前田 拓也
僕が担当したイベントについて書きます
6月の大阪公演から始まったロングコートダディ単独ライブツアー「あらコズミック」で舞台監督を担当致しました。 全国ツアーはふくらまくら以来2年ぶりですが、約1ヶ月で6カ所回ったので、毎回ちょっとした修正が楽でした。最後の方は台本無くても大丈夫なレベルでキッカケなど覚えられました。 「あらコズミック」 コズミックとは「宇宙的」という意味合いで、スペースは特定された宇宙を指し(飛ぶ範囲決まってるからスペースシャトル)、ユニバースは宇宙の全てを指します。 あらコズミックツアーを
フースーヤNGK初単独ライブ「沼オーディション〜コンセント生誕145周年記念公演〜」という、フースーヤ単独ライブが前に付いていなければ、本当に意味の分からないタイトルの公演で舞台監督をさせて頂きました。 漫才劇場で何度か単独は担当しましたが、それ以外で初めてフースーヤの単独を担当させて頂きました。 本人や作家陣から袖パネルにコンセント(コネクターとケーブル)を巻き付けたいという要望が出たのですが、たぶんそれは思ったほど目立たないのと、袖パネルの可愛らしさを消してしまう気が
先日、若手のセットデザイナーさんと打ち合わせをしました。 打ち合わせ終わりにそのデザイナーさんから「お会いできるの楽しみにしてました!」と言われて、え!?何でですか?と問い返すと、 「note読んでます!」 と。 ありがたい! 近年こういう風に、初めて会う前に既にnoteを読んで僕のことを認知してくれてる方にお会いすることが多々あります。 noteだけではなく、なんばグランド花月の公式YouTubeでやってた裏方ピックアップ動画もそうです。 https://yo
ヒューマン中村の20周年NGK初単独ライブ「大事」で舞台監督をさせて頂きました。 何を隠そう、僕も元々はNSC25期生でヒューマンとは同期でもあり、学年も一緒です。 昨年の7月から動き出した単独です。 これはうれしい連絡です! セットや演出面など彼に合いそうなことや、NGKでどんな事が出来るのかなど色々伝えて、最終的に大きなパネルを何枚も吊り、そこに映像を射ちたいという構想を出してきました。 とりあえず大道具さんの工場にある白パネルのサイズと枚数を調べて、まずはなんとな
昨年に漫才劇場に常駐するようになって、多くのことを感じます。その中の1つに若手のコント師、ピン芸人のネタの中でSEや照明変化、映像の使用など、演出面の進化を感じます。 進化と表現すれば褒めているようですが、僕の本音は逆です。そういうSEや照明を変化させる部分を「キッカケ」と表現しますが、1年目の新人が4分コントでキッカケが10回もあったりもします。 実際キッカケを使用したらウケやすいのは間違いないと思います。演出面を圧倒的に分厚くしてくれます。 しかしこれはウケはするもの
見取り図初の全国ツアーで舞台監督をさせて頂きました!色々バタバタしたツアーでした(笑) 内容へのネタバレはありませんが、配信をまっさらな状態でご視聴されたい方はまた視聴後に読んでみて下さい! 春頃にツアーが決まって悠長に構えていたら、チケット売り出す少し前に見取り図チームからプロジェクションマッピングを行いたいと。 アインシュタインツアーでもマッピングは行っているので技術的な事はある程度クリア出来るのは分かっていますが、今回のツアーで抑えている劇場のスペックには色々問題
タイトルの公演で舞台監督をさせて頂きました。 今回1番最初にやったのが、イベントタイトルに合うセットのイメージ作りです。 他の単独の時もそうなんですけど、出演者や作家さんがセットどうしましょうかねー!?の段階で一旦こんなパターンどうかな??の骨作り(基礎イメージ)をしてあげます。 人によっては自分で全て考えたい人もいるので、そういう場合は向こうが骨を作ってきて、この骨ならこの肉付け出来るよーと、そのビジュアルの延長線上を作ってあげます。 前回のハインリッヒはどちらかとい
ロングコートダディ単独ライブ「こぽぽ水中」が無事終わりました。これまで、たゆたうあんのうん、じごくトニック、ふくらまくらと彼らの単独は3回舞台監督をさせて頂き、2人が作る世界観のお手伝いという感じでしたが、今回初めて堂前くんに、こんなセットどうかな?と世界観の提案をしてみました。 ちょうど提案の少し前に電飾業者さんの工場に見学に行った時に見たアクリルパネルを発光させる機材が面白くて、その時はいつか使えたらなぁと考えていたけど、すぐにそのアイデアを取り出すチャンス到来。アクリ
僕の職業は舞台監督です。 舞台や劇場内を統括し、指示系統を握り、基本的には場内の全ての情報を把握し、円滑に公演を行う為に適切な指示を出す役割です。 舞台監督は公演に於ける多くの権限を持ちます。 例えば公演の中断、演出の可否、公演の時間コントロールなど、細かいことは数え上げれば枚挙に暇がない。 大きく言うと、安全に公演を進ませる為の全ての責任を握っているといっても過言ではありません。最終的な判断は多くの情報から総合的、合理的に考えてどうするか、です。 舞台監督が一言「中断
先日、初めてロザンの菅さんに飲みに連れて行って頂いた。高校時代にマンスリーよしもとを購読していたりクラスメイトの女の子が「昨日SummerSmile行ってきてん!」と聞いて、羨ましい…と嫉妬した前田少年に見せたいツーショットです。 この世界に入って、多くの方の触れ合った。 僕は比較的アクセルとブレーキが正確なタイプなので、傍から見ながら芸人さんだけでなくありとあらゆる方をしっかり視てコミュニケーションを取るタイプです。 そういう意味ではロザンさんは全く視えない。 底が深
2023年5月7日を以てコロナ禍が終わります。 あの間延びする38マイク交換や 暗転が効かなくなる換気タイム 声が聞き取りづらいマスク 少しの接触もダメなソーシャルディスタンス 互いの声が聞き取りにくいアクリルの隔たり 無症状をあぶり出すPCR検索 その無症状の人が加害側になる濃厚接触…。 舞台にとっては障害でしか無かった数々のガイドラインが明日から撤廃される。嬉しすぎる!! 使用機材の消毒や、座席などの消毒は継続して行いますが、この辺りはなんてことはない普通の衛生観点
舞台監督になった頃、組織のリーダー的ポジションに就くからにはみんなの真ん中に入って、みんなと軋轢もなく、仲良くよりよい仕事をしよう!と思ってたわけです。 舞台監督になって7年くらい経ち気付きました、結論から(持論)言うと、僕が最初に目指してた真ん中は二次元での話しでした。 板に書かれた図形は丸でも三角でも四角でもだいたい見たらどこが中心点か分かりますよね。 みんなと仲良くするために真ん中に入って差配すれば和気あいあいと楽しいモノが作れる! そんな簡単な世界じゃ無かったで
チュウニズ厶第十幕 in NGKで舞台監督をさせて頂きました。これまで9回もやってたんですね! というのも、僕はチュウニズムを担当するのは今回が初めてで、藤本くんからオファーをもらい担当させて頂くことに。 手前味噌にはなりますが、藤本くんが考えた世界観をさらにその延長線上に引っ張り上げられたのではないかと思います。 セットはどうするか?コンプレクスを抱えた面々の一つ一つの演出がどこまで出来るのか、など妥協なくやれたのではないでしょうか。 僕の中で言われたことをやるのは
なんばグランド花月で公演を行うのは東西の芸人の一つの憧れではあると思います。 僕自身もNGKの舞台監督として様々な公演を担当してきました。その部分で近年東西で大きく差を感じるのが、舞台機構の使い方です。 舞台機構とは劇場の幕がどこに吊られているか、照明がどこに吊られているか、幕は何秒で開くのか、幕や美術バトン(パネルや幕を吊る為のバー)は手動か電動か、などのその劇場の組み上がりなど仕組みを指し示す言葉なのですが NGKや漫才劇場は美術バトンがあったり、舞台の奥行きがある
3月は激務激忙でした。 31日間でオファーが8本被るという…。 蛙亭単独、ゆりやん単独、松浦景子単独など勢いのある面々の公演を全て他の方にお任せすることに。 僕の性格上、被ったからといって別の人にはいどーぞ!と丸投げ出来ないので、相談に乗ったり図面やセット、演出など打ち合わせなどには参加するから、中々心休まる時間も無かったです。 さて【卒業】です。 今年はNSC45期卒業公演 堺少女歌劇団 よしもとパフォーミングアカデミー発表会 の卒業公演と ニッポンの社長、マユリカ、
人生で初めて武道館で舞台監督をさせて頂きました。 痺れた痺れた痺れたー!!! 正直言うと、武道館で舞台監督をするなんていうのは夢でも何でもなかったです。もう自分の担当できるレベルではない、カテゴリーの違う世界だと思っていました。なので、夢や目標にも掲げることもない場所でした。身近な人たちがライブするとも思ってませんでした。 昨年の9月にオファー来たときは、驚きや不安や、嬉しさや、想像を遥かに超えた異次元のオファーに心がとんでもなく弾みました!! さてさて、公演に於いて