大学受験のインテリズム―英単語 覚え方編―
こんにちは。takuです。
今回は英単語の覚え方についてお話していきます。
英単語に限らず、覚えるという動作には「反復練習」が必ず必要になります。
加えて、英単語(歴史とかでも同じことがいえるが)を覚えるのに役立つ知識や考え方があります。例えば前置詞の意味(熟語を覚えるのに効果的)や接頭辞・接尾辞などです。
そして、最終的に覚えてほしい感覚、言葉のニュアンスも理解するとより取っかかりやすくなります。
今回は、反復練習、関連知識・考え方・感覚、そして覚えていない・知らない単語の対処法、この3つについて説明していきます。
これで決まりだ!
反復練習とは
反復練習というのは、同じことを繰り返しやるということです。
単語学習で言えば同じ単語帳を10回も20回も読みまくるということ。
僕もかの有名な鉄壁(東大進学塾鉄緑会が出している単語帳。その分厚さから、僕は鉄壁の魔導書と呼んでます。)をボロッボロになるまでやりまくりました。
なぜこれをする方が良いのかというと、単純にその方が頭に入りやすいからです。
だって、学校の授業の時間割、特に何限は何時に始まります、とか何時までに登校しないと遅刻になるとか、というのは毎日その時間までに来てその時間通りに授業をして…というのを繰り返していれば覚えるでしょ?
実際にこれを証明するデータが出ています。これまた有名なエビングハウスの忘却曲線です。
確かに同じレベル単語集同士なら単語は被ることはありますが、複数の単語集を買うのはお金もかかるし、書き方も違うから少しやりづらい。そもそも単語がかぶっている以上複数買う意味がないですよね。
もちろん、レベルを変える時は買っても良いですが、基本的には一つの単語帳を繰り返しやるのがベストです。まさしくシンプルイズベスト。
では、何を買えばいいのか。これは好きなもので構いませんが、単語のレベルが書かれているユメタンや、量・質ともに充実している鉄壁は間違いないです。僕はこれを愛用していました。
他にもシスタンや速読英単語などにも手を出していますが、別に他のものでもなんでも良いです。とにかく、繰り返しやりましょう。
覚えるのに役立つヒント
接頭辞・接尾辞
単語はそれが一つの独立体として成立しているわけではありません。
具体例を挙げると、SDGs。これは持続可能な開発目標を意味し、現在よく使われている有名な言葉です。これはSustainable Development Goalsの略です。
さて、Sustainableは持続可能な、という意味の形容詞ですがこれはsustainとableに分解可能です。前者は持続する、後者は~できるの意味になるのはお分かりですよね?
このように単語はいくつかのパーツに分けられることが可能です。これを理解すれば、例えばunfortunateとfortunateは、不運なと幸運な、という意味だとセットで覚えることができます。
これは圧倒的に効率が良いです。使わない手はありません。
また、Developmentについてですが、~mentというのは名詞化する働きがあり、developが開発するという意味になるためにdevelopmentは開発、という名詞の単語になるのです。
「developmentが名詞で開発、という意味」という複雑な情報を、これによって簡単に覚えることができるのは、これまた効率が良いでしょう。
他にも~lyが副詞化する働きがあることなど、色々な所で覚えていきたいところです。
前置詞
例えばonという前置詞。onは接触を意味し、「~の上に」と訳す、というのは恐らく聞いているのではないでしょうか。
ただ、onはこれだけではなくて、依存の意味もあるのです。その最たる例がdepend on ~。これは~に頼る、という意味になります。これは立派な依存です。
この逆は何でしょう。offです。independ of~で、~から独立する、という意味になります。of(offでも同じ)は分離の意味もあります。
このように、前置詞は様々な意味で使われます。本当に多種多様で面倒くさいですが、これを覚えておけば本当に楽になります。
ニュアンス
ニュアンスの話をするのは明らかな理由があります。それはニュアンスが違えば当然用法が違ってくるからです。
例えばテレビを見ると言う時、watch TVと書きます。絶対にsee TVと言いませんし、look at TVとも言いません。
これはなぜかと言うとwatchは動いているものを見るという意味になるからです。この延長でサッカーの試合をテレビで見ると言う時はwatch the soccer game on TVとなります。
一方look atは単純に物を見るという意味になります。look at TVはテレビという機会を見るというニュアンスになりおかしくなります。見ているのはテレビの画面の中の動いている物や人ですからね。
また、seeは視界に入ってくるという意味です。「見える」と訳すほうが自然。だからsee TVはTVが視界に入ってくるというニュアンスになりこれもおかしい。
このようにニュアンスの違いからそれぞれの単語ごとに正しい使い方があります。
まあ僕は正真正銘の純ジャパですが、こういうニュアンスは実際に英語に触れていれば自然と理解できるものです。なのでその都度なぜそういう使い方が正しいのかは考えるべきです。
最も確実なのが英英辞書を見ること。これはがっつりと説明がなされています。もちろん英語ですが。
知らない単語の対処法
どんなに単語を勉強しても知らない単語が出てきてしまった場合はどうすれば良いでしょうか。
主に3つ挙げられます
1.単語の成り立ちを考える
2.文脈から推理する
3.放置する
まず単語の成り立ちについてですが、前項で使った単語の覚え方のヒントをそのまま応用するだけです。これによってどういう意味になるのかの大体の方向性が分かります。
次に前後の文脈から推理する。例えば前後の因果関係から「~だから~になる」という論理構造になるんじゃないかなぁと予想することで、「ここの単語は分からないけれど、多分こういう意味になるんじゃないかな?」と推理するのです。
英語の文章はよくパラフレーズと言って、同じ意味の事柄を違う単語で表現する、という手法を取ることがあります。こうなってくるとパラフレーズしている単語の一つが分かってしまえば全部分かるのです。
そして、一番大事なのが放置。は?って思うかもしれませんが、たった一つの単語のために解く時間を沢山費やすのはバカバカしいですよね。
たいていの場合、分からない単語というのは他の人もその単語を知らない可能性は非常に高いです。だってたくさん単語帳が出回っていて皆単語帳から単語を覚えているはずでしょ?
単語を覚えることは勉強においては基本なので出来て当たり前。それでも分からないということは皆知らないような単語でしょう。
恐らくそこで試しているのは単語力ではありません。文脈を理解しているかです。
もちろん、その意味では前後の文脈を確認するのも大事なのですが、マクロに文章全体の流れを理解することが一番のポイントになると思います。
終わりに
最後に、単語の覚え方で大事なのは、繰り返し、取っ掛かりと分からない時の対処法です。
でもこれってどの科目にでもいえるんですよね。知るべきことはちゃんと知り、知らないことは深く考えずにできるところをちゃんとできるようにする。
だから上の二つをどうやってやるかで他の科目にも影響が出てきます。
つまり、単語を制する者は受験を制するのです。
そして、上の二つをマスターするのには時間と労力がどうしても必要になります。
もっと効果的な方法はないのか?もっと短時間ですぐ覚えられるメッチャ良い方法は?あるわけないでしょ。だって、そんなんあったらとっくに皆やってるもん。
これしかないのです。だからこの時間と労力をどれだけ費やしたか。これで受験の勝負はどうしても決まってしまいます。受験において特に差が付く要素の一つがこれです。
当たり前のことを当たり前にやる。凡事徹底。これしかありません。それをよく分かっていただきたい。
10月に入り、本当に受験が近づいてきています。受験生もそうでない人も勉強はめげずにやってください。
チャンスを掴め。
サポート是非!