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おぬし、クセが強いんじゃぁ

私は癖っ毛です。

とくに雨・汗・湿気に弱いので、毎年梅雨の頃から夏が終わる位までは、
毎日髪のコンディションに悩まされています。

今でこそ、毛量はそれなりに増えましたが、
毛質は細く、コシもありません。
しかも傷みやすくて、伸びるのも遅いです。

昔からキレイなサラサラロングヘアーに憧れていましたが、
肩以上髪を伸ばすと、枝毛や切れ毛が目立ち、キレイに伸びた試しがありません。

カラーも本当は色々やってみたいけど、ダメージが怖いので、
あまり冒険はした事がありません。
(たまに美容院で1番髪に負担がかからないカラーをしてもらいますが、結構お金はかかります)

エクステなんか、想像するだけで自分の毛根が瀕死になる事間違いないので、夢のまた夢です。

なので、若い頃から髪の毛が強くてキレイな友人が、
同時にカラーとパーマをかけてるのを、

「やだぁ、めっちゃ可愛い〜!すんごく似合ってる!!」
(いいなぁ、クソぉー、30年後、パッサパサになっちまえ!)

同じ親から生まれた兄妹なのに、
私と違ってサラサラの強い髪の毛を持つ兄が、
市販の安いカラー剤で強いブリーチを繰り返すのを横目に

「アー。イイね。ニアウニアウ。オシャレオシャレ。   …ハゲちまえ!!!」

と、心の片隅で呪文を唱える、
ブラックなタコがいました。
(兄に対しては心の声が表面にでていたかもしれません。)

そもそも、髪の毛にある程度のボリュームが出てきたのも20代になってから。

思春期の頃はもっと髪のボリュームは少なくて、
サラサラでしたが、見るからに弱い猫っ毛。
ポニーテールやお団子なんかしたら、
地肌が透けてしまうので、それさえできませんでした。

だから当時も、可愛いリボンやヘアゴムをつけたり、
編み込んでオシャレにヘアアレンジしてる友人が、
羨ましくて仕方ありませんでした。

さらにさかのぼると、
赤ちゃんの時の写真は、ほぼ毛がないです。

幼稚園位で何とかベリーショートになっていますが、
年少さんも年長さんもほぼシルエットが変わらないので母に聞いたところ、

「タコちゃんは赤ちゃんの時はずっと毛が生えてこなかったのよ〜。
ホントのタコみたいにツンツルテン!
3歳位になってやっと生えてきたから、
おかあさんも大事にしてたんだけど、
ある程度の長さになると勝手に擦り切れちゃうのよね!
だからタコちゃんはずっと散髪しなくても、ショートヘアだったのよ。」

と衝撃の事実を知らされ、絶句しました。

その頃に比べると、
今は確かに普通にボリュームが出てきただけでも
ありがたい話なのかもしれません。

特に何かを改善した訳ではないけど、
私の髪は20代半ば位からボリュームが出始め、
結婚した頃位から、少し強くなりました。

結婚を機に親元を離れ、神経が図太くなるとともに、
毛根も図太くなっていったのかもしれません。

旦那さんや家族、友達にも

「タコは大人になって毛が増えて良かったなぁ!」

と言われて、嬉しい半分ちょっと照れ臭いです。

しかし私の髪は強くなった変わりに、
サラサラの猫っ毛から、
濡れたらチリチリになる猫っ毛に変化を遂げました。

結局、髪に対しては生まれた時からずっとコンプレックスを持っています。

だから、ここ最近はずっとショートボブを少ーし、明るくした髪型が定着しています。

それも、自分の中では

のつもりだけど、

旦那さんには「片桐はいりさん」と言われたり。

にしてもらったつもりだけど、

旦那さんには「ドラマの山田さん(当時の戸田恵子さんの役名)」と言われ、
(もはや、問題は髪型ではない……?)

何だかなーって感じつつ、
それでも、ショートでもショートなりに!
ボリュームが出てアレンジできるようになった事は単純に喜ばしくもあります。
(片桐はいりさんも戸田恵子さんも、本当に!!素敵です!!)

しかし、梅雨の時期から今位までは、
私の髪のコンディションは最悪です。

キレイに丸まってくれているのは、
朝、髪をドライヤーでブローした直後だけじゃないでしょうか。

その後、汗をかきながら家事を必死にこなしているうちに、
湿気でチリチリしだします。

そして、日焼け対策に帽子をかぶって買い物になんか出かけたら、
帰る頃には頭皮は汗びしょびしょ。

鏡に映る自分はまさに「戦に負け、戦場から逃れる落武者」です。

それでも落武者はせっかく買ってきた食べ物が痛まないように、
急いで食べ物を冷蔵庫にしまい、
朝に干していた洗濯物を取り込み、畳み、アイロン掛けをします。

そして、部屋もやっとクーラーが効き始め、自分の汗も引いた頃、
落武者は「ステラおばさん」となっています。

まだ家で仕事ができている今は、それもすぐドライヤーでブローし直せるから良いです。

その前はパン屋さんで働いていて、
お仕事中はメッシュ帽、
その上からさらに三角巾を着けていたので最悪でした。

仕事終わりは前髪もぱっかり別れ、
メイクも溶けて眉毛も消え、瀕死の落武者
ロッカーの鏡で申し訳程度に髪とメイクを直し、
極力近所の知り合いに出会わないようにそそくさと買い物をして、帰宅。

バイトで疲れて、髪をブローし直す余裕もなく、
ステラおばさん状態で残りの1日を過ごす日も珍しくありませんでした。

結婚生活が長くなると、どんどん家の中での恰好がお座なりになって、良くないですね…

自宅でお仕事ができる今こそ、
せめて夕方までは家の中でも宅配便を堂々受け取れる格好で、
チリチリの癖っ毛と丸まった背中を伸ばして、
パソコンに向かおうと思います。

昨日はたこ焼き。

左のエリアは旦那さん(笑)。





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