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仕事に必要な3つのこと

社会人になって20年弱。職業柄いろいろな方と接してみて常々思うのは、どんな仕事でも共通して必要な力があるということ。

それは、準備力、想像力、対応力の3つだ。

当然といえば当然だが、私の仕事・ライターの事例に合わせて、自分なりに思うことを書き綴ってみる。

準備力

アスリートが試合前に体づくりをするように、その仕事に関する知識を身に付けたり、クライアントの情報をまとめたり、必要な体力を付けたりする。

仕事の基本でありながら、実は準備力が一番重要で、大変な作業だと私は思っている。いかに準備しておくかで仕事の質も変わってくるからだ。

ライターの私の場合で言えば、書く対象となる商材や業界、人物についてこれでもかというほどリサーチする。

リサーチの仕方も人によっていろいろあるが、人物インタビューであれば、その方のプロフィールや実績をはじめ、著書やSNS、出演されている番組、インタビュー記事のチェックなど広範囲にわたる。

他にも、インタビューする人物が有名人であれば、知人にその人のイメージを聞いたりもするし、その人物に縁のある人やモノ・コトについても一通り調べて、会話の途中で話題に出ても対応できるように努める。

相手の経歴が豊富であればあるほど調べる量も膨大で、この作業には結構骨が折れる。だからこそ、この努力が実を結んだ時の喜びはひとしお。相手に「よく知ってますね!」と言われた日には、涼しい顔をしながら内心とても喜んでいる。(気持ち悪がられているかも…)

想像力

準備を万全に整えたら、次に必要なのが想像力(予測力ともいう)。

いくら準備しても不測の事態というのはしばしば起こる。そうした時にいかに対処するか、事前に予測しておくことが重要だ。

対人で仕事をしている場合は、相手の性格や動向を見て先回りすることも大切。インタビューの場合は、事前に質問事項を用意して脳内シミュレーションを行う。相手の回答を想像しながら、質問の流れも自然になるように構成していく。

対応力

予測してさまざまな事態に備えていても、それでもいろいろなことが起こったりする。そんな時に必要なのが対応力だ。

仕事を予定通りに遂行していく力はもちろん、予想外の出来事に対してもうまく立ち回ったり、とっさの機転でアレンジしたりできる力

これは経験値からこなせるようになるものもあるが、必ずしもそれだけとは限らず、愛嬌のあるキャラクターでピンチを乗り越えるタイプの人もいる。私自身が不器用なので、年齢問わず機転が利く人やうまく対応している人を見ると感心してしまうこともある。

ことインタビューにおいては、相手の返答によって流れが変わることも多いので、常に対応力が求められる。一問一答にとどまらず、自然な会話でうまく相手の魅力を引き出さなければならない

インタビュー時間は相手や業界によっても異なるが、私が普段接するアスリートや著名人は長くて1時間。短いと10~15分ということも。

しかもだいたいが初対面なので、相手が話しやすい雰囲気にする空気づくりというのが、実はライターに一番必要な力だったりもする。

そういう意味で、私はテレビ番組やイベントのMCをとても尊敬している。インタビューの前にはトーク番組を見て、MCからその会話スキルを学んでみたりもする。

まとめ

私が思う、仕事に必要な3つのこと。人によってはごく当たり前の内容だと思うが、これをきっちりやることの大切さと、いかに難しいかということは、経験年数を積めば積むほど実感することかもしれない。

それから、ライターに必要なのは文章力や語彙力、構成力と思われがちだが、それは大前提として、特に取材を伴うライターはコミュニケーション能力が不可欠

ちょっとした雑談で相手の緊張を和らげたり、相手の状況や気持ちを理解することで信頼を得たり、結局はどれだけ相手を想えるかというところが大切。それはライターに限らず、すべての社会人、もっと言うと人として大事な部分だと思う。






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