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育成年代の勝利至上主義は将来の敗北への近道

みなさんこんにちは。

いつぶりの更新でしょうか?

「そろそろnote更新しないとなー」
と思い続けて、ずいぶん経ちました。

「今年はさすがにnote更新しないとなー」
と何年か思い続けました。
「更新しないといけないなー」という想いだけは継続できていた自分を褒めたいと思います。

えらいぞ、自分。

想いを継続したおかげで、今日という日を迎えることができました。

まさに、「継続は力なり。」

ここまで来るといつぶりの更新か気になってきたので、
確認してみましょう。

はい、2020年4月23日でした。

約3年ぶりの更新です。
WBCと同じ頻度での更新になります。

先日、日本を、いや、世界を大いに盛り上げた日本代表「SAMURAI JAPAN」に負けないくらいのクオリティの記事をお届けできるようにがんばりますね!

前置きが長くなりましたが…
さあ、本題です。

育成年代の勝利至上主義は将来の敗北への近道

について、

もう何年も話題になり続け、
問題にもなっている「勝利至上主義」に関して、僕の考えを書いていこうと思います。

まず定義から、
「勝利至上主義」とは…

スポーツ競技などで、相手に勝つことを絶対的な目標とする考え方。

goo辞書

いわゆる、
勝つことが全て。
勝てば良い。
勝たなければ意味がない。
といったような考え方である。

スポーツなんだから、勝つためにやって何が悪い。
勝ちを目標としなかったら、なんのためにやっているのかわからない。
勝たないとつまらないじゃないか。
勝って得られるものが多いのだ。

などの意見が多く聞こえそうだ。

現に、私が大学生のときのチームミーティングでは、
「勝ちを目指さないのであれば、それは娯楽だ。」
「勝ちを目指してやらないのであれば、やる必要がない。」
などの会話をした覚えがある。

ここでの勝利を目指す姿勢、勝利にこだわる考えには、大賛成である。

やるからには勝った方が面白い。

勝ちを目指していかないと、モチベーションもあったもんじゃない。

しかしながら、
この勝利にこだわる考え方が通用しない場合がある。

育成年代に限っては。

なぜか…

育成年代では、
「勝つことよりも成長することの方が、将来得られる成果が大きい」からである。

各競技によって、パフォーマンスのピークが来る年代は異なる。
例えば、
・陸上競技の長距離選手やマラソン選手は30代
・パワーリフティングは30代〜40代に及ぶことも
・フィギュアスケートは10代後半〜20代前半
など、さまざま。

私が経験した野球に限っては、20代後半〜30代にピークを迎える選手が多い傾向にあります。

この、競技人生のピークを待たずして、結果ばかりを追い求めてしまうとパフォーマンスのピークが低くなったりする。

ほんとかよ!!
と半信半疑の方もいるでしょうが…
ここは、冷静に考えて欲しいところです。


勝利至上主義高校の野球部に所属しているA君は、
県内トップの俊足を誇り、
セーフティバントや内野ゴロで安易に出塁することができます。

勝利至上主義高校野球部監督の方針は、
「勝つための采配をする!勝利のために自分の役割を全うをしなさい!」

ベンチ入りのためには、勝利に貢献しないといけない。
監督からは、「勝つために、Aは、とにかく出塁することを考えなさい。」
と言われた。

とにかく、試合に出て、勝利を目指したA君は、
・セーフティバントを確実に決める!
・ゴロを転がし内野安打を狙う!
を目標に掲げ、必死にバントとゴロを転がす練習をしました。

A君は予選大会で内野安打を量産し、切り込み隊長として大活躍。
チームには欠かせない存在として常にスタメン出場。
甲子園にも出場し…
大学には甲子園出場の実績もあり、野球推薦で進学。

大学野球部では同じくらい足の速いB君がいました。

B君は、プロ野球選手になる夢がありそのために努力ができる選手であった。
特に甲子園出場などの実績は無し。高校時代はベンチ入りはしたものの、控え選手としてベンチで試合を見守ることが多かった。それでも、とにかくプロ野球選手になるために、高校時代に苦手な打撃を克服しようと打撃練習に必死に取り組み、外野を抜くような打撃ができるように。時折ホームランを打てるような選手にまで成長した。

もちろん、同じ俊足であれば、
セーフティバントのA君よりも
長打も打てるB君
が重宝されました。

大学で体が出来上がっていくとともに、B君の打球の飛距離はどんどんと伸びていき、ホームランを量産することができる選手となりました。


A君は、その時の勝利のために。

B君は、将来プロ野球選手になるために。

2人はどちらも同じように必死に努力をしました。

違いは、
「目の前の勝利をとるか」
「将来の可能性をとるか」
の考え方の差です。

勝利至上主義がベストではない点は、ここにあると考えます。

「目の前の勝利ばかり見ていると、将来の可能性が見えなくなる。」

勝つことでしか見えない景色はあるかもしれませんが、
それは、育成年代でなくてもできることです。

育成年代がすべきことは、
勝利を追い求めることよりも、成長を追い求めることです。

それぞれの段階で、その時にしかできないことを追い求めていく必要があります。

勝つことよりも重要なことがあります。
それは、その選手の持っている能力やポテンシャルを最大限を引き出すこと。

目の前の勝利のために、
何名の将来有望な選手が犠牲になってきたのでしょうか。

指導者は、
この一勝で得ることができる将来と、
最大限パフォーマンスが伸びた時に得ることのできる将来
常に天秤にかけ、最善の采配をする必要があります。

故に、育成年代にあるチームが、
「勝つことが最優先である。」
なんていっている場合ではないと思うのです。

目の前の勝利を得るために将来の可能性を犠牲にする選択は、
すなわち競技人生の敗北を選択すること
と考えています。

あなたの競技人生、どこでピークを迎えますか?
あなたは将来どんな選手になりたいですか?

そのために、今、何をすべきですか?

みなさんの意見も聞いてみたいな。

では!


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