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スキップする夕暮れ

時間が消しとぶ奇妙な体験をした

その日は寝坊してしまい

家を出る時に

パンをかじって出た

恋愛漫画の第一話のような展開を期待し

走りながら曲がり角へ突入

そこで出会ったのは

黒いハットを被ったおじさん

ぼくと目が合うと

ステッキを天にかざし

なにやら呪文を唱えている

お経よりすこし高めの声で

目を瞑りだし

深海の中へ

あまりのできごとに

意識をもっていかれないようにしたが

気がつくと

夕方になっていた

パンは干からびており

ぼくは

無断欠席扱いになっていた

先生にこっぴどく叱られた

家に帰ると

親にも叱られ

妹には笑われた

なんてついてない日だと

ため息混じりで外へ出る

ふいにポケットが気になり

まさぐっていると

石ころのようなものが入っていた

それを手に取り

夕日にかざすと

ダイヤモンドのような煌めきを放ち

目の前が真っ白になった

目が覚めると

ぼくは

大人になっていた

全身をスーツで身に纏い

商談先の会社へ向かっていた

そうだ

ぼくは

会社を辞めようかどうか

悩んでいたのだった

走馬灯を見ていたのだろうか

なぜかわからないが

気持ちが軽くなり

このことをnoteを通じて書いてみようと思った

家に着いたら部屋の整理から始めてみよう

また黒いハットのおじさんに

出会えることを信じて

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