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モヤモヤしてることはある?の威力

4日間外部研修に参加していた新人たちが帰ってきた。そんな今日の最初の仕事は、研修に参加しての振り返り。基本的に新人育成は放任主義なので、自分たちでリーダーや書記、アジェンダを決めてもらい90分の振り返りがスタート。

リーダーを中心に振り返りが進行するも、なんだか雰囲気が固い。そのうえで進め方に対する意見も飛び交うものだから、リーダーはてんやわんや。それでも最後までやりきってくれた。

終了後は私からのフィードバック。
まずはやりきってくれたリーダーを称え、やってみた感想を聞くと、「途中で方向が分からなくなったけど、みんながサポートしてくれてやりきれた」とのこと。

実に綺麗な感想だ。模範解答的。
でもそれではせっかくリーダーにチャレンジしたのに学びが浅く終わってしまう。
そこで聞いてみた。

何かモヤモヤすることはある?

実際進行中の表情をみていても、何か言いたそうな、でも言えないような表情をしていたから、そのまま聞いてみた。

すると、、

「正直言うと、自分でいうもの変ですけど僕は真面目なんです。でもたぶん周りからはふざけたやつだって見られていると思うから、本当は楽しく進めたいけど、どうしても固い感じになってしまって、そのバランスが難しいんです。」
と本音を語ったくれた。

なんと声を掛けようかと思っていると、
「真面目な面も素敵だよ」
「前回の進行よりも明らかに成長していたよ」
などと同期たちの温かい言葉が自然に発生。私が何かを言う必要なんてなくなった。

振り返りが終わって

興味深いのはその後で、休憩時間にリーダーを務めた新人が「実は研修のなかでいろんな目標(アクションプラン)が出てきて頭がパンクしそうです」と悩みを打ち明けてくれた。
そして帰り際にも「今度ランチ誘っていいですか?」と声をかけてくれたのだ。

一度心のモヤモヤを話すことで、それ以外のモヤモヤも開示しやすくなったんだろう。
そして何を言っても受け取ってもらえる環境に安心感を抱いたのだろう。

逆説的だが、自分の弱さを出せるようになった人間は強い。
彼のこれからの成長が楽しみである。

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