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ヒヤッとする本当にあった話❗❗

これはある日のちょとした出来事である。

「よし、一段落すんだから温泉にでもいくか」

「ほんとに。久しぶりだねー」

無邪気な赤子のように喜んでしまった僕。

それにはれっきとした訳があったのかはっきりと覚えては

いないが、あえて言うならば引越しの手伝いをしたことに

しておこう。手足は、鉛のようにしっかりと重く、頭も岩

石のごとく硬くもろく凝り固まっていたのだ。

さてさて、温泉に行くメンバーは全部4人。

父、母、弟、それに加えて僕。

だが今は、メンバー不在の3人である。

1人不在の父は晩御飯の買い出しにいっているからもう

しばらくかかるだろう。

それから、時計の針がもう少しで1周しようとしているが

なかなか帰ってこないのだ。

さすがにしびれをきらし僕は、父に一声かけてみることに

した。

「プル、プルルルル、ガチャ」

「あっ、もしもし、いまどこにいると?」

僕は、少し緊張した声つきで話しかけた。もちろん案の

定、道に迷っていたみたいだ。  

その返事はあまりにも予想通りでなんだかゲームで当たり

をあてたみたいに喜んでしまった。

だがすぐさまそれを上回ることがその直後、僕の脳裏をか

けまわった。

なんと父は、た徒歩で買い物いっていたのだ。

勝手な憶測で、車で移動するだろうと決めつけてしまって

いたのだ。なんという誤算だ。完全に父の行動パターンを

読みきれると鼻高々になっていた。

「あー、なんと悔しいことか」

僕は、冷静さを取り戻し現在地をきいてみた

返答はまさにレイトン教授のなぞかけのように難問であっ

た。

「なるほどー。公園の中にコンクリートのビルのような建

物があると…」

僕を含めた3人は、一瞬ぽかんとしてしまった。正直なと

ころ、もう置いていって3人で温泉に行かないかいという

話もでたぐらいくたくたの状態であった。

しかし、一度挑んだゲームを降りる訳にはいかないと3人

を説得した。そして、無事に3人の知恵で暗がりから救出

したのだった。その後は父は、とても形見が狭そうに過ご

したのだった。

次の日。僕はアイスコーヒーを飲む為コンビニを目指して

歩いた。右をみて左をみて、後ろをみてと帰りついた時は

時計の針が1周していたかな



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