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定年退職後の私の日々 (日常生活編6: 自転車事故を甘く見るとヤバイ)

 先日、勤務してた会社の元同僚数人(全員ジジイ)と意見交換をする機会があったのだが、どういうわけか自転車に関する話題で盛り上がった。高齢者にリーチがかかっている我々にとって、自転車で活動範囲を確保する・・・というのは重要な事である。

 自転車を利用していて心配なのはやはり事故である。以前の記事で紹介したように私も過日ママチャリで情けない転倒事故を起こして、しばらくの間ウンザリする日々を過ごしていた。

 転倒のように自爆的な事故もさることながら、歩行者等の他者を巻き込んだ事故はかなり厄介である。

 自転車走行に関する”道交法”改正後、私は少々注意深く他の連中の自転車の走り方を観察しているのだが、「人生を賭けている」としか思えないような走り方をする連中が散見される。

 私の住んでいる街はJR線が真ん中を突っ切っているため、かなりの数の”地下道”が存在する。地下道は車道と歩道に分かれているが、敢えて歩道を通行する自転車も結構多い。

 大抵の地下道には「歩道では自転車は降りて通行してください」という注意書きが示されているが、私の観察ではこれを守っている人はほぼいない。

 特に酷いのが高齢者だ。高校生なんかは歩行者がいる場合は、かなり注意して走行している感じがするが、高齢者は我が物顔でベルをチンチン鳴らしながら下り坂を突っ走っていくのだ。

 ある時は自転車で高速で坂道を下ってきた禿げたジジイに「どけ!」と怒鳴られたことがある。全く、あきれるばかりである。

 大抵の場合は歩行者も自転車の接近に注意しており、歩道の端に退避するなどして衝突事故を防いでいる・・・というのが現状だ。

 しかし、ここには大きな落とし穴がある。歩行者が常に歩道の端に退避してくれる・・・とは限らないのだ。

 意図的に自転車に衝突する歩行者は絶対にいる。所謂「当たり屋」だ。車に当たるのは命懸けだが、自転車の場合は車に比べれば危険は小さい。上手にぶつかった後、大袈裟に転んで額なんかから出血でもすれば、それだけで大金をゲットできるだろう。

 新型コロナ禍で社会不安が高まっている現状では、このような当たり屋まがいの事をしでかす輩は確実に増えるだろうと思う。

 地下道の歩道で歩行者と衝突事故を起こしたら、現行の道交法下では圧倒的に自転車が不利だ。だいたい、「歩道では自転車は降りろ」と指示されているのに、それを無視しているのだから話にならない。

 被害者の当たり屋がとりわけ質の悪い連中だったら、多分それで人生終了である。老後2000万円問題でオロオロしているなんて、比べものにもならないような地獄が待っていることだろう。

 私は地下道では絶対に降りて通行する。もちろん、自賠責保険も入っている。真面目だからではない。たかが自転車走行くらいで、人生を棒に振りたくないからだ。

 人生は本当に危険と隣り合わせなのだ。