見出し画像

読んだ本の内容を自分の知識にするためのアウトプット

大学生のころ、とにかく家で映画を見たり本を読んだりするのが好きだった。
数だけで言えば何千という本や映画に触れてきているにも関わらず、その内容を正確に覚えているのは100あるかないかぐらいだ。さらに半分以上の本や映画は見た覚えはあるけど内容は一切覚えていない。

もちろん、映画や本は"その作品に触れている瞬間の幸福感や満足感"があれば、幸福な時間を過ごしたという意味で決して無駄な時間ではなかった。
しかし、映画や本にかなりの時間を割いてきた僕にとって、その内容が一切残っていない事は、その時間を後で振り返った時に「もったいない時間だった」と思ってしまうのだ。

では、一度読んだ本や見た映画を自分の記憶の中に留めておくために、どうすれば良いのか?
同じものを二度読む(見る)というのも1つの手である。
しかし、それでは1つの作品に対して消化する時間が単純に2倍になってしまう。



やはり、1つでも多くの本や映画に触れたい時には、その内容をアウトプットするのが1番だ。

僕は読んだ本の内容を効率良くアウトプットするために、2つの方法を実践している。

それは、

①ブログなどにレビュー記事を書く

②本(や映画)が好きだという事を周りの人にアピールする

である。

①ブログなどにレビュー記事を書くことは、ベタではあるがかなりアウトプットの効果が高い。
出来れば、TwitterやFacebookのようなSNSに短文のレビューを書くよりは、ブログやこのnoteのようなもので中長文の文章にまとめて感想を書くのが1番いい。中程度の長さの文章にまとめる事で、1冊全体を網羅的に思い出しながらアウトプット出来る。
さらには、「誰かの目に触れる」という事を意識してまとめる事で、間違いがないように本の内容を改めて自分の中で精査する事にもなる。

ブログなどでアウトプットする上で僕が特に意識しているのは、なるべく本に対する自分の感想や考えを中心に書くことだ。
本の内容を簡略してまとめた文章では、あまり意味がない。読んだ本がどのような影響を自分に与えたのか、そういった面を意識すると、特に本に対する印象が強く頭に残る。印象が強いものは記憶にも残りやすいと思う。



1つ目は割とオーソドックスな方法だが、②本(や映画)が好きだという事を周りの人にアピールするという方法は、かなりアウトプットするために使える方法だ。

周りの人に、「あの人は本(や映画)が好きで詳しいらしい」というイメージが付けば、周りから面白い本は何か?ということや、今、何の本を読んでいるのが?などの質問をしてもらえる。
そして、その質問に答える事で自然な会話の中でアウトプットが出来るのだ。

やはり、口に出して本の内容を解説するのが、一番のアウトプットになる。

かと言って、本の内容について口に出して話す機会などはなかなかない。YouTuberになるか、講演会を開くか、いずれにしてもハードルは高い。
人から本について聞いてもらえる環境を作ることで、日常生活の中で口に出して話す機会、すなわち自然にアウトプットする機会を作ることができる。

読んでいる途中の本について「その本面白い?」なんて聞いてもらえれば、その時点までのおさらいも話しながら出来るし、オススメした本を違う人に読んでもらえば、自分とは違った感想を聞かせてもらえるかもしれない。

ある意味この方法は、周りと知識や情報を共有する方法だ。
同じ知識を共有している人との会話ほど、有意義な時間はないだろう。


インプットの後のアウトプットは重要だ、という話はよくされているが、実際アウトプットは自分で意識して機会を作らなければならない。
しかし、2つ目の方法のように、周りとの自然な会話がそのままアウトプットとなる
決してハードルは高くない方法なので、ブログやSNSなどの発信が苦手な人は、オススメである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?