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大事な道具は大切にするよね

GIGAがコロナ対策で思っていたよりもパタパタと進んでいますね。パタパタと表現すると順調な感じですが,実際の現場はドタバタなんだと思いますけど。

運用ルール

学校に置いておくのか,持って帰るのか,学校にいる間はずっと手元にあるのか,必要な時だけキャビネットから出してくるのか。

「これが正解」というルールはなくて,学校種や学年,校風(?)によって,どんな運用ルールでやるのか検討するしかありませんね。

どの位壊れるか,故障するか

この1年はほとんど視察もないのですが,これから導入しようという学校さんからよく質問を受けるのが「どの位壊れますか? 故障しますか?」です。現在800台以上のiPadを生徒が使っているわけですが,修理や故障対応で貸し出しているのは10台もありません。これでも私としては「ちょっと多いな」と感じています。

これは学校の生活環境に関係があって,前に勤務していた学校は床がカーペット張りが基本で校庭は人工芝だったので落下による破損が少なかったのです。今の学校は普通の木の床だし,校庭は土なので,同じ落下でも破損しやすい。だからちょっと多いのは仕方ないかなと思います。

一方で同じように800台位運用していて,毎日20台程度修理や故障の案件が上がってくるという学校の話も聞いたことがあります。どうしてでしょうか?

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自分のものかどうか

あくまで私の感覚値なのですけれど,破損や故障が多いのって,貸出用の機材で運用しているところではないでしょうか? 自分の持ち物だったらわざわざぞんざいに扱わないですよね。自分のものに悪戯することもないでしょう。もちろん,自分のものかどうかとは関係なく大事に丁寧に扱わないといけないことは確かですし,そこを学校で教育しないでどうするのかという話です。でも大人だってそうなんじゃないかなあと。

そもそも大事なものなのか

学校で導入される端末はMDMで様々な機能制限されている場合がほとんどです。どの程度制限するのかというのも学校によって様々なのは運用ルールと一緒です。私としては可能な限り自由に使ってもらいたいと思っています。

ネットに自由に繋げたり,YouTubeが見られたり,アプリが自由に入れられたり,楽しくて便利な一方,トラブルに繋がる可能性も高くなります。ついつい厳しめに制限して将来的には徐々に自由度を上げていくというのが理想的でしょう。

でも,生徒が使える端末がそれだけだったら「仕方ない」と考えるでしょうが,実際にはほとんどの生徒がスマホを持っています。ご家庭でしっかり機能制限してスマホを使わせているという話はほとんど伺いません。

タブレットとスマホの違いは? もはや画面サイズ位でしょう。iPhoneとiPadだったらほぼ同じアプリが動きますし同じようなものです。学校から渡されたiPadは機能制限だらけ。家庭で持たされたiPhoneは自由に使える,となったら。生徒にとって大事で大切にしたいのはiPhoneでしょう。iPadはなんか勉強にしか使えない不自由な道具でしかない。

大事な道具って大切にするよね,と思うのです。トラブルにならないように先回りしての制限や「大事にしましょう」という指導も必要なのですけれど,どうすれば学校が渡したツールが生徒にとって大事なものになるのかを考えてみてはどうでしょうか?

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野球が好きな子はグローブ大事にします。サッカーする子はボール大事にしてますね。私はギターが大好きなんで,ギターはすごく大事に大切に扱います。

iPadやMacBookは大好きだし,仕事にも欠かせない道具です。大事にしますし大切な道具です。

生徒が自分の端末を大事に大切にしてくれるために私たちができることがありそうではないですか?


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