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忘れないで!我が子に合った教育を選ぶとき一番大切なコト

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

子供にどんな教育を与えたらいいだろう?
子供にどんな環境を与えたら、
彼らが幸せになってくれるんだろう?

親ならきっとみんなそう考えて、
我が子の教育を真剣に探しているんだと思います。

でも探せば探すほど、
どれがいいのかわからなくなってくる。
そんな悩みを抱えていないでしょうか?

そこで今日は少し原点に帰って、
教育の選び方について考えてみたいと思います。


正解なんてどこにもない

まず最初に私たち親が理解すべき事は、
教育の選び方に正解はないと言うことです。

これを言ったら実も蓋もないのですが、
残念ながら世界中のどこを探しても、
正解を教えられる人はいません。

言うまでもないことですが私たち人間は、
神様のように未来を見通すことはできません。

どんなに良いと言われている教育方法も、
10年後には否定されている可能性すら、
充分あり得るのですから。

それが証拠にお勧めの教育法は、
次から次から新しいものが現れては、
同時に次々と消えていっています。

長い人類の歴史の中で、
私たちの世界はどんどん変化してきました。

そしてその間に価値観とともに、
教育方法もまた変わってきた。

しかし歴史上で現代ほど、
変化の速度が早い時代は存在しませんでした。

そしてその速さは日々加速しており、
私たち親はそんな変化の先にある未来を見据えて、
子供の教育を選ばなければなりません。

20世紀型教育からの脱却を

だからこそ正解などあり得ず、
親としては頭が痛くなるわけですが、
少なくとも1つだけ言えることがあります。

それはもはや20世紀の教育法では、
残念ながら立ち打ちできない
と言うことです。

私は日本で受験教育をしていた時、
何でもどんどん知識を吸収していく天才たちを見て、
この子たちが日本の未来を作るのだと思いました。

しかし海外に出て来て初めて、
世界の変化の速さを目の当たりにし、
自分が井の中の蛙だったことを知りました。

私が日本を後にして15年。

この間に世界は大きく変わり、
教育のシステムも変化し続けています。

しかし残念ながら日本はいまだに、
20世紀型の受験教育に没頭し、
変化はとても小さいままです。

もちろん日本教育の中にも、
優れた部分がある事は知っています。

かりそめにも私は受験教育を、
これまでも長く続けてきたので、
そうした利点は目の当たりしてきています。

それでも20世紀型受験教育のメリットを、
そのデメリットも考慮して考えた時、
今はトータルでプラスになるとは思えない。

特に受験教育に向かない子供たちには、
そのデメリットがあまりにも大きいと感じています。

日本教育の問題点の本質

そして日本の教育の1番の問題点は、
その受験教育以外の選択肢が、
残念ながらほとんどないと言う点にあります。

受験教育で測れる学力は、
トータルで見た学力のごく1部に過ぎません。

限られた時間の中でいかに効率よく、
用意されたたった1つの正解にたどり着けるか。

それを測るのが受験教育の学力です。

しかしそこには長い時間をかけて、
じっくりとリサーチしながら問題を分析し、
解決策を探る力を測る方法はありません。

またこうした学力以外のスキルも、
全くと言って良いほど評価されないのも、
受験偏重教育の弊害でしょう。

常々話している通り、
受験教育そのものが悪いわけではない。

しかし受験教育で勝ち抜かない限り、
評価されないという教育システムは、
もう息詰まりを見せていると思います。

特に大学の一般入試に向けて、
システマティックに解法を覚える学習法は、
AIが発達する未来ではほぼ役に立たないでしょう。

こうした時代の変化に対応すべく、
世界では知識偏重の教育から、
思考力育成の教育へとシフトしつつあります。

その中でいまだに東アジアの国々だけ、
こうした知識偏重の教育が残っているのは、
一体なぜなのでしょうか。

本来であれば、未来の世界において、
充分活躍する可能性のある子供たちが、
受験教育によってその才能を消されていく。

このような事態が続いていけば、
国全体にとっても大きな損失ではないでしょうか。

親としての選択

日本の教育が未だに受験中心である以上、
親として受験教育以外の道を選択するのは、
とても勇気がいることだと思います。

それでも受験教育に合わない子供たちを、
無理矢理その道に進ませることで、
せっかくの未来が台無しになることもあり得ます。

ダイナミックに変化する現代の世界においては、
様々な分野を平均的にまんべんなくできるより、
1つの分野に特化した人材が重宝される。

世界ではそれが常識になりつつあるのに、
残念ながら受験教育の中ではそうした子供たちは、
ほとんど評価されることがありません。

特に一般入試を志向する限り、
その傾向は顕著なことでしょう。

繰り返しになりますが、
受験教育にフィットしている子供たちは、
思う存分受験に挑めばいいと思います。

でももしそうでないならば、
親は苦しい選択ではありますが、
受験教育以外の道を選ぶ勇気が必要です。

その時にぜひ覚えておいていただきたいのが、
我が子にとって良い教育とはと言う問いの答えは、
親しか見つけられないと言うことです。

誰に聞いても正解は見つかりません。
どんなに立派な先生の話を聞いても、
それが正解とは限りません。

誰よりも子供を知る親だけが、
共に過ごす日々の中で子供を深く観察し、
より合った教育の選択肢を見つけることができる。

教育の選択に正解はないと言う事実を、
親自身が受け入れることができれば、
きっといつか答えは見つかるはずです。

まとめ

さていかがでしたか?
きっと、耳が痛いこともあったと思います。

でも本当にお子さんの幸せを願うなら、
メディアや塾の営業トークに乗せられて、
安易に受験教育の選択をしないようにしましょう。

あなたのお子さんが持って生まれた才能と、
情熱を存分に生かしていける道が見つかることを、
心の底から祈っています。

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