note読んでます
先日、若手のセットデザイナーさんと打ち合わせをしました。
打ち合わせ終わりにそのデザイナーさんから「お会いできるの楽しみにしてました!」と言われて、え!?何でですか?と問い返すと、
「note読んでます!」
と。
ありがたい!
近年こういう風に、初めて会う前に既にnoteを読んで僕のことを認知してくれてる方にお会いすることが多々あります。
noteだけではなく、なんばグランド花月の公式YouTubeでやってた裏方ピックアップ動画もそうです。
https://youtu.be/3kuRLWE3k3k?si=Bpo-o_Xl-J01rgq1
この1年間だけでも初めてお会いする大道具さん、映像機材メーカーの方、劇場管理の方など、発信する媒体は違ってもnote、YouTube、Xなどで「舞台の裏方とは」を1つ1つ紐解いてゆくことが、どこかの誰かに届いている実感をしています。
基本的にはnoteを始めたのは、公演を観に来られたお客さんに対してのおまけ的要素と、自分はこういう考えで取り組んでいるという周りの裏方への周知です。
今年の1月に東京の現場をフォローに来てくれていた若い舞台監督の子から、「前田さんのnoteを読んで初めて舞台監督を知って、やってみたいと思った」という話しを聞きました。
知らないうちに次世代の誰かの指針になれているのならこれ程冥利に尽きる事は無いです。
そしてその反面、そういう若い世代に失望を与えないように裏方としてのあるべき姿を見せ続けないといけないと、背筋が伸びる思いです。
僕自身は裏方を20年ほどやっていますが
仕事が伸びる人とそうでない人の差を感じるのが
先輩や上司の顔色を伺う人と
先輩や上司の仕事への姿勢を伺う人
この根本的な差が時間を重ねる毎にその人のスキルに大きく影響を及ぼしていると思います。
しかしここには大きなトラップがあって
顔色を伺うパターンの人は先輩方の仰せのままに業務をこなすのでそんなに大外れはしません。
仕事が出来る先輩の言うままやってれば問題が出ることもない。しかし、それでは自分が上に立つ時の柔軟さやその先輩のパターンの踏襲になってクリエイティブには成り切れない。これは先輩を学んだのではなく、先輩を真似たということです(教えられた事が正しいと思い込んでる)
姿勢を伺うパターンは、伺ったサンプル数やそのサンプルの偏りによって性質が大きく変わります。
怠惰な先輩が5人と真面目な先輩が1人の環境では、真面目な人が損するケースが多くなり、そういう先輩方の姿勢を見ると、大抵の人が、より怠惰な方向へ進んでいってしまいます。
姿勢を学べる人は、先輩のスケールを自分なりに拡張拡大して、より大きくなれる存在だと思います。
先輩の真似すれば先輩止まり。
姿勢を学べば、より良くなるか、より悪くなるか。
実に絶妙なもんです。
そしてこんな風に文章で書いて完結出来るほど社会はシンプルでは無いです(笑)
それでも意識高めてやってりゃいつの間にか仲間は増えてゆくもんです。
少なくとも僕はそうです。
裏方を目指す若い世代にとって、このnoteが1つのサンプルとして若い人をより良い姿勢の方に引っ張ってあげることが出来れば嬉しいです。
また現場で答え合わせしましょう!
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