逆の行動につい、
走ってしまう傾向にあります。

例えば子供に対してあれこれ、
指示を出しすぎる親がいます。

親としては子供をしっかりと管理して、
しつけをしているつもりなのかもしれませんが、
逆に子供の自発性を奪う可能性があります。

また、子供に対して意見を押し付けるのも、
自立心を奪う大きな原因の1つになります。

特に批判的的思考力がない状態で、
親が自分の意見を押し付けることを続けると、
子供は盲目的に従属しがちです。

親としては良かれと思ってやっていることでも、
子供の自立心を奪うこともあり得るので、
気をつけたいものですね。

自立を促すためにすべきこと

では子供を自立させるためには、
どのようなことを心がければ良いのでしょうか。

一言で言えば子供を信じて任せる。
それに尽きるのではないでしょうか。

もう少し噛み砕いて話すのであれば、
子供の意思を尊重して、できるだけ挑戦をさせ、
失敗を通して学ばせることです。

親はできるだけ手を引いて裏方のサポートに回り、
子供自身が自分で様々なことにチャレンジし、
成長するのを見守るのです。

これは一見すると簡単に見えますが、
実際にやってみると、親があれこれ干渉するよりも、
はるかに大変だと言うことに気づくはずです。

子供の言動は時に大人の理解を超え、
イライラすることも少なくないでしょう。

また子供が失敗するのを見守るのは、
親として不安なことも多いはずです。

それでも人生を踏み外すような失敗でない限り、
出来る限り子供を信じてやらせてみて、
そこから学ばせることが大切です。

大人になれば嫌でも失敗とは、
向き合わなければならなくなります。

その時に失敗を乗り越えた経験があれば、
自分自身の力で解決策を見つけていくことができます。

それこそが真の意味での自立であり、
その自立を促していくことこそ、
親の本当の役割ではないでしょうか。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

良かれと思って子供にあれこれ手を加えるほど、
逆に子供の自立心を奪ってしまう結果になりがちです。

かわいい子には旅をさせろと言いますが、
かわいいのであれば、むしろ子供から手を引いて、
失敗や苦労をさせる勇気を持ちたいものです。

過保護に育てた子供が自立する事は、
残念ながらほとんどあり得ません。

それは私の30年の指導経験の中でも、
確信を持って言えることの1つです。

子供を思うのであれば、むしろ、
ときには心を鬼にして厳しく接し、
1人で生きていく力を育てていきたいものですね。

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