質問に答えます~就活におけるインテリズムについて~

皆さん、お久しぶりです!takuです。

昨年から1年間「大学受験のインテリズム」というブログを書き続けてきましたが、それも終了してまたnoteに戻って気ままに記事を書こうと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

久しぶりのnote投稿ということで、
記念すべき今回のテーマは「就職活動」です。

twitterの方で、「就活におけるインテリズムが聞きたいです!」となんとまあありがたいご質問をいただきました。すごくうれしい。

ということで、今回は「どうすれば就活が上手くいくのか?」について考えていこうかなと思います。

就活で求められているものとは?

就活は「ご縁」である。

僕が就活を経験して思ったのは、やはり就活は「ご縁」があってのものだということでした。

「本当にそうか?」と思った方もいらっしゃるかと思います。実際僕もそうでした。やはり実力があっての就活、限られた枠の中でたくさんの人が競って勝ち取るイメージもあると思います。

僕は大学3年生の春から就活を始めていて、インターンにたくさん応募もしたんですが、選考が通ったのはたった1社の1dayだけ。途中で萎えて就活を放置していました笑

そんな中での3月の情報解禁(3月1日から採用情報が一気に解禁される)になるわけですが、どこに入りたいかもそこまではっきり定まらずに「えいや!」でエントリーしまくってましたね。

ただ、いざ本エントリーするとすんなり事が運んで5月半ばあたりには内定を2社いただき、その時点で就活をストップして会社を選んで決定。6月に入らずに就活が終了してしまいました。

正直、僕自身もここまでの流れについて「どうしてこうなった?」と思ってしまうのですが、結果的には「あ、ここの会社はビジョンが自分の価値観と似ているから入れたらいいなぁ」と思っていたところに受かりました。

詳しくはよく分からないのですが、恐らく意外と自分と適合する会社の選考はすんなりと通るんじゃないかなと思います。というのも、人事部の方は就活生の人となりを見て配置を考えながら採用しているはずだからです。

その点、就活生の方がまずやるべきなのは「自己分析」です。自分がどういう人なのか?将来自分がどうしたいのか?これらをしっかり考えて面接官の方にぶつけてみることが一番重要だと思います。

就活を成功させるために必要な能力は「知力」と「コミュ力」 

今説明した通り、自己分析をして自分の性格・価値観をぶつけていくべきだという話をしました。しかし、それだけではさすがに足りないです。

就活でもっと根本的に必要なのが「賢さ」と「コミュニケーション能力」の2つです。というのも、この2つの能力がない人に仕事を任せようとは思えないから。

「賢さ」というのは、僕の思う「勉強」の定義(詳しくは以下のサイトにて「勉強の意味」の資料にてまとめております)と似ていて、「与えられた情報を理解し、説明できる力」です。

例えば、富の再分配という話で「お金持ちから貧乏な人にお金を流していくべきだ!」という意見があると思います。もちろん、貧乏な人にとっては得な話だし、お金持ちにとっては不利益でしょう。

しかし、富の再分配はここが問題なのではなく「誰も働かなくなってしまうのでは?」というところが問題です。経済学の知識に基づけば、そうではなくて多くの人がお金を使うようにしていくとその分得られるお金も増えるはず。だから、もっとお金を使ってもらえるようにしていくべきです。

…という話を聞いて「あ、これって労働経済学とかマクロ経済学の話だよね!」とすぐに分かる方。メチャクチャ勉強してますね!

逆に「知らん、興味ない」と思う人はチョット危険です。ここで何が問題なのかと言うと、決して「知らない・分からないこと」ではなく、「知らない・分からないことに向き合う力がないこと」なのです。

これから会社員として働いた暁には、目の前の仕事に向き合い完璧にこなす必要があります。もちろんできないことはあるでしょうし、そういうことは人に任せることもできるとは思います。

でも、会社の中でそういう仕事がある以上、自分の仕事とどこかで関係しているわけですから、少しでも分かろうと思わないと自分の仕事ですら上手くいかない可能性だってあるわけです。

一方で「コミュニケーション力」とは、もちろん相手とコミュニケーション(意思疎通)する力なわけですが、ここで注意すべきなのは「コミュニケーションは相手がいて初めて成立するものだ」ということです。

双方向で意見を伝え合うわけですから、「自分がどうしたいのか?」だけではなく「相手にどうしてほしいのか?」も考える必要があるわけです。さらに、ミーティングやグループディスカッションでは「全体の場がどうなるのか?」も考えます。

これは会議などのオカタイ場面だけではなく、友達との会話などでも生きてきます。コミュニケーション力がないと良好な人間関係を保つことができません。

そう考えると「いや、俺友達いっぱいいるし」って言う人もいらっしゃるかと思います。しかし、重要なのは「友達の数」ではありません。例え友達が少なくとも、「大親友」と呼ばれる人が一人さえいれば良いんです。

逆に例え遊ぶ友達が多かったとしても、知らず知らずのうちに友達を不快にさせることは言ってませんか?あるいは、口が軽くて友達の秘密を色んな人に暴露したりしていませんか?

特に、今言った「口の軽い人」はもしかしたらその分人から色々な情報が入ってくるかもしれませんが、会社の企業秘密をバラされる可能性もあるので一緒に働きたいとはあんまり思えません。

そういうことをひっくるめてまとめると、相手が・全体の場がどうなるのかを考えられる人の方が一緒に働きたいと思ってもらえるでしょう

まあ実際のところ、こういった能力がそこまで長けてなくても内定はもらえると思います。意外とボーダーラインは低いんじゃないかなと勝手に思っています。

今まで何をしてきたか?それをどう伝えていくか?

これはガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で重要になってくるのですが、たとえ優秀な成績を収めなくとも、「物事にどう取り組んだのか」は企業側はしっかり見てきます。

僕自身の話をすると、ブログ「大学受験のインテリズム」(今はすでに終了しています)を始めとして「勉強」について研究してきました。その点、思考力や賢さをたくさん磨いてきたわけなのでそこが強みであり、ここを就活で伝えるべきで実際に伝えてきたわけです。

勉強でなくても構いません。部活やバイトを始めとして様々なことを多くの学生さんがしているかと思いますが、それらの経験を通して「何を学んだのか?」を振り返り、それを伝えていくことが就活では必要になります。

これらは皆さんの思う「当たり前」だけでも十分通用するとは思います。というのは、当たり前のように勉強をし、当たり前のようにバイト・部活をし、当たり前のように就活の対策をする。これでも十分です。

ただ、その先に出世とか自分の将来についてもっと良くしたいと思うのであればそれだけでは足りません。当たり前のことでも何かを学ぶ姿勢・成長する姿勢が非常に重要です

takuの思う「優秀な人材」

どういう人間が優秀か? 

先ほど申し上げた学び・成長は、出世することにおいてだけ重要というわけではありません。人間性においても大きく影響します。

というのも、「当たり前」だとして学ぶ・成長することをやめて楽になろうとすると、現状維持どころか成長し続ける時代の流れから取り残されて無能な人間になってしまうわけです。

僕自身も学び、成長する姿勢をやめてはいけないと思うし、そういう人は好きではありません。そういう人は自分にとっての「当たり前」を押し付ける傾向にあります。なぜなら「当たり前」に合わないことに違和感を感じるはずだからです。

少なくとも、学ぶ姿勢のある人は優秀だと思います。

ただ、優秀な人の基準はこれだけではないでしょう。場をまとめる力のある人も優秀だし、交渉力のある人も優秀でしょう。

優秀、と言われたときに何をもって優秀とするのかは色々な価値尺度があると思います。それゆえ、人はそれぞれ強みを持っており、何かにおいて長けている・優秀な部分はあるはずです。

その強みをどう表現するか、どう生かしていくかが大切です。その意味で、自分の強みを伝える・生かせる人が優秀な人材なのかもしれません

就活でよくやる選考の対策法

ここまででかなり抽象的な話をしましたが、ここからはより具体的にそれぞれの選考でどう対策をするのかを簡単にですが解説していきます。

エントリーシート(ES)

まずはESについてです。ここでは最低限の文章力と実績が必要になります。

よくよく考えれば分かりますが、大企業で500人規模の採用人数で倍率20倍、すなわち1万人くらいのESを1ヶ月くらいの短期間で見なければいけませんから、かなりさらっと読んで合否を決めるはずです。

そうなると基準は比較的緩いし、選考通過の可能性も比較的高いはずです。(もちろん、学歴フィルターもあることにはあるのだが)

なので、そこまで文章の添削は必要ないと思います。もちろん、質問内容は面接でも聞かれますからリライトや自己分析は続けてやった方が良いとはおもいますが。

それよりも最低限意味の通った文章、適切な言葉遣いになっているのかを確認した方が良いです。

例えば「サッカー部にサッカー大会で優勝した」みたいに「て・に・を・は」が使えてない、句読点をしっかり付けていない、ような文章は読みにくく、理解しにくく、頭の悪い文章に見えてしまいます。

こういう文章を書く人がESの段階でまず落とされるはずです。どんなに学歴があって勉強ができる人でもミスをすることはあるはずなので、しっかりダブルチェックするようにしましょう。

SPI、webテスト

ESの選考が通過したら、次はwebテストです。これは中学・高校を通して勉強してきたことが問題として出題されます。公務員試験で言えば教養試験の部分ですね。

これについては、常日頃から勉強してきた中学受験勢にとっては朝飯前ですが、そうでない人たちにとっては少し対策が必要かもしれません。

本来であれば、こういうのは常日頃から勉強するべきことなのですが、できない人はしっかり対策する必要があります。しっかり時間を使ってすぐに解けるようにしておきましょう。

これも対策すれば選考で落とされることはほぼないと思います(めちゃくちゃレベルの高い会社でなければ)。なんなら、ちゃんと勉強してきていれば対策の必要はありません。この時点で時間やお金の使い方に差が出てきますね。

グループディスカッション(GD)

次はグループディスカッションです。これは会社によってやったりやらなかったりします。

GDとは「○○の事業の今後の展望について話してください」などのように、今の世の中の流れを踏まえたテーマについてグループで一つの結論を出すというものです。

GDは本来は作法があるので、その作法に沿って話し合いを進めていくべきですが、多くの就活生はその作法を知らないので、適当に司会やタイムキーパーを決め、適当に意見を出しあって結論をまとめていくという雑なものになってしまいます。

正直、僕はそんな結論ではお話にならないと思っているのですが、就活をする上では十分通用します。正直僕はやだ笑

ただ、ここで注意しておきたいのは「質問に沿った答えを、テーマに合う形で結論として出すこと」です。

まず大前提として、「○○の今後の展望」と言っているのに「今、○○業界ではこうなっています。」という「現状」の話を結論とするのは完全にNGです。お話になりません。将来の話なら将来の話を、これから求められている能力の話ならその能力の話を答えとすることは当たり前です。

それだけではなく、そのテーマを通して何を考えるべきなのかを分かっていないといけません。例えば日本経済の話をしているのなら、日本経済について考える意味がどこにあるのかを考えるべきです。もし中小企業でこのようなテーマが出されたのであれば、「中小企業が日本経済の流れにどう対応するべきか?」という裏のテーマも想定して話を進めていく必要があります。

この事を考えておくだけでもGDのレベルがだいぶ違ってくることでしょう。

面接

最後に面接です。面接では面接官の方とコミュニケーションを取ることになります。ここでESで話したガクチカなどが深掘りされていきます。

この面接が選考の中では一番重要で、ここで厳しく評価して合否が決められます。とはいうものの、判断基準は採用する会社の価値観が大きく影響しています。それゆえ、就活は「ご縁」と言えるのでしょう。

一例を挙げると、鉄道会社やインフラなどの会社はお役所の色が比較的強いです。というのも、インフラは生活には絶対必要で需要が安定しており、競争優位性のために頑張る必要がそこまでないからです。

インフラ業界は「国のために、国民のために身を粉にして働く」という側面が少なからずあります。そのため、「常識を疑う!」とか「営業をする!」といったハングリー精神は必要がないし、むしろ邪魔になるだけなのです。

このように、業界や会社ごとに価値観があり、求める人物像がありますから、それらに自分が合っているのかを考え、適合していればそのことを面接官にアピールすれば良いわけです。

面接でバンバン落とされるわけなので、「就活って椅子取りゲーム?」みたいに思われるかもしれませんが、やはり面接もそんなに難しくはなくて、ただ自分とマッチする企業から内定がもらえるという認識で問題ないでしょう。もちろん、最低限のコミュニケーション力は必要ですが。

終わりに

以上が、「就活におけるインテリズム」になるんじゃないかなと思います。よく考えて見ればそんなに難しい話ではありませんね。

今この時期も就職活動をしている22卒の就活生がいらっしゃるかと思います。でも、多くの場合は自分とマッチする会社が見つかっていないだけなので根気よく頑張っていけば大丈夫です。

今はコロナ禍の影響で就活も大変に思えるかもしれませんが、一部の業界が大変なことになっているだけで、そんなにひどい状況ではないと思います。ちょっと失業率は高いけどね。

来年度以降もどうなるかは分かりませんが、そんなに悲観的にならずに希望を持って就活に取り組んでもらえればと思います。これから就活を始める皆さん、頑張ってください!健闘を祈ります!

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