UXデザイナーがPdMになって振り返る、UXデザイナー出身でよかったこと3選
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UXデザイナーがPdMになって振り返る、UXデザイナー出身でよかったこと3選

こんにちは、新規事業のプロダクトマネージャーをしている八尾です。

すっかり春になったということで、今月のクラウドワークスデザイナーブログは、「新学期、自分を見つめ直す」というテーマでお送りします!

私ごとですが、この4月からチーフエクスペリエンスデザイナーから、新規事業開発部のプロダクトマネージャー(以下PdM)に転身しました。(これまでも2年ほどPdM自体は担当していたのですが、この4月から改めて専念するという形をとりました)

というわけで今回は、UXデザイナーがPdMになって振り返る、UXデザイナー出身でよかったこと3選を書いてみようと思います。

スキル面や利用できるツール面は色々ありますし、そもそもUXデザイナーとPdMは役割がかぶるケースも多いと思うのですが、今回はスキルや役割とではなく、視点や考え方という少し抽象的な部分にフォーカスします。

デザイナー(特にUXデザイナー)で、PdMに興味があるという方にぜひ読んでいただければと思います。

UXデザイナーとしての業務

まず、UXデザイナーとして私がどのように働いていたかを簡単にご紹介します。

クラウドワークスでは、開発チームが複数あり、それぞれのチームにプロダクトオーナー・UIデザイナー・エンジニアが所属しています。
UXデザイナーである私は、その複数のチーム全てに、施策単位、プロジェクト単位で関わっていました。

ある施策を検討する上でのユーザーリサーチや、体験設計のフェーズで、私が入り、インタビューの実施やカスタマージャーニーの作成などを開発チームと一緒におこなっていました。
UI設計・デザインあたりのフェーズになると、また別のチームの施策に関わるというようなイメージです。

プロダクトマネージャーとしての業務

次にPdMとしてですが、基本的には新規事業を担当しています。

基本的には0→1のタイミングから、ユーザーの初期の課題検証〜コンセプト作成をおこない、施策/仕様作成〜開発優先度の作成などを担当しています。

一般的なPdMの役割として言われている、「なぜ」「何を」作るかに責任を持つ役割です。

1:抽象と具体を行き来する感覚を持っている

ようやく本題ですが、PdMに活きている、UXデザイナーを通じて身についたことの1つ目は、頭の使い方です。

PdMはプロダクトの「なぜ」と「なに」を決める役割だと前述しましたが、その作業には、抽象的な世界観の話や、数字がベースとなるマーケットや市場規模などの具体的な話を統合して検討する必要があります。

また、プロダクト作りにおいて、コンセプトのような抽象的な「価値」を定め、それを具体的な「機能」や「プロダクト」に落とし込むことも主な業務になります。

抽象と具体の行き来は、自分がプロフェッショナルではない領域(私で言うとエンジニアリングの領域など)の議論をする上でも役に立ちます。
具体的な単語などについて知識がなく理解が追いつかない場合も、抽象化することで理解でき、議論がしやすかったりもします。

あらゆる観点が複雑に入り組んだ議論をしていく上で、
「今、どういう抽象度で考えているか」
「もう少し具体的にどうすれば良いか」
というように、自由に抽象と具体を行き来できる考え方はとても役に立ちます。

このような感覚はUXデザイナーの業務を通じて自然と身についていたなと振り返って思います。

具体的なUXデザイナーでの経験

ユーザーインタビューの分析は、ユーザーの「発言」という具体的なものを抽象化して、インサイトを得ると言う作業なので、非常に良いトレーニングです。

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このプロセスを何度も経験することで、ユーザーインタビュー以外のあらゆる場面で、詰まったら抽象度をあげたり、具体的にしたりと言ったことができるようになったなと感じます。

2:サービスを点ではなく線で見ることができる

2つ目は、サービスを捉える視点です。

PdMは、プロダクト全体を俯瞰してどこにリソースを割くべきか、何に取り組むべきかを意思決定するため、機能や画面を単体の点としてみるのではなく、全体の中の一部として見る必要があると思っています。

もちろん、KPI設計や、ビジネスモデルの設計なども全体を見ながら検討します。
クラウドワークスにおけるサービス・KPI設計の例↓

このように全体を俯瞰して繋がりを考える視点も、UXデザイナーの経験があったことで持ちやすかったと思っています。

具体的なUXデザイナーでの経験

この視点を持つことにつながったわかりやすいUXデザイナーとしての業務は、カスタマージャーニーマップの作成です。

まさに線を作る作業になるので、画面や、機能に囚われず、ユーザー目線でサービスの流れを捉えると言う経験は、PdMのあらゆる業務に生きているなと感じます。

ユーザーの流れをお金やリソースの流れに置き換えるとビジネスモデルの検討になり、データの流れに置き換えると、システム設計の検討にもなります。

3:可視化する癖がついている

最後に、特にUXデザイナーらしい部分かなと思うのが、可視化する癖です。

PdMとして、チーム内にプロダクトのコンセプトを共有・議論したり、施策の仕様についてUIデザイナーと議論する際には、認識の齟齬が起きないように、言葉だけでなく、図やプロトタイピングを多用します。

可視化によって、抽象的な世界観のような話もチーム全体でテンション高く合意ができたり、仕様についても認識の齟齬が起きづらく、起きても気付きやすい状態が作れています。

より詳細については↓にまとめていますので是非ご覧ください。

可視化という部分は、UXデザイナーの業務を通じて得た癖に近いものであり、とても役立っています。

具体的なUXデザイナーでの経験

カスタマージャーニーマップや、ペーパープロトタイプの作成などはもちろんですが、複数の施策チームにプロジェクトベースで関わるという働き方のおかげで、ワークショップ作りをよくやっていたことも大きかったなと思います。

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ワークショップをファシリテーションする中で、付箋を構造化したり、議論を見える化したりといったことが求められ、その過程で自然と可視化の癖がつきました。

おわりに

私個人としては、新規事業に専念し、ビジネスモデルやシステムの設計なども含めてサービス全体のデザインをしていきたいという思いでPdMに専念することにしましたが、土台にはUXデザイナーの経験が大きいです。

PdMというと、ビジネス的なイメージが強く、ハードル高く感じるかもしれませんが、デザイナーからPdMという流れは非常に活かせるものも多いので、検討されている方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

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クラウドワークスのチーフエクスペリエンスデザイナーです。