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演目ができるまでの経緯を全部言う。


これ本当は有料にしようと思ったけど、めんどくさいので無料にしました。笑

解説するのは動画の「お札が増えるマジック」
作って以来便利すぎて、たびたび選択肢に上がるマジック。

見ての通り特にオリジナルってわけでもないから、みんな全然やっていいよ←笑

ちなみに言い訳しておくと、
これマイクからの入力を録音するスタイルで撮影されてるから、
会場の音声がほとんど拾えてない。

だから実際の10倍はスベって見えてるからそれだけは把握しといてくださいな。



で今回の主題は、この演目が出来た『経緯』。

①作ることになった背景
②ネタの選定
③手順構成

の3点を解説します。

①作ることになった背景

初出しはまさに動画のライブハウス。
このために作った演目。

知り合いのミュージシャンの方のバースデーイベント。
30分のステージショー。

5年前に一度出たことがあるとはいえ、比較的アウェーの現場。
ここでの30分は観客が疲れてしまうと判断し、トリ演目の前に『切り替え』の演目を入れることにした。

特に集中力のいらない、シンプルで少しおちゃらけた演目がそれに当たる。
(ちなみにジャケットを脱いで演じることでその空気を作りやすくしてる)

普段このサイズの舞台であれば
・カメレオンシルク
・サッカーダイスボックス
あたりが候補に上がるのだが、
ご覧の通り後ろがごちゃごちゃしていて小さい道具は非常に見づらい。

ゆえにもっと「引力」のある演目が必要になった。

②ネタの選定

そこで白羽の矢が立ったのが『借りもの』のマジック。
その中でも最も引力のある「借りたお金を増やす」という誰しもが共通して興味のある手品を入れることにした。

問題はそのやり方。

・借りもので演じるため、ポケットに手を突っ込む理由がない
・トリ前の演目なので、ずっと体に仕込んでおきたくない(汗でお札がふやけそうだし)

以上の点から、“既にセット済み”かつ”そのまま演じられる“タネにする必要がある。

結果として最も確実で簡単な”この道具“に辿り着いた。

③手順構成

構成といっても

「借りる→増やす→返す」

というだけだが、①で記したようにこの演目には『役割』がある。

「ショーの疲れを回復させて、トリの演目の集中力を取り戻す」というもの。

この役割の手品において大事にしてるのは、「これじゃ終われない感」。
あえてスッキリできない状態を生み出すことで、トリの演目を使ってスッキリしたくなるような心理を生み出す。

スッキリさせないために使える手法は主に3つ。

・思ったんと違う現象
・手玉に取られてるような手順
・おまじないと現象の不和による気持ち悪さ

今回は3つ目を選んだ。
「テキトーなおまじない + 見た目変わってない = 全然スッキリしないまま手品が終わる」
といった感じ。


これが動画の「お札が増えるマジック」が出来上がった背景。

”必要に迫られて“演目を作ることはなかなかないと思うが、
・演目の役割設定
・ネタ選びの思考
・「これじゃ終われない感」の作り方
は参考になると思うのでぜひ。

ちなみに「おまじないの不和」は、ショー中の他のおまじないを確実に行わないと効果が出ない。
だけどそれさえ出来ていれば、最も簡単な方法なので使ってみて欲しい。

以上!


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