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そこの「にわかファン」へ一言。

にわかファンのあなたへ。

W杯が開幕しました

11月20日(日)
4年に1度のサッカーの祭典、「FIFAワールドカップカタール大会」が開幕しました。
世界の強豪同士の対戦や、日本代表の奮闘にワクワクドキドキする1か月。やっぱりワールドカップは何歳になっても楽しみなものです。

僕は以前からスペイン代表を応援しています。そのため日本ースペイン戦は、少々複雑な心境で見ることになりそうです。

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さて、noteに文字を打ち始めて約150文字。
早速「競馬の予想記事とは違うな…」という気持ちで筆が進みませんが、今回はちょっと読み物として残したいことがあります。

言いたいことがまとまってないので、いつも以上に変な文章になりそうですが、少々お付き合いください。

僕は競馬のほかにも、サッカーが好きです。見るばかりでプレーはできないのですが、約25年間自分なりに1つのチームを応援してきたサッカーファンです。現役25年のファンと言えば、なんかベテランっぽいですね。

世の中には「にわか」という言葉があります。

俄(にわか):物事が急に起こるさま。急にその状態になること。

デジタル大辞泉より

近年この言葉はネガティブな意味で使われます。
にわかファン、にわかサポ。just like thisです。

今日はこの「にわか」についてのお話です。

「にわか」は善か、悪か。

ファン側の心情

辞書のとおり、本来の意味で「にわか」という言葉には、ネガティブな意味はなさそうです。

では僕たちは「にわか」という言葉に、どのような意味を込めているのでしょうか。実生活に落としこんで考えてみます。手始めにTwitterを例にしてみます。

twitterをやっていると、
「にわかに湧く」という事象は顕著で、タイムラインに流れる言葉が普段とは姿を変えます。象徴的なのはホットワードの順位です。

それと同じくしてもともとのファンの胸に
「にわかがウザい」「にわかファンが…」という言葉やそのような気持ちがあると想定します。

ドイツ戦やコスタリカ戦当日のように、その時だけ日本代表を応援する人、その時だけサッカーファンになる人は確かに出てきます。

まさに、急にサッカーファンがポコポコ産まれてくるので、彼らの多くは概ね「にわかサッカーファン」「にわかサポーター」と定義していいでしょう。その通りなのです。

一方でいわゆる「ファン」「古参」の方々には、にわかは悪だ、にわかはおかしい、不要だ。という考えを持っている方もいそうです。

真相はわかりませんが、
少なくとも「にわか」という言葉の使われ方に、「ようこそ!にわかさん!ゆっくりしてってね♡」という印象は受けません。

ここをすこし掘り下げます。

「にわかへのある種の嫌悪感」にはいったいどのような背景があるのでしょうか。なぜにわかが嫌われるのか。僕は、以下の4つが主なものだと想像しました。

⑴急に知ったような口で語るのが気に食わない。

⑵よく知らないくせに否定されたくない。

⑶ブームだからと好きになる、という過程が気に入らない。

⑷自分の大切なものを自分語りの道具にされたくない。

あーなるほど。思い当たる感情があるなーといったところでしょうか?

ではこの4つについて、
実際のところに「にわか側」がどうなのか。
フラットに考えてみましょう。

実際はこんな感じ

⑴急に知ったような口で語るのが気に食わない。について
この人は、
興味はあるものの、情報をもっていない。そのため知っている単語をつなげて会話を進めようとしている。たまに間違うけど、その話をしてみたい!という気持ちがある。
→このにわか、めっちゃいい人なのではないでしょうか?

⑵よく知らないくせに否定されたくない。について
この人も興味はあるものの、情報をもっていない。そのため頓珍漢な意見をいうけど、とにかく界隈を刺激したい。なお、その否定があっていてほしいと思っている。
→このにわか、ちゃんと情報を身に着けたら超仲間になりそうでは?

⑶ブームだからと好きになる、という過程が気に入らない。について
古参→にわかの華麗なる連携があって、ブームに昇華したんじゃない?
→むしろその発展を喜ぶべきかも?(私見)

⑷自分語りの道具にされたくない。
これは⑴を悪く使ったパターン。ただよく考えると、自分にもそのコンテンツにも影響ない。冷静に考えて。

「やっぱスペイン代表?ムバッペいるから強いっしょ!俺ずっと応援してるもん!詳しいのよ俺」(女子をチラチラ)
→この情報があふれた現代にこんなミスする奴、勝手に恥かいて消えていくからほっておけ。※これは「推し」を頭ごなしに否定してくる人にも適応できます。

といった感じです。

ご覧の通り、にわかとファンの違いは熱量や速度ではなく、大半は情報量によるものかなと思います。

裏を返せば、熱量自体は誰にも否定されるものではないのです。

ではこの情報量は、もって生まれたものなのでしょうか。ファンという立場の成り立ちを考えてみましょう。

突如生まれる?「ファン」という立場

ファンは楽しいのではない。

サッカーにも競馬にも、それぞれファンが多く存在します。

「ファン」という言葉は、
fun=楽しい、楽しんでいる人という意味ではなく、
fanatic=狂信的な、マニア。が語源らしいです。なるほど納得。

気づいたころには生活の一部になっていて、何をするにも判断基準になってしまうもの。その日の感情すら左右してしまい、それ次第では予定もコロコロ変わる始末。

それがあなたがファンである証拠。合点が行きます。狂っているのです。

では、単刀直入に。ファンも急にわいてくるのでしょうか。

ある日突然、
「遠藤航ぅぅっぅ!!!うおおおおお!!」
「テーオーケインズー!!!うおおおおおお」
「アセンシオ首太いなぁぁぁあああ!!」
「岩田のイン突きたまらねええええ!!うおおおおお!」

ってなる人なんているのでしょうか。

おそらくそんな人はです。澤穂希です。
岩田パパのイン突きが好きなんて、もはや特殊性癖。アウトロー、インモラルと同意語です。極めて危険な思考です。
ちなみに僕は、和田竜二の4Fに渡るガシ追いに興奮します

あなたがファンになった起源。
きっとそれにもきっかけがあるはずです。

自分自身に置き換えると、
競馬の場合は、ディープインパクトを見た日になります。

「世界のホースマンよ見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だ」

カンテレ・馬場アナの菊花賞実況より

この言葉から、ディープインパクトを見るようになり、他の馬を知り、G1有馬記念を買い、おーなるほどG2、G3みたいなのもあるのか。とあれよあれよとハマっていき、今では「狂ったように」競馬をやるようになりました。

思い返せば、私が「真島ッッ!」と叫ぶから、今日が私の大井記念日♪てのもありました。

こんな感じで、好きなものに対する自分だけのメモリアルな日はある。「今日があなたのサラダ記念日」的な日は人それぞれ絶対にあるでしょう、そうなんです。

そしてその日に抱いた気持ちは、なんの準備もなく突然現れたはずで、それらを「にわかに現れた気持ち」と表現するのも、おかしくなさそうだなぁーと思います。

さらに情報量の話をしましょう。

古参のあなたの知識、実に素晴らしい。ではそれはどこで手に入れたかを棚卸してみましょう。
きっと最初は誰かが教えてくれたものを覚えていったはずです。徐々に自力で調べられるようになり、今のあなたにが完成した。というのが良さそうです。

全ての道は?

全てのにわかは、ファンに繋がる。

ローマの競馬狂い

かつてのローマ人は声高らかに言ったそうです。結局のところ、これに尽きるのではないでしょうか。

「あなただって昔はにわかだったじゃないか」

そういわれるとムッとする古参の方々もいます。でも冒頭のように正しい意味で考えると、あなたも、にわかだった。それでいいのです。突然0→1を生み出したのですから、いいことなんです。

そして古参のあなたが見ている「にわかファン」はきっと、昔のあなたに似ている何かをもっています。

その手を取り、引きずり込むのもよし。「ここは俺が守る!お前は逃げろ!」と回避を促すのも良し。

ファンは突如生まれません。
突然生まれたにわかが、進化したのがファンなのです。

だから
そこに悪は存在しないのかなと、思いますよ。
※一部を除いて。

にわかファンのあなたへ

さて、
つらつらと書いてなんとか3,000字を突破しました。

年末に差し掛かり、
サッカーはワールドカップ
競馬は有馬記念と、日本を賑わす一大イベントが待っています。

きっといろんなことが理由で興味をもつ人々が現れます。僕は大した知識もありませんし、専門家でもありませんから、どう接するのが正しいか完璧な答えはわかりません。

でももし最後に、一言伝えるなら、

にわかファンのあなたへ。
どうぞゆっくりしてって。

ファンのあなたへ。いつもありがとう。

ってことで、今日はここまでにします。
散文、大変お粗末さまでした!!

日本がんばれ⚽
テーオーケインズ🐎連覇期待してるよ!

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アセンシオ、やっぱり首太いよね?

スペイン代表・アセンシオ


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