子供たちのステイホーム・退屈のその先へ
ステイホームに真面目に取り組んだら
子供との遊び方が劇的に変わったという話。
(この記事には音声版があります)
私が感染リスクの高い接客業をしていたということもあり、昨年の緊急事態宣言あたりから、我が家は結構まじめにステイホームを続けている。これまでの過程を日記的感覚でここにまとめようと思う。
フェーズ1:ストレス期
家からできるだけ出ないように生活したら、それまでできていたことが急にできなくなったストレスで、子供たちの不満が爆発した。買い物に付いていけない。じぃじとばぁばに会いに行けない。親は親でストレスが溜まっているから、いつもより叱られる。子供たちは大声を出して抵抗する。親は、子供たちの大声を室内で聞き続けてさらに疲弊する。
このままじゃ親のメンタルも、いずれ爆発するなって思った。
フェーズ2:模索期
とりあえず親たちのメンタルを回復させようと、YouTubeに頼った。子供たちが興味をそそられるような動画を見せておけば、再生中はおとなしくしてくれた。でも、それはそれで終わりのない悪循環。我が家の子供たちには、切りの良いところで視聴を止めるという感覚はなかった。どんどん次の動画を見たがるようになり、ついには動画選びでケンカを始め、動画を止めても続けても、誰かが泣き叫んでいる状況に。
これじゃあ意味ないねってことで極力YouTubeには頼らないようになり、動画視聴に代わる色々な方法を試して、子供たちの注意を引くことに腐心した。
フェーズ3:退屈期
家の中で遊べるオモチャを色々と買い与えたり、部屋を模様替えしてステイホームに最適化したりするが、いずれも決定打とはならず。子供に刺激を与えようと手を変え品を変え努力しても、すぐに飽きられて持続しない。
このあたりから、親たちもステイホームに慣れて開き直り始める。
フェーズ4:創作期
子供たちを無理に遊ばせることはあきらめて、できるだけ一緒に家事をするよう意識を変えた。そうしたら不思議なことに、子供たちが自分で工夫して、手伝いだか遊びだかわからない行動に出るようになった。遊ばせようとすることをあきらめた途端、楽しそうに遊び始める子供たち。それを見た時、何かがストンと着地した。子供って0を1にする作業が大好きだ。
退屈のその先へ
それからは、子供に何か完成したものを与えるんじゃなくて、できるだけ未完成なものを与えるようにしている。ぬり絵よりも、白い紙と色鉛筆を。料理動画よりも、一緒にパン作りを。
子供が退屈しているように見える時があっても、無理に刺激は与えない。退屈は子供の創作意欲を刺激する。親から与えられた遊びより、自分で思いついた遊びの方が断然楽しい。
コロナ禍が終わっても、このスタンスは変えずにいきたい。
子供たちが、どんな環境でも楽しめる大人になることを切に願う。
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