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泥沼を抱え込む

勾玉のように絡み合う

二人は抱き合い慰め合う

思考を理解し合い

微笑みながら落ちていく

誰にも紡がせない

ぼくたちのロンド

あの崖まで行こう

追い込まれた時に飛び込む

太古の昔

草むらでトノサマバッタを見た日

あまりの脚力に見惚れていた

ぼくにはない能力だ

あくまで比喩である

理解してくれる人さえいれば

許してくれる

雨が降ろうと

水溜まりで遊ぼうと

新しい長靴を用意してくれる

猫はいつもぼくより先に履きたがる

難解な思考についていけない

ご飯を食べる前に喧嘩した

理解させた

渡さないぞ

長靴の無い日々など考えられない

理由を奪うでない

控えおろう

猫はすぐに土下座をし

長い廊下を走って逃げた

これが良くなかった

大量の長靴が天井から見つかったのは

崖から二人が心中した後だった

屈服させるという行為は

悪夢を生み出す

戻れるなら

みんなで長靴を履いて

阿波踊りをしながら崖に行きたい

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『Kindle出版の経緯と挨拶』

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