読書感想文

ヘルマンヘッセのクヌルプを読み終えた。あらすじとしてはクヌルプという放浪者のお話。
学生のころから周囲から期待され、学者のような職業になると期待されていたが、気が付くと放浪者となっていた。

自分も昔から世間からの評価を気にしながら(今も)生きていた。世間から見て分かりやすい職業になろうとしてた。自分自身も他人に今自分がどんな仕事を説明できた方がいいって思いこんでいた。

物語の終盤でクヌルプはとある人物と話すシーンがあるのだが、そこでクヌルプは何者にもなれなかった自分を後悔することを咎められる。
良かった自分も良くなかった自分も全部ひっくるめて自分なのだと。

心と正反対の世間から見て分かりやすい自分に気が付くとなろうとしている。そんな自分を律しようと思えた本でした

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